【囲碁】 棋聖戦総合スレッドPart12

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753名無し名人
月刊囲碁3月号で、坂田栄男が昭和26年の本因坊戦について書いている。
橋本宇太郎が、本因坊を取って、関西棋院を独立させたときの話だ。
橋本宇太郎への挑戦者になったのが、坂田栄男。当時31歳とある。
坂田は、これに破れ、雌伏10年。その間、高川が9連覇した。
坂田が本因坊を取ったとき40歳を超えていた。

後に、坂田は書いている。
「自分は、勝負師向きの性格じゃない。それを意識して改造したんだ」と。

おれも、結城にそれと似たことを感じる。
天才肌ではあるが、勝負師向きではない。
なんか、藤沢秀行に似ている。

しかし、藤沢秀行が勝負に必死になったことが数回ある。
一つは、何回かの初物タイトル。
一つは、大きな借金を抱えて首が回らなくなったとき。

そのとき頑張ったのが、棋聖位のタイトルだ。
当時、普段酒びたりの藤沢秀行が、棋聖位のタイトル戦の数ヶ月前から断酒するんだとか。
アル中の断酒というのは大変な苦しみらしい。
そうやって、医者からあの身体でよく碁が打てるといわれながら、棋聖を連覇して借金を返した。

急にそれをまねしろといっても、無理だろうが。
しかし、それに一歩でも近づける努力をしろ。坂田のように、藤沢のように。