大阪府警のチャリ狩り 赤キップで57人が罰金刑に

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1ツール・ド・名無しさん
大阪府警のチャリ狩り 赤キップで57人が罰金刑に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110910/dst11091009050013-n1.htm
大阪府警が8月から自転車の交通違反取り締まりを強化している。これまでの飲酒運転や信号無視、2人乗りに加え、取り締まり対象を携帯電話の「ながら運転」やブレーキがない整備不良の自転車に範囲を広げた。背景には大阪の自転車マナーの悪さがある。

■信号無視の母親
携帯電話やたばこを手に車の間を平然とすり抜ける…。あるタクシー運転手は「子供2人を乗せて信号無視する母親もおり、むちゃくちゃ怖い。不景気になってから自転車の利用者も増えたのではないか」と話す。
5月には自転車の無理な横断が発端で、タンクローリーが歩道に突っ込み歩行者2人が死亡する事故が発生。はねたタンク車の運転手は不起訴だったが、自転車の男は事故を誘発したとして重過失致死罪で起訴された。

交通指導課は「免許のいる自動車に比べ、手軽な自転車は安易にルールを守らない人もいる。被害者だけでなく、重大事故の加害者になることもある」と取り締まりの必要性を強調する。
府内の人身事故の中で自転車関連の総件数は2004年をピークに減少傾向だが、比率は昨年33・2%と全国の20・9%よりはるかに高い。車が絡まない自転車同士や自転車と歩行者の事故は昨年722件で、10年前の約7倍に増えている。

■摘発件数は増加

府警は00年から違反者に独自の「自転車安全指導カード」を交付。それでも守らない自転車には、罰金の可能性もある交通切符(赤切符)で摘発している。
摘発件数は年々増加し、昨年は57件。

府警は今年8月、携帯のながら運転と併せ、公道で運転が禁じられているブレーキのない競技用自転車「ピスト」も取り締まり対象に追加。今年の摘発は8月末で既に77件で、最多だった昨年を更新した。
府警は8月8日、一斉取り締まりを実施。大阪・心斎橋で、携帯のながら運転を指導された30代男性は「危ないと思うが、罰金の対象にするのは厳しすぎる」。
片輪しかブレーキの効かない自転車に乗った20代男性は「片方だけではダメだと買う時に説明はなかった」と戸惑っていた。