【囲碁】有段死活・手筋研究【但し級位も可】

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350名無し名人
>>338

 さて、「ヨセ・絶対計算―あなたは「一目」を理解していますか? 」王 銘エン【著】
 P12に下図の解説がある。

 下図黒壱接ぎは、後手10目。
 白Aによって、左上隅黒は取られ。

 白地17目。もし、黒が壱のかわりに英と打てば活きで黒地3目。つまり、白Aは後手20目。
 結果は、白6目半勝ちだったとか。
 「黒壱が10目で、白Aが20目。この10目の損は大きすぎたよ・・・」と。

 ところが、これが間違いだと。
 
 P67からの解説では、「5目損」が正しいという。
 これ、分かります? 私は、やはりこれは「10目の損」だと思うのですが・・・。私の解説は、後日。

19┏○英●●A┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●壱●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨
351名無し名人:04/12/21 05:02:17 ID:vAx59KyA
>>350
「ヨセ・絶対計算―あなたは「一目」を理解していますか? 」王 銘エン【著】
 P66の図を少し変えて下図を示す。

 下図で、黒壱は後手10目、白Aは後手20目。>>350の図とほぼ同じ。
 本来、黒Aと打つべきところを間違って壱と打ってしまった。そして白Aと打たれた。
 いったいいくら損をしたか? 普通は10目と考える。
 しかし、銘エン先生は、「5目」と説く。

19●●●●●壱●┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18○○○○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
16○○○○○○●┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15●●●●●A●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14●●●●●○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
13○○○○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
352名無し名人:04/12/21 05:09:21 ID:vAx59KyA
>>351

19●●●●●壱●┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18○○○○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
16○○○○○○●┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15●●●●●A●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14●●●●●○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
13○○○○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨

 では、この局面で、他の部分の黒地50目、白地36目半だったとしましょう。
 そして、他に全くヨセのない最終局面だったとしましょう。

 黒壱を打って、白Aを打つので、黒地50目、白地56目半になります。つまり、白6目半勝ちでになります。
 逆に、黒Aを打って、白壱を打つと、黒地50目、白地46目半になります。つまり、白3目半負けになります。

 やっぱり、壱とAの差は10目だと思いませんか?
353名無し名人:04/12/21 05:18:26 ID:vAx59KyA
>>350

19┏○英●●A┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●壱●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 同じように考えてみましょう。

 この局面で、他の部分の黒地50目、白地39目半だったとしましょう。
 そして、他に全くヨセのない最終局面だったとしましょう。

 黒壱を打って、白Aを打つので、黒地50目、白地56目半になります。つまり、白6目半勝ちでになります。
 逆に、黒Aを打って、白壱を打つと、黒地53目、白地49目半になります。つまり、白3目半負けになります。

 やっぱり、壱とAの差は10目だと思いませんか?

 でも、銘エン先生が、「5目」と説くのにも何か理由があるはず。
 さて、それは何でしょう?
354名無し名人:04/12/21 07:42:33 ID:k4HKrtEu
ヨセの大きさを計る地合計算と、
勝敗確定のための地合計算は別物だってことだろ。
vAx59KyAは早く見合計算慣れしろよ。
355名無し名人:04/12/21 14:52:11 ID:mVlpK8qm
>他に全くヨセのない最終局面だったとしましょう。
これなら10目になると思う。
メーエン先生の本では、その他の部分は全く不明の状況で
その部分だけで損得をだすという話ではなかったっけ。
356名無し名人:04/12/21 23:11:30 ID:vAx59KyA
>>354-355
 一応、その通り。半分正解だな。
357名無し名人:04/12/22 07:00:00 ID:Af7RKCVL
>>354-355
 >>353で『銘エン先生が、「5目」と説く』理由として私が考えられるのは、二つ。

1.見合い計算(銘エン先生のいう絶対計算)によるから。
2.次の手番を考慮するから。

 1の見合い計算なら、出入り計算の半分だから5目で良い。
 しかし、>>353で黒地50目 vs 白地39目半 だったのが、正しく打てば黒地53目 vs 白地49目半 になる可能性があったということをどうやって説明するの?

