棋譜並べ総合スレ 2局目

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74名無し名人
前スレの真ん中の方で長文書いてた古典ヲタです。
あれ以来現代の激しい将棋とかも結構勉強して六段安定してました。

・森下は序盤が解りやすくて凄く参考になる。
・天野宗歩は序盤が体系化されててわかりやすいけど、
 どうしても形が古くて玉形が現代と噛み合わないのと、そもそも残ってる平手棋譜が少ない。
・升田幸三は筋は滅茶苦茶良いけど(どうやら若い頃自分以前の古典の将棋を調べまくってたらしい)
 発想の天才でもあるというか、序盤が変則的でちょっと難しい。

個人的にはこの3人と中原が居飛車党における吸収率の高い棋譜って感じだなー。

古典とかにについても気付いた事を書けそうなんだけど、
またそこそこ長くなってしまうかもしれない。需要はありますでしょうか・・・?
75名無し名人:2007/03/26(月) 18:20:24 ID:GlhQ2wMw
支援
76名無し名人:2007/03/26(月) 19:03:03 ID:tzbg+ToU
なるべく簡素に書いたつもりだから興味ある人は読んでねー。
誤字とか何か変なところあったらごめん。

【江戸期】

江戸期の五強(宗看、看寿、宗英、柳雪、宗歩)については前書いた。
並べれば間違いなく強くなれる。特に終盤。

彼等以外では
檜垣是安(序盤感覚の時間軸が一人だけ良い意味でズレてる)
深野宇兵衛(物凄い受け将棋)
この二人が面白かった。
残ってる棋譜も少ないから、気晴らしに並べてみては如何かと。

宗看は3人居るが、初代と三代は前にも書いた。
初代は並べると手の渡し方が上手くなります。
三代は並べると将棋がでかくなります。(意味はやれば分かります)
六代はそこまで突っ込んでやってませんが、強引な攻め将棋っぽくなった。
江戸期はがっちり組んで戦う本格思考な将棋が多いので(駒組みは今見ると異質だけどね)、バランス取れるかも。
大橋宗英の時と似てるけど、セットで並べると江戸中期の将棋感覚が良くわかると思うよ。

外に並べる価値がありそうだな、って人はちょっと見当たらなかったね。
77名無し名人:2007/03/26(月) 19:03:56 ID:tzbg+ToU
古典は有段レベルまでの人には判りやすくて凄く良い教材になるんだけど、
正直二段ぐらいからは古典棋譜を並べて強くなるんじゃなくて、鑑賞して楽しむ、になってしまう感が強いな…。
通用するのは天野宗歩だけじゃないかと思う。
この人の棋譜を10回高速で全部並べれば四段は行けるだろうが、外の古典は、経験上、今の24では二段ぐらいまでが限界。
古典の棋士が弱いんじゃなくて、序盤感覚があまりに噛み合わなくて、負けやすいからです。

ただし古典の二段はただの二段ではなく、序盤理論が伴ってない二段なので、
しっかり現代の序盤を勉強しなおせば、中盤に強い4段の出来上がり…
かどうかは判らんけど、役に立たんって事は絶対にない。

あと、古典やると駒落ち上手がスッゲー上手くなるよ。
ボナに二枚落ち上手で勝てたときは笑いが止まらんかったわw
78名無し名人:2007/03/26(月) 19:04:37 ID:tzbg+ToU
【宗英】

興味ある人が増えてくれて個人的には嬉しい大橋宗英なんだけど、
前スレの最後の方でも言われて通り、この人の棋譜並べた直後は勝率が落ちてしまうだろうね。
古いとか棋風の問題とかもあるけど、それ以前に真似しようとするとスゲー大変なのね。

しかし、並べていると、知らず知らず序盤の一手一手から中盤の大局観、終盤の詰みまでの感覚は辛くなっているので。
感覚を忘れた頃、というか現代の感覚に戻した頃に効果を発揮し始めるよ。
宗英の棋譜並べに取り組む時は、宗英同様に、与えて取るの覚悟で挑むべき。

で、棋譜並べで盤の奥底にある精神性みたいなものが見えてくるようになると、この人が何で凄いかが判るようになる。
序盤の先進性とか、攻防の感覚とか、相手を見て将棋を変える術みたいなものとか、終盤妥協無く読みきって勝つところとか。
そこら辺を知るだけでも、将棋に限らない外の事にも活きてくると思うんだが…。

まあ、俺は好きです。
79名無し名人:2007/03/26(月) 19:05:29 ID:tzbg+ToU
【大正時代その他】

小野五平、関根、阪田、木村義雄辺り。
受け感覚の養成に役立つ。特に四段レベルの中盤の発想が良くわからんで詰まってる人には役立つと思うんだ。
大山は金銀巧みに動かして玉固めて、角馬活用して焦点ずらして、気が付いたら敵玉が危険になってるとかだけど、
木村は打ち合いの中で玉がふわふわ浮いたように逃げてするする安全地帯に行ってる感じだな。分けわからんけどな。
この時代特有の柔らかい感覚も感覚として知ってると、また違ってくるかも。

あと>>71さんの苦手な将棋が俺は好きだからそれについて書いとく。
局面の複雑化を図る曲線棋風の将棋では

・江戸期の宗銀=印達
・小池重明
・羽生(10代)
・米長
・大山

この辺か。
小池さんに関しては前スレにちょこっと書いてたな。
宗銀印達も前書いたね。
米長は未確認です。
大山もまあ言うまでもないでしょ。
10代は羽生は攻防の曲線感覚、って感じで、多分一番並べやすくて良いと思うよ。おススメです。

今気になってるのは女流棋士の棋譜と小学生の棋譜です。
林葉直子さんの棋譜がネタでもなんでもなくマジで気になってる。
あと、歴代最強者の10代前半の棋譜とか小学生名人戦の棋譜とかまとめてみると何か見えてくるかもしれん。
この辺の女子供特有のひらめき感覚を勉強するとまた違った何かが見えるんじゃないかと興味がある。

しかし正直、そろそろ精神的に飽きがきたので、並べるのが辛い。
誰かやる気ある人いたらやって教えてくれ。
80名無し名人:2007/03/26(月) 19:08:21 ID:tzbg+ToU
【棋譜の並べ方】
>>24
アレ書いたの俺です。
一手ずつ精読して考えて並べた後、高速で20回並べるって事。
これで部分的な手の意味と全体の流れを把握する、という事。
暗記そのものが目的ではなくて、暗記するぐらい並べることで見えてくることがある、って事。
あと、寝る前に覚えた棋譜を頭の中でぐるぐる回したりすると良いです。

以上。
81名無し名人:2007/03/26(月) 19:17:46 ID:tzbg+ToU
追記
好きな棋士一人の棋譜を100局ぐらい覚えると戦い方が固まります。
リアル道場の強豪の人も同じこと言ってたし、江戸期の手合集も100が基準みたいだったから、
100を目標に頑張ってみては如何かと。一局から一手を学ぶような感じなんでしょうかね。

慌しくすみません…。