■□■＾KUOTA＾8■□■

人は何かを創造する時、イメージを元に何かを作っていく。それにより世界が彩られるのであればこの世界はイメージの模倣に過ぎない。
故に真の森羅万象は自身の脳内にこそ宿るものであり、それ以外は現実という鏡を通して作られた虚像でしかない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
そうさ。。。所詮この世界は虚像でしかないんだ！私のこの穢れた脳髄だけが世界であって今見ている全てのモノは影でしかないのだ！
完成された世界とは徹底した主観にのみ生成されるモノなのだよ。。。
主観的なれば人の可能性は無限であり、今まで私を押し潰してきたこの重たい車輪は夢幻となり消える。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ならば私は世界だ！この世界の唯一の住人にして創造者だ！
私が雲一つ無いこの蒼天から見る絶景は今もなお盲目であるお前たちには到底、垣間見ることの叶わない景色であろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あぁ愚かな鳥たちよ。お前たちは今もなおあのコンクリートの鳥かごの中で飛ぶことなく生命の瞬きを終えるのか
なればお前たちは私の世界の中で夢となって消え失せるがいい！
私は今、天変地異をも捻じ曲げる力を手に入れた！もはやお前たちのその動かぬ羽根を毟り取るぐらい造作もないさ。
　
だがもし、今もなお飛び立とうとしているのなれば、必死に閉じているその眼を開こうとしているのなれば
お前たちはこの私の最後の声を聞き届けお前たち自身の手で新たな創世記を書き記し、完成された世界に独り鎮座するがいい

ここは悪夢だ。ただの悪夢にすぎない。。。さぁ悪い夢は終わりにしてそろそろ共に夜明けを迎えようか。