 2の次の手番を考慮するというのも5目を導ける。
 例えば、この局面の手番では後手10目が最大だとする。
 >>342-344に書いたように、後手10目が最大の局面では手番の期待値(=価値)は5目。(但し先手ヨセを除いて)
 だから、10目損して手番がまわるから10-5=5目だと。

 しかし、この計算はおかしい。
 >>353で、黒はAを打っても白が壱を打てば結局手番は黒。そこで手番の利5目は期待できる。
 だから>>355のいう他の部分が全く不明の状況だとしても、黒がAを打って白が壱を打つ前提なら、その差はやっぱり10目なのよ。
 他の部分が全く不明で白が壱を打つかどうか不明だとすると、そもそも「5目」という数字が出ない。
358名無し名人:04/12/22 07:05:48 ID:Af7RKCVL
>>357
 結論として、>>353の局面で間違って黒壱と打ち、白にAを打たれてしまったが、黒が正しく打ったらどうなるかを考えるのは出入り計算の方が適しているということ。
 つまり、黒が正しく英を打って白A黒1目抜き(あと仮に白壱)、となったときの目数を計算するには出入り計算の方がいいよと。
359名無し名人:04/12/22 07:07:54 ID:Af7RKCVL
>>358
 だけど、P95のコウの分母は3という考えはいいね。役に立つ。
 しかし、この説明にも一言いいたい。それは後で。
360名無し名人:04/12/22 07:42:55 ID:Af7RKCVL
>>357
 訂正。
誤: >>353で、黒はAを打っても白が壱を打てば結局手番は黒。そこで手番の利5目は期待できる。
 ↓
正: >>353で、黒は英を打っても白A黒抜き後壱を打てば結局手番は黒。そこで手番の利5目は期待できる。
361名無し名人:04/12/22 07:46:34 ID:Af7RKCVL
>>360
 >>353から同じ間違いになっているね。これも同じ訂正が要るね。
362名無し名人:04/12/22 07:56:59 ID:LZe3DWvB
黒が壱と打ってすぐに白がAと打ったのは
事実だけど、黒が英と打ったときに
白がすぐに壱と打つかどうかは不明なのでは
363名無し名人:04/12/22 08:50:42 ID:4yLtog2i
>>353
他の部分の地合計算だけじゃなくて、その部分の地合計算も含めたら。
364名無し名人:04/12/22 13:57:52 ID:Af7RKCVL
>>362
 その通り。ご指摘のように、白がすぐに壱と打つかどうかは不明。
 だから、「白がすぐに壱と打つかどうかは不明」という前提に立つと、いくら損をしたかはある程度仮定をおかないと計算できない。

 じゃ、その場合を考えてみよう。>>353で黒壱と打って白Aと打たれた。だから、下図のようになる。
19┏○英●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●●●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 一方、黒が正しく英と打って、白A黒1子抜きで、白は手番を得てどこか最大の局面を打つ。
 もし、白が☆に打てば10目だけど、10目以上の手があれば他を打つ。
19●○●●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●☆●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 さて、左上隅だけを比べてみると上の図は、白隅18目。但し、黒から上辺への突き出しが先手1目なので17目。
 対して、下の図は、黒3目。これ正に出入り計算そのもの。その差20目。
 そして、白手番で10+アルファの手を打てれば、黒の損は10目−アルファとなる。☆が最大ならアルファ=0で、黒ちょうど10目だけの損。
365名無し名人:04/12/22 15:24:07 ID:Af7RKCVL
>>364
 いいかな。

 上の図で、黒の手番になった。
 下の図では、白が☆打つか、他の☆以上(つまり10目+アルファ)の手を打って、黒の手番。
 >>353の図で、黒が英と打って左上隅を活きるか白Aと打たれて取られるかの出入りは20目。
 次に、白番で10目+アルファの手があるかどうか。
 「5目」の損となるためには、白番で15目の手がないと、それは言えないんじゃないかと。

 確かに、上の図での黒の手番と下の図の手番では、10目+アルファのヨセが1個分違う可能性がある。
 しかし、その場合は下の図の黒手番で、最低10目は打てる。>>364の☆が残っているから。
 そして、>>353で黒壱と接いだんだから、ヨセの局面としては、およそ後手10目くらいの局面と仮定して良いんじゃないか。

 というか、そういうふうに、出入りは20目と白出入り10目+アルファとして、具体的に地合いの計算ができると考えることが実戦では大事では?

