■■■谷川17世名人が現役引退を表明■■■

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1明日から来ますた。
将棋のA級順位戦最終日の3日、鈴木大介八段(33)に敗れ、
27年維持したA級からの降級が決まった、谷川浩司九段(46)
=17世名人資格者=は、4日未明、現役引退を表明した。

谷川九段は「A級降級なら引退と決めていた。棋史の中で役割を
果たせたと思うので悔いはない。長く指すことにこだわりはない。」
などと淡々とした口調で話した。

勝ってA級残留を決めた鈴木八段は、「驚いた。全く想定外だ。
残念な思いはあるが、大棋士の最後の対局者となれたことは光栄だ。」
と緊張の面持ちで話した。

谷川九段は1982年A級に昇級し、翌年、21歳で史上最年少の名人となった。
その後も各棋戦で活躍し、1997年、名人5期で永世名人資格を獲得した。
卓越した終盤力は「光速の寄せ」として知られ、後進に多くの影響を与えた。

中原誠十六世名人(60)は、「また対局できるのを楽しみにしていたので、
引退は残念だが、谷川さんらしい決断だと思う。」と述べた。羽生善治名人(38)
=十九世名人資格者=は、「将棋界に時代を築いた偉大な棋士。
将棋に対する姿勢など、尊敬できる先輩だった。」と語った。

日本将棋連盟は、同日付けで「十七世名人」襲位を発表した。
連盟会長に就任を望む声もあるが、「まだ何も決めていない。
今後のことは、家族と相談して考えたい。」という。