最近のプロの将棋つまんない

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33名無し名人
最近のプロの将棋がつまらないって?
懐古馬鹿の9は問題外として、>>25, >>26 あたりの意見には
うなずける点もある。

本当につまらないのだろうか?
そんな時、俺は眼を閉じて勝又五段のことを考える。ん?勝又?
何かの間違いじゃないのか、いや勝又清和五段 棋士番号215だ。

彼は凡庸な棋士だ。そう言い切っていいだろう。
まだ若いが、彼が将来A級に昇ったりタイトルを取ったりする
ことはない。

だが、君は知ってるか。勝又五段ほど将棋を愛し、将棋に情熱を注ぎ、
将棋の研究に打ち込んでいる棋士は他にいないということを。
せめて彼に土佐浩司ほどの才能があれば...

彼は自分が凡庸な棋士であることを知っている。知らないふりをして日々を
過ごしているが、対局に負けた日、いや、勝った日でさえ、深夜一人で
振り返り、唇を噛む。将棋の神様は残酷だ。

だが、ちょっと見て欲しい。その凡庸な棋士が残した棋譜を。
凡庸だとか、そういう言葉は忘れて、まっすぐに見てほしい。
君はそこにとんでもないキラメキが詰まっていることに気づくだろう。

全ての手とは言わない。全ての対局とは言わない。
だが、彼の対局のそこここに、その凡庸な才能を振り絞って放った、
美しい、キラキラ光る手があるではないか。残酷な将棋の神様が、
しかし、一瞬 微笑かけたような、額に入れて飾っておきたいような、
そんな見事な棋譜がいくつもあるじゃないか。

将棋の神様ってやつは、どこまでも残酷で、どこまでも優しい。
この果てしなさ、このいとおしさ。

眼を開けたか?
「最近のプロの将棋はつまらない」とか聞いたような口がまだきけるかい?