 例えば、>>353のように この局面で、他の部分の黒地50目、白地39目半だったとしましょう。
 黒が>>364の下の図のように打てば、黒地53目、白地39目半。

 白出入り10目+アルファとして14目=7子接ぎを打ったとすると、黒地53目、白地39目半。黒手番。だから白はおそらく勝てない。
 しかし、白出入り10目+アルファとして14目=7子抜きを打ったとすると、黒地53目、白地53目半。
 黒手番だけれど、☆の部分の接ぎが借金として残っている。だから白有望と。

 14目=7子接ぎも14目=7子抜きも、出入り計算だということは分かるよね?
 地合いの計算をするときは、出入り計算が便利だと。

 「☆の部分の接ぎが借金」=見合い計算で白地5目 というのも分かるよね?
 まだ打っていない地の評価をするときは、見合い計算が便利だと。

 出入り計算と見合い計算、それぞれ優れたところがあるんだ。
 要は、その使い分けだ。>>353のような局面で、無理やり見合い計算を使うこともないだろう?
366名無し名人:04/12/22 15:32:09 ID:Af7RKCVL
>>363
 その部分の地合計算も含めても、結果は同じだろう。

>>364
19┏○英●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○美○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●●●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

19●○●●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○美○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●☆●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 この二つの図で、明白に違うのは、上の図では黒美が先手。対して、下の図では黒は☆に接いだ後でないと美は打てない。
 で、美が先手ということは、>>364で左上隅の計算に織り込んだ。
 あとの部分は、上と下の図で同じでしょ。
367名無し名人:04/12/22 15:41:48 ID:Af7RKCVL
>>365
 見合い計算と出入り計算の特徴を考えてみると。

 見合い計算は、まだ打っていないところの計算をするのには、見合い計算が便利。
 特に、後で述べるコウの価値は見合い計算が便利。
 見合い計算は、別の見方をすれば、確率と期待値と見ることができる。
 n目の後手ヨセを打てる確率は、1/2。だから、期待値として、n/2目の価値だと。

 これに対して、出入り計算は、もう既に打たれたとして考えるときには便利。
 例えば、14目=7子抜き を実際に打ったと仮定して読みを進める場合に、これを7目と考える人はいない。
 つまり、既に打ってしまったとか仮に打ったとして考える場合は、出入り計算に近いことをやることになる。
368名無し名人:04/12/22 15:59:45 ID:Af7RKCVL
>>359
「ヨセ・絶対計算―あなたは「一目」を理解していますか? 」王 銘エン【著】
P95のコウの分母は3 を考えてみよう。
P98にもあがっている次の半コウから。
これは、どう考えるか?

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛



369名無し名人:04/12/22 16:04:04 ID:Af7RKCVL
>>368
 これは、3つセットで考えるのが良い。
 黒番で、黒壱と取る。白Aと接ぐ、黒は壱の左を接ぐ。白Cと接ぐ。黒の手番。

13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○壱○┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○A○┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○C○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

 これで、下のヨセ3つで黒地1目になる。打てる確率は1/3で、期待値1目×1/3=1/3目。
 但し、これが見合い計算だということに注意が必要。

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛
370名無し名人:04/12/22 16:13:38 ID:Af7RKCVL
>>369
 つまり、次の図では黒1子取りが出入り後手2目。見合いでは1目。

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●●○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

 つまり、下図のように二つあると、黒壱を打てば白Aと打って、黒地2目。
 つまり、一箇所では確率1/2。期待値 2目×1/2=1目。
 そして、>>369で記したように、コウの確率1/3とその期待値を使うときは、そのフリカワリを比較すべきは見合い計算の期待で比較すべきだと。

