新スレがたったので前スレ
>>988に馬鹿親切に解説してみる。
まず、ギアチェンジの基本とペダリングの基本。
ペダリングは常に一定回転数でまわすのがもっとも効率がよい。
「一定」をどれぐらいにするかは人それぞれで、80〜120回転/分ぐらい。
初心者のうちはケイデンス(回転数)計測機能のあるサイコンを使うのもいい。
平坦では、スタートは軽めのギアで回しつつ、スピードが乗ってきたら
ギアを一段ずつあげていく。回転数を維持するのがキツいようだとギアをあげすぎ。
(トレーニングであればそういう乗り方もありだが)
当然、登りになれば平坦でのギアのまま回転数を維持するのが厳しいのでギアを下げる。
くだりになれば軽くなるのでギアをあげる(ただし公道や山道では飛ばしすぎに注意)。
繰り返すと「クランク回転数は一定に、負荷の軽さに応じてギアを上げ下げする」
で、フロントのインナー・ミドル・アウターの使い方だが、
ギア比(こいだ時の重さ、これが高いと1漕ぎで進む距離が増えるが重くなる)
は フロントの歯数÷リアの歯数 で計算する。
一般的に3×8段のMTBだと、フロントの歯数はアウターから44・32・22
リアは物によって微妙に変わるけど 11/13/15/18/21/24/28/32 とかかな?
この組み合わせだともっとも重い組み合わせで 44÷11=4.0
もっとも軽い組み合わせで22÷32≒0.69まで幅広いギア比を使うことができる。
(一番軽い組み合わせと重い組み合わせでは1漕ぎで進む距離が五倍以上違う)
こんな感じでフロント÷リアで出るギア比をエクセル当たりで並べて見るとわかるけど(手書きでもいいのでテーブルを作るのは是非やってほしい)、
例えばフロントがアウター(44)でリアが下から3段目(24)の時のギア比は44÷24≒1.83
フロントがミドル(32)でリアが上から4段目(18)の時のギア比は 32÷18≒1.78 とかなり近い。
同様にフロントミドル-リア上から3段目の組み合わせ(ギア比2.13)、フロントアウター・下から4段目の組み合わせ(2.10)
も非常に近い。24段あっても、組み合わせによっては非常に近いギア比があるのだが、ここがフロント変速のキモになる。
例えば、フロントがミドルのまま、リアを24(ギア比1.33)→21(ギア比1.52)と加速して、
次にどこにギア比を入れるか、というのが変速のテクニックの重要なところ。
その先の状況(風向きや上り下り)や自分の足の調子から判断して「まだまだ加速できる」と思うのなら、
次のギアチェンジをリア18にあげるのではなく、フロントをアウターにして、リアを24に落とす。
そうすると、この後リアを挙げていけば順調に加速できる。
もちろん、状況と判断次第では一旦リアを18にあげてから、その次でフロントをアウター、リアを21に落とすというもアリで、
その先で加速の必要があまりないようであれば、フロントをアウターにせず、リアをそのままあげればいい。
先の状況を見越して、これらの選択肢を上手く使い分けるのが「シフティングが上手い」ということになる。