>>306 寄生虫がいたらアレルギーにならないのではない。
TH1優位である環境というのは細胞内寄生体による異物が多い環境
=一般的に不衛生な環境下、ということだ。
これが俗説に言うところの寄生虫を体内に飼えば花粉症にならないとされる所以だが
先にも説明したようにすでに発症してしまった場合はまったく有効ではない。
これとは別に例えTH1優位であっても花粉を大量投与し続けた場合
これまた抗原として認識されてしまい、TH2の活動が活発になってしまう。
また負の連鎖といってTH2がB細胞に抗体を作るよう指示し、IgE抗体が大量生産され
肥満細胞の受容体が結合するというプロセスが連鎖を起こす。
どういうことかというと血中IgE抗体の濃度が増すと肥満細胞の受容体が急速に増えてしまい
より多くヒスタミン等の化学物質が放出される結果になる。
花粉症がやっかいなのは風邪等と違って常に外部から「異物」が容赦なく体内に投与される点にある。
つまり決して減ることのないウィルスを体内に注入しているのと同じ環境下にあるということ。
簡単に説明してきたが、要するに杉花粉の濃度が非常に高い場合、体内に取り入れないことが発症しないための最大の予防になる。
体質にもよるが高濃度の花粉に曝され続ければ誰でも花粉症になるということだ。