プロ棋士の名言集 Part3

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6名無し名人
森内さんは旅先でも観光そっちのけでトランプや花札をしていた。
海外の対局でも美術館巡りを楽しむ佐藤さんとは好対照だ。
棋士は概ね、芸術を好むタイプと苦手なタイプに分かれると思う。
米長先生から聞いた話だが、大山先生とタイトル戦の対局中に、
米長先生が何気なく庭の花を見て「すばらしい花ですね」と話しかけたら、
大山先生はブスッとした表情で一瞥し「あっそう」と言われ、
「オレは花の美しさも分からない人と勝負してるんだな」と実感されたという。
実は私も大山先生と同じで「花より団子」のタイプだ。
ただ、森内さんは私よりも、もっと極端だ。
研究会で米長先生のお宅に招かれた時に、
庭一面の菜の花を見て、私や他の棋士が感心してるところで
「ほー、これがレンゲですか」と言ったことがあり、
「菜の花名人」と言われる米長先生を呆れさせた。
世の中、上には上がいるものだなぁとつくづく思った。

By 森下卓