09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○壱○┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●○┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●●○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○A○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛
371名無し名人:04/12/22 16:23:15 ID:Af7RKCVL
>>369
 銘エン先生は、「三手でワンセット」などと書いていますが、「3つワンセット」と考える方が正しい。
 その違いを、説明しよう。
「ヨセ・絶対計算―あなたは「一目」を理解していますか? 」王 銘エン【著】 A題

06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○╋○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○

 この図を、銘エン先生は、「3手で出入り6目」つまり1手2目という。
372名無し名人:04/12/22 16:40:08 ID:Af7RKCVL
>>371
 しかし、次のように3箇所あったとする。(これが各3つの隅にあると思ってください。)
 黒壱取り、白A接ぎ、黒三接ぎ(二の下)、白C接ぎ。これで、白地10目。黒地1目。計11目。
 一箇所の白地は3+1/3目、黒地1/3目。合計 3+2/3目の価値。

 だから、白が一手Aと接ぐ価値は見合い計算で、3+2/3目だと。
 これが、「三手でワンセット」と考えるか「3つワンセット」と考えるかの違いなんだけど。はて?

06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○壱○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○A○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○C○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○
373名無し名人:04/12/22 16:55:00 ID:Af7RKCVL
>>372 次に、この図を考えてみよう。

06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○●○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●┼●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○

 まず、黒壱接ぎ、白A取り、黒三接ぎ、白C接ぎ(Aの上)。白地6目、黒地ゼロ(以前の上げハマを無視して)。
 一箇所なら、白地2目、黒地ゼロ目。合計2目の価値。これなら、>>371の銘エン先生の「1手2目」と合うね。はて?

06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○●○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●壱●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○●○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●A●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○●○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●三●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○
374名無し名人:04/12/22 17:28:13 ID:Af7RKCVL
>>372-373

「ヨセ・絶対計算―あなたは「一目」を理解していますか? 」王 銘エン【著】
P108のこの図の説明も納得できないのよね。

19┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼┨
16┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼●┨
15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●●●○┨
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●○○┨
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○二┼┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┼┨
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋○○┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○●@●┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
375名無し名人:04/12/22 17:35:42 ID:Af7RKCVL
>>374
 要は、白@のコウ取りに、黒二とコウ立てをした。下の図で、☆と受けるか、コウを打ち抜くか?
 おれは、コウを打ち抜く方が大きいと思うが、銘エン先生は、受ける方が大きいという。
 しかし、フリカワリの☆は白3子を取るだけでしょ? 対して、☆のコウを打ち抜きは、黒5子取りと白4子取りの防ぎ。
 白地が減っているとはいえ、コウを打ち抜きが直感的には大きいのでは? それをこれから説明しましょう。

19┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼┨
16┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼●┨
15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●●●○┨
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●○○┨
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○●☆┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┼┨
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋○○┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○●☆
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
376名無し名人:04/12/22 17:46:27 ID:Af7RKCVL
>>375
 白が☆にコウを打ち抜くと、黒★にツケて、以下黒四まで白3子取り。あと、黒英、白美受けまでなるとする。
 黒のフリカワリは、黒地7目増、白地7+2/3目減。計14+2/3目。これは出入り計算なので、見合いでは7+1/3目という。
 では、☆コウ打ち抜きの価値は?

19┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼┨
16┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼●┨
15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●●●○二
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●○○四
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○●★┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○B@英
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼美
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋○○┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○┼┼○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○┼☆
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼┼○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
377名無し名人:04/12/22 17:51:59 ID:Af7RKCVL
>>376

07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○●┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛

 このコウに対し、銘エン先生は、出入り19目(黒が勝てば7目、白が勝てば12目)で、3で割って6+1/3目だという。はて?
 >>372でやったように、3つセットで考えて見ましょう。
378名無し名人:04/12/22 17:58:10 ID:Af7RKCVL
>>377
 次のように3つセットがあるとする。
 白@抜き、黒二コウ取り、白B抜き、黒四抜き。白地22目増、黒地8目増。計30目。
 一箇所なら、10目。はて? しかし、直感>>375とは合う。

