実戦詰将棋・解答篇

このエントリーをはてなブックマークに追加
4名無し名人
ヒント:
・15手詰
・最終的に余る持ち駒は歩だけ
・7手目と(特に)11手目がポイント



正解:
▲9五桂 △同 歩 ▲9四角 △同 玉 ▲9五歩 △同 玉
▲9六銀 △9四玉 ▲8六桂 △8三玉 ▲9三銀成 △同 玉
▲9四歩 △8三玉 ▲8二金  まで15手詰

解説:
6手目△同玉まではほぼ一直線(3手目は接近戦に強い金駒を温存するため
頭の丸い大駒を先に捨てる常套手段)。さて、ここからは9六、9五、8五、(7五)
9四、8三、9二の6ヶ所の「呼吸点」を限りある資源で何とか塗り潰して行くパズルに
取りかかるわけだが駒台と相談すると桂の活用場所は、どうやら8六しかないらしい。
ところが安い駒から使うセオリー通りの▲9六歩では△9四玉▲8六桂のとき△8五玉と
再び懐に潜られ、▲8六桂が邪魔で次の△7五玉をもう阻止できない。かといって自然な
▲8六銀では▲8六桂が打てなくなる。そこで7手目は8六のスペースを空けたまま
△8五玉の再進入も防ぐべく中空に放つ▲9六銀が限定打となる(3手目で温存しといた
効果。頭の丸い▲9六角では王手にならない)。銀のブルドーザーで強制的に三段目まで
押し戻したら、後はおなじみの邪魔駒消去の手筋で収束を迎える。適度な紛れ筋、余り駒
が歩だけ、逆王手の要素など実戦詰将棋としては割とよくできた部類かと自負してます。