NHK杯将棋トーナメント Part298

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15名無し名人
>>14
あのエピソードの後日談。山崎の感想。

「羽生さん、怒ってましたよね。せっかく楽しくなってきたところなのになんだよって感じで。
投げんなよってことなんでしょうけど。あれ、ムカつきますよ、勝ってるのに。
いや、ムカつくっていうんじゃないんですね。すごいショックなんですよ。
羽生さんは、僕に勝ったあと、いつもああいう感じの態度を出されるんですよ。
すごい残念そうにするんですよ。
羽生さんとの将棋では、僕の序盤の構想で、面白い将棋になることが多いんです。
ただ構想はいいんだけど、構想の後の緻密な組み立てのどっかで、ちょっと一本ねじを
入れ忘れたりしている感じで、うまくバランスが取れなくて傾いてしまったり、と言うことも多いんです。
でも羽生先生も、普段やっている対局より僕との対局のほうが新鮮なはずなんですよ。
あの人も、こういう勝負がけっこう好きですから、重厚な気風の人の将棋のがっしりとした組み立ては、
あまりにも正確であるがゆえに、似たような将棋になります。そういうのには羽生先生も飽きているところがあると思うんです。
それで僕との将棋は楽しいのに、最後まで楽しめない、みたいな。終盤力に差があるから。
それで終局のときに、大好きなおもちゃを取り上げられたみたいな感じになって・・・・・
でも、いつもそれを態度に出すのはどうかと思うんですけど!いつもいつも、あからさまに。」