07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○●@
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●四○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○二○●☆
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○●B
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
379名無し名人:04/12/22 18:20:53 ID:Af7RKCVL
>>374
 ついでなので、白@と抜く前の黒がコウを取っている図で、黒がコウを打ち抜く価値を考えてみよう。
 黒壱抜き、白Aコウ取り、黒三抜き、白C抜き。白地11目増、黒地16目増。計27目。
 一箇所なら、9目。はて? これでも、銘エン先生の6+1/3目>>377より大きいね。

07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●壱○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○●┼●┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○●A●C
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●三○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○●┼●┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
380名無し名人:04/12/22 18:23:21 ID:Af7RKCVL
>>376
 「黒★にツケて」は、おかしいか。
 「黒★にダメを詰て」かな?
381名無し名人:04/12/22 18:37:03 ID:4yLtog2i
>>379
白と黒の地を何で足し算してるの?
382名無し名人:04/12/22 18:46:32 ID:Af7RKCVL
>>379
 スマソ、訂正。計算間違い。
誤:
 黒壱抜き、白Aコウ取り、黒三抜き、白C抜き。白地11目増、黒地16目増。計27目。
 一箇所なら、9目。はて? これでも、銘エン先生の6+1/3目>>377より大きいね。
 ↓
正:
 黒壱抜き、白Aコウ取り、黒三抜き、白C抜き。白地12目増、黒地14目増。計26目。
 一箇所なら、8+2/3目。はて? これでも、銘エン先生の6+1/3目>>377より大きいね。
383名無し名人:04/12/22 18:48:17 ID:Af7RKCVL
>>381
 一手の価値を見るため
384名無し名人:04/12/22 19:52:10 ID:4yLtog2i
>>383
4手掛けたところを三でわって一手の価値ってだせるの?
385名無し名人:04/12/22 20:02:45 ID:H3hYsbjC
3分の一ということでは?
386名無し名人:04/12/22 20:15:27 ID:Af7RKCVL
>>384-385
 おお、するどいつっこみ!
 実は、おれも疑問に思っているのよ。(w

 だけど、>>385のように3分の一が正しいと思う。

 まず、>>369まで戻ってみよう。

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

 この半コウの図が、黒地1/3目は良いよね。見合い計算で。
 つまり、この図が3つあると、黒は1目増える。だから、1箇所1/3目。
 だけど、>>369では、黒2手白2手で合計4手打っている。

 だから、>>383の「一手の価値を見るため」は不正確な言い方だった。「一箇所の価値を見るため」が正しいね。
387名無し名人:04/12/22 20:21:07 ID:4yLtog2i
>>386
一カ所の価値を見て何の意味があるの?
388名無し名人:04/12/22 20:26:23 ID:4yLtog2i
>>386
三カ所で見るより、黒地をx目として計算式を立てて計算した方が良いと思うけど。
389名無し名人:04/12/22 20:31:32 ID:Af7RKCVL
>>386
 自分でも、もう一つすっきりしないので、説明を考えてみよう。
 半コウなので、最後にこの3つが残ったとする。
 黒番で、黒壱から白Cまで。黒地1目増。
 だから、1箇所1/3目の計算で良い。しかも、黒地1目増の2手の間に、白も2手ACと同じようなところを打っているので、1箇所1/3目だよと。

13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○壱○┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○A○┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○C○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

 で、黒手番になっている。このとき、もう一箇所最後の半コウがあったら?
 これ、1/3目じゃすまないよね。

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛
390名無し名人:04/12/22 20:35:13 ID:Af7RKCVL
>>389
 だから、見合い計算では、コウの価値は分母3で良いけれど、最後は分数部分は無くなるね。
 コウ材しだいで、黒1目になるか、ゼロ目になるか。

 問題は、半コウじゃなく、もう少し大きいコウで、フリカワリを考えるときにどうするかなんだよね。
391名無し名人:04/12/22 20:46:43 ID:Af7RKCVL
>>387
 一カ所の価値を見るのは、結局フリカワリを考えるからだ。
 つまり、コウの場所を譲って、フリカワリの場所を取るか、あるいはその逆か?

