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688ツール・ド・名無しさん
★職場のいじめに因果関係認定 北本・看護師自殺で賠償命令
 
・北本共済病院に勤務していた北本市内の男性准看護師=当時(21)=の自殺は
 病院内のいじめが原因として、遺族が同病院を運営する医療法人誠昇会
 (竹並麗理事長)と先輩の男性看護師(30)を相手に計三千六百万円の
 損害賠償を求めた訴訟の判決が二十四日、さいたま地裁で言い渡された。

 小林正明裁判長は「男性は先輩看護師のいじめによって自殺に追い込まれた」と
 因果関係を認定。「病院はいじめの防止措置を取らず、安全配慮義務に違反した」
 として、先輩看護師と病院に計一千万円の支払いを命じた。

 判決によると、自殺した男性は先輩看護師の仕事を手伝うために、残業や休日勤務を
 強いられ、執拗ないじめを受けた。二○○一年十二月二十九日の忘年会で、男性は
 急性アルコール中毒になり、数人の先輩から「あのとき死ねばよかった」と言われたという。
 被告の先輩看護師は「死ねよ」と職場で繰り返し、「殺す」という言葉を含めた電子メールを
 送信。○二年一月に入っても職場でいじめは続き、男性は同月二十四日、自宅で自殺
 しているのを発見された。
 病院側は「いじめはなく、指導に厳しいところや、度を過ごした言動があっただけ」
 などと主張していた。

 小林裁判長はこれに対して、「先輩看護師のいじめは三年近くに及んでおり、
 悪ふざけや、度を超した言動とは到底認められない」「病院はいじめを認識できた
 にもかかわらず、防止措置を取らなかった」と指摘。
 一方で、「病院は男性の自殺を予見可能であったとまでは認めがたく、死亡したことに
 よる損害賠償の責任はない」として、いじめによる精神的苦痛に対する賠償を命じた。

 自殺した男性の父親(49)は判決後、「恨みを少し晴らせた。病院側からは何ら
 謝罪がなく、反省と謝罪をしてもらいたい」と語った。
 女性看護師(29)は、男性が先輩看護師に「死ねよ」と言われるのを目撃していた。
 「病院が知らないはずがない」と話す。友人の女性(25)は職場の悩みを打ち明けられ、
 「自殺の原因はほかに考えられなかった」と話した。(一部略)
 http://www.saitama-np.co.jp/news09/25/05x.htm