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名無し名人:
【棋界夜話】
米長淫獣が林葉直子の姉と男女の関係になったのは仔細があってのことではない。
内弟子の直子を手込めにしたついでに姉も味わってみよう・・・・
姉妹丼とは如何なものかの好奇心が淫獣の性的野心をかき立てたに過ぎないのである。
直子を破門にしたのも姉との関係を責められた淫獣が窮余の策として選択したもの。
以降、淫獣と直子の間に師弟の情は喪失し憎悪の念だけが残ったのである。
しかし淫獣により教え込まれた性の喜びは直子を奔放にして淫乱な女に成長させる。
そんな中で直子は棋界の太陽と尊称されている永世名人中原誠と男女の関係に陥るのである。
なぜ直子が中原を選択したか、それは米長淫獣に対する復讐心の表れでもあっただろう。
中原と淫獣の将棋界の格付けは相撲に例えれば分かり易い。
東の正横綱を中原とすれば関脇か西の張出大関が淫獣の役どころ。
越すに越されぬ大関門が淫獣にとっての中原であったのである。
虚栄心の人並み強い淫獣は将棋以外で中原を凌ごうとあらゆる方策を探る。
それが株式であったり人生相談であったり女体探索であったりする。
いずれも本業で敵わぬゆえの劣等感の裏返しであったのだが見る目のない世間は淫獣を将棋界の代表選手の如き持ち上げ方をした。
週刊文春とか石原珍太郎都知事などが良い例だろう。
が、棋界の内情を知る者にとって中原と淫獣は月とスッポン、豚に真珠くらいの格差があるのである。
中原に抱かれながら大いなる満足感と復讐心を直子が満たしていたことは想像に難くない。
月に満ち欠けがあるように不倫の男女関係には様々な試練が訪れる。
妊娠、堕胎、別れ話、復縁、海外逃避、・・・・・・これらの懊悩を姉に相談したのが将棋界激震の幕開けであった。
寝物語に直子の姉が淫獣に言う。
「直子と中原先生の・・・・・・・・」
以降、淫獣の筋書きにより棋界の太陽は暗黒の海中に沈む定めとなったのである。