 だから、>>374-375で言えば、黒は「右下隅を譲って、右上白3子を頂くフリカワリでどうか?」と打ってきた。
 それを白としてどう考えるか?

 別の言い方では、>>375の図で、2箇所☆のどちらを取るか?
 で、おれの計算だと、右下隅☆の箇所の価値が、10目になる。
 一方、右上☆の箇所の価値が7+1/3目>>376だと。(これは銘エン先生の計算どおり)

 だったら、右下隅☆の10目を打つだろう?

 しかし、銘エン先生は、ここは6+1/3目だから右上☆の7+1/3目を打つべしという。はて?
392名無し名人:04/12/22 20:47:49 ID:Af7RKCVL
>>388
 おしえて、おしえて。計算式、おしえて。
393名無し名人:04/12/22 21:27:47 ID:4yLtog2i
名前: 名無し名人
E-mail: sage
内容:
>>392
(1)
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛
この部分の黒地をx目とする。
黒が一手入れると、黒地は、アゲハマ一個-x目(同形だから白地x目=黒地-x目)
白が一手入れると、黒地0目
これらを権利折半と見て、
x=1/2(1-x);1/2*0
これを解いて、x=1/3
よって、白がつぐ手は、一手あたり3分の一目
黒が取る手は、一目を抜いて、白に3分の一目を与える、つまり黒地三分の2目を作るので、1手あたり3分の一目
394名無し名人:04/12/22 21:28:35 ID:4yLtog2i
(2)
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○●┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
この時点の黒地をx目、劫を取った時点での黒地をy目とする。
x=1/2*(-11)+1/2*(1+y)
y=1/2*(-1+x)+1/2*(7)
これを一生懸命にといて、
x=-14/3 y=2/3
上図の状態では、白地が4+2/3目あるといえる。
白がつぐ手は、11-14/3で、一手あたり19/3目。
黒が取る手は、1+2/3-(-14/3)で、一手あたり19/3目、さらに黒が取る手は、8-(1+2/3)で19/3目。
銘エン先生の考え方は知らんけど、結果はぴったり一致しますた。
395名無し名人:04/12/22 21:31:44 ID:Af7RKCVL
>>376
 では、もう一度この図を出入り計算ベースで考えてみよう。
 右下隅☆と黒5子抜きとその左抜き跡1目確定で、白計11目増。
 右上は、銘エン先生の計算を信じて、黒地7目増、白地7+2/3目減。
 ということは、黒地7目増、白3+1/3目増。

19┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼┨
16┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼●┨
15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●●●○二
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●○○四
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○●★┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○B@英
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼美
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋○○┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼○○┼┼○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●○┼○┼☆
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼┼○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛
396名無し名人:04/12/22 21:32:29 ID:4yLtog2i
感覚的に説明するなら、白は劫を解消すれば終わりだけど、手を抜いて黒が劫を取っても、まだチャンスはあるから、思ってる程大きくないよってこと。
397名無し名人:04/12/22 22:30:51 ID:Af7RKCVL
>>395
 これに対して、白が☆に受け、黒★コウ取り、白どこかコウ立て、黒★抜きになったとする。
 ☆が出入り計算で、白地7+2/3目増、黒地7目減。黒★のところが、黒地8目増。

 つまり、白地7+2/3目増、黒地1目増。その差、白6+2/3プラス。白手番。
 >>395が、黒地7目増、白3+1/3目増。その差、黒3+2/3プラス。白手番。

19┏┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
17┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼┼┼┼●┼┨
16┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼●┼●┨
15┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●●●○┨
14┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●┼●○○┨
13┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○●☆┨
12┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┼┨
11┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋○○┨
09┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┼┨
08┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┨
07┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┼┨
06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●●○○○
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●★┼┼●●○
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●┼★┼●┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○○○○○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷●○┷┷┷┛

