並木橋通りアオバ自転車店 アオバスペシャル14台目
もっともらしいことほざいてるが とうとう金儲けのネタにしたよ
今回のOURSアオバなんだが 2011年03月29日11:20 明日発売予定のOURSのアオバ。
東京で大地震が起こった・・・で始まる。
もちろん今回の震災後に仕上げたものだ、 偶然の一致じゃあない。
震災当日3月11日はちょうどYKアオバの締め切り前日だった。
ずっと収まらない余震に、アシくんは
地震酔いにおそわれながらも頑張ってくれた。
そして12日に脱稿した時に、担当と話した。
「あと10日後が次の〆切として・・・・やっていいかな?」
「何をですか?」
「今回の震災ネタ」
「もうですか!」
もうこの時点で東北の方で大規模な津波被害が起こっているのは分かっていた。
あまりに壮絶で悲惨な状況だから、ここを舞台のものを描くのは時期尚早だ。
多数の犠牲者が出ているのだから軽々しく描いていいものではない。
だからあくまで漫画の中では関東近辺(劇中では震源地は銚子沖)
で大きな地震が来た!としようと。
それならば今の東京がどんな状態かは、自分が身をもって知っている。
刻一刻と変わる都会の事情を描こうと。
「わかりました やりましょう
このタイミングならおそらくアオバが地震ネタでは最速でしょう。
でも、ただ最速ならいいってもんじゃありませんから」
「分かってる、アオバ風味とメッセージは忘れない」
「じゃ GO!です」
で始めた。
途中何度も続く余震。 停電の情報に二転三転。
いつもより増ページ。 今回のアシくんは群馬から来てもらうので
不安定な電車のダイヤの心配もあった。
「きつくなるのは覚悟してくれ」
〆切3日前になんとか来てもらえたアシくんに そう言っておいた。
そして22日に脱稿。
東北が舞台のお話は、ちょっと間を置いて描こうと思っている。
心を落ち着けて、この話は慎重に描く。
「工一に東北に行ってもらう」
今被災地では、それぞれの人が それぞれの現実と戦っている。
生き残ることのできた自転車店の親父さん。
しかし、店も工具も 全ては波がさらって行った。
そのニュースレポートを見ていて「やっぱり描こう」と決めた。
今ここでなにが必要なのか。
アオバで描かなきゃいかんのは何なのか。
そのうちやります。