タロット占い師・林葉直子自己破産

林葉　ほとんど変わりませんね。最近、若い女性棋士と話をすると、彼女たちは本当に好きで将棋を
やっているんです。で、頑張れば、お金は後でついてくると思っている。でも、お金なんてついていませ
んよ。一回の対局で三万から四万円。それが月に二回くらい。タイトルを取っても賞金が二百万円。
そのために一年中、将棋ができるかと言われると。難しいでしょうね。

林葉　私も、早い段階でとりまく状況がわかった。しかも。現実に執筆や講演などのほうが収入がいい
んです。それで、こんな中途半端に将棋を指すのはやめたほうが、と思いはじめたんですね。

林葉　今も書いているんですよ。みんな私の名前を見ると、そう思うのです。だから正体を明かさずに
男性のペンネームで書いてます。

林葉　これからも将棋のために何かをしていきたいですね。特に、いつか恵まれない女性棋士のスポ
ンサーになってあげられるくらいに、何かの仕事をしたいですね。このままだと将棋は衰退の道を辿る
だけですから。

林葉　私やほかの女性棋士が当たった壁はそのまま将棋界の壁でもあると思うんですよ。あの風通し
の悪さが自らの首を絞めていますね。
　新聞社からもそのうち切られますよ。五年後くらいには、全日本プロレスと新日本プロレスみたいな
感じで、女性棋士の新しい場を作りたいですね。

　※　現在、林葉さんは「ウーカレー」を閉店し、タロット占いをはじめている。
2006　9　28　金子勝の仕事場！　より