サイスポ今月号29p
こちらもIRC山田さんに質問!
「ロード用タイヤは、使用状況にもよりますが、6〜8cu、指一本分程度の接地面積で
自転車とライダーを支えています。通常のアスファルト路面であれば相対的に
凸凹が大きいため、スリックでも十分なパフォーマンスを発揮するはず。
雨天でも排水性が悪くて走れないというこはないでしょう。
しかしトータル荷重の小さな自転車の場合、そのグリップは路面の状態、
摩擦係数に大きく影響を受けます。
白線やマンホール、鉄板、石の路面などでは
トレッドパターンをつけることによって摩擦係数を大きくし、グリップを得る必要が出てきます。
これらの路面が濡れているときはなおさらです。
ここでトレッドパターンに期待するのは、水膜破壊やエッジ効果がもたらす
摩擦係数の向上によるグリップ確保です。
最近ではスリックと昔ながらのヤスリ目の中間に位置する“シボ”パターンに人気があり
各社がシボ加工の施し方や荒さにいろいろと工夫しています」