変速機は日本のシマノ、車輪は台湾のアレックス、フロントフォークは米ロックショックス、組立メーカーを決めるフレームとハンドルは
台湾の工場から相手先ブランド生産(OEM)で輸入…。
国内で市販されている100万ウォン(約7万7000円)台の国産ブランドをつけた高級自転車を調べた結果だ。国産部品はひとつもなかった。
15万〜100万ウォン台の普及型自転車はすべての部品生産と組立が100%中国で行われる。韓国の自転車産業の現状だ。
1990年代初めに国内では280万台の自転車が生産されていた。自転車部品メーカーも60社を超えていた。しかしそれ以降は中国製に
価格競争力で押され、通貨危機で部品メーカーが相次いで倒産したことで国産自転車産業は没落した。
240万台(2007年)に達する国内の自転車市場は外国製が占領した。このうち国内生産は2万台にすぎない。全国的に自転車がブームに
なっているが、国内の自転車産業の活性化にはつながっていない
李明博(イ・ミョンバク)大統領は3日に昌原(チャンウォン)で開かれた第1回大韓民国自転車フェスティバルで、「自転車に乗る運動が展開
されれば5年以内に(自転車生産)世界3大国になれるのではないかと思う」と述べた。しかし現在国内で自転車部品を生産するメーカーは
10社余り。それも零細企業ばかりだ。三千里、インフィザ、アルトンスポーツなど国内大手自転車メーカーは生産基地を中国に移転した状態だ。
海外では自転車が主要産業のひとつとして位置づけられている。フランスの場合昨年341万台の自転車を販売し3兆3000億ウォンの市場を
形成している。有名自動車メーカーのプジョーがいまも自転車を生産している理由だ。
韓国交通研究院の申熙哲(シン・ヒチョル)博士は、「ギアや変速機などの部品産業基盤を回復させるのが重要だ。公共自転車政策を通じて
国産自転車産業を育成するために国産部品のクォータを定めるべきだ」と話している。
ソース: 中央日報 2009/05/20
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=115474&servcode=300§code=320