>>892 そうか。「関西の期待」というものすごい重圧とも戦っていたか。
そして、敗れた。
結城、いまだ「木鶏たりえず」だな。
http://www.asahi-net.or.jp/~de3m-ozw/yasuoka/mokkei/mokkei00.htm 「われ未だ木鶏たりえず」
酒の席で、安岡は『荘子』達生篇にある木鶏の話をした。
・・・ちょっと見ると、まるで木で作った鶏としか見えません。徳が充実したのです。これでどんな鶏がやってきても、天下無敵です』
戦いというものはこうでなければいけない。徳が充実してくれば、戦わずして勝つ、つまり相手を呑んでしまうことが起こる。
双葉山はこの話にじっと聞き入っていた。横綱双葉山といえば、連戦連勝の関取で、不世出の横綱といわた。
安岡は相撲は単なる勝ち負けではなく、心を鍛練し、天にいたる「道」だと考えたのである。