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名無し名人:
**naokoさん(ゲスト・過少申告者)と対戦しました。
勝ったら、自分がいかにして勝利を収めるにいたったかという
対局の詳細を、自分の指し手が相手と比較していかに優れているか
という事をネチネチと2chに書き込んで優越感を得る人間の屑ですが
ここに上げたのは、2chに自分で書き込んでいるほど、彼は筋が良くは無い
からです。 彼はよく2chで、相手の筋が悪いこと、棋理にかなっていない
指し方に触れ、それに対し自分がいかに適切な対応して勝利を収めたかを
書き込むことによって相手の将棋を貶める書き込みをしています。
そこで、彼のありきたりな四間飛車に対し私は角道を開けずに
玉を囲い、角を引いて烏指しに構えてみました。
すると、美濃囲いの堅さが勝っているので強引に裁けば勝てると勘違い
したのか、2筋を放棄し、中飛車に振りなおし、5筋から仕掛けてきました。
いくら玉が堅いからといって、そんな指し方が通用するとは思えません。
2筋を突破して飛車が成りこみ私が優勢になりました。
するとまだ中盤、粘れば逆転もあり得る局面であるにもかかわらず、投了
し、形式的な挨拶を済ませると去っていきました。
そこで我々は*naokoが何故このような行動をしたのかという
疑問を解決するため、**naokoの故郷である群馬県に向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。
小人が住むような小さな家、ツギハギだらけの服を着る農夫たち、
そして彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
高度成長だの、神武景気だの、オリンピックだので浮かれていた
我々は改めて農村の現状を噛み締めていた。
ボロ屑のような家に居たのは老いた母親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに
「**naokoが申し訳ありません」と我々に何度も土下座して詫びた。
我々はこの時初めて**naokoを許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、農村の貧しさが全て悪かったのだ。
我々は*naokoの母親から貰った干し柿を手に、
打ちひしがれながら東京へと帰路についた。