 ということは、白6+2/3プラスと黒3+2/3プラスの差10+1/3目。
 これを上回る白どこかのコウ立てでフリカワリなら、白☆受けて良いよと。

 後手、10+1/3目以上なら6子抜きで12目だから。
 あるいは、コウ立て+手番の2手でかなり大きいところで、黒に手番を渡しても良いくらい大きいところを打つか。
398名無し名人:04/12/22 22:34:27 ID:Af7RKCVL
>>396
 そうだよね。出入り計算を>>395>>397でやってみたけど、慣れているからそっちの方がまだ考えやすい。
399名無し名人:04/12/22 23:39:52 ID:Af7RKCVL
>>393-394 すげえ! 天才だ!
400名無し名人:04/12/23 04:41:41 ID:l+TSACq9
>>365

>そして、>>353で黒壱と接いだんだから、ヨセの局面としては、
>およそ後手10目くらいの局面と仮定して良いんじゃないか。

黒が後手20目を見逃して、その他のヨセの中で最大の
後手10目を打ったのならそうだけど、わざわざ
『中の白に対して攻めが利くと勘違いしてしまったのでしょう』
と書いてあるのは、暗にその状況を否定しているのでは。
401名無し名人:04/12/23 05:21:58 ID:57wsMBzb
>>393-394

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●○○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

 この図を、>>394みたくx,yを使うと、
 x=1/2*0+1/2*(1+y)
 y=1/2*(−1+x)+0

 これを解くと、x=1/3、y=−1/3
 あとの説明は、>>393の通り。
402名無し名人:04/12/23 05:45:42 ID:57wsMBzb
>>373 これを式でやってみよう。

06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○●○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●┼●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○

 この状態の白地をx、白がコウを取った状態をyとする。
 x=1/2*0+1/2*(1+y)
 y=1/2*(−1+x)+1/2*5

 x=2、y=3
 これから、黒が接ぐ手は2目。白がコウを取る手は、1+(3−2)=2目。白がコウを接ぐ手は、5−3=2目。
403名無し名人:04/12/23 06:24:05 ID:57wsMBzb
>>402

06┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○○○┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼●┼●○●○○○
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼●┼┼●┼●┼●●○
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●○┼○
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷○○○

 この図をかりて、もう少し一般化しよう。
 白が、コウに負けた状態をA、この状態をx、コウを取った状態をy、コウに勝った状態をBとする。
 (注:黒地は、白地としてマイナスで計算すること。つまり、黒地2目は、白地−2目と計算する。また、Bは状態yからの利得とする。)
 A→x→y→B と状態が変わる。
 式は、
 x=1/2*A+1/2*(1+y)
 y=1/2*(−1+x)+1/2*B

 これを解くと、x=1/3*(2A+B+1)、y=1/3*(A+2B−1)

 だから、A→1/3*(2A+B+1)→1/3*(A+2B−1)→B と変わる。
 A→1/3*(2A+B+1)           の差分:1/3*(B−A+1)
 1/3*(2A+B+1)→1/3*(A+2B−1)の差分:1/3*(B−A+1) 注)y−xにコウ抜きの1目をプラス
 1/3*(A+2B−1)→B           の差分:1/3*(B−A+1)

 ということは、言葉で書くと、
 「コウに勝った状態Bと負けた状態Aの差に1目をプラスして、分母は3」だと。
 これが、コウの1手の価値だね。

 上の図だと、A=0、B=5、1/3*(B−A+1)=2 だと。

 で、これは見合い計算なので、後手の出入り計算と比較するときは、出入り計算の方を1/2にしてやる。
 あるいは、コウの方を2倍するか、そういう注意が必要だと。これが結論か。
404名無し名人:04/12/23 06:24:34 ID:Odx4yvYO
単純な劫の場合について。(二段劫とか寄せ劫とかをのぞく)
劫に黒が勝ったときの黒地をアゲハマを含めてm目、白が勝ったときの黒地をn目とする。
黒の取り番とする。
このときの黒地をx目、劫を取ったときの黒地をアゲハマを含めてy目とすると、
x=1/2*n+1/2*y
y-1=1/2*(x-1)+1/2*(m-1)
これを解いて、
x=2/3n+1/3m
y=1/3n+2/3m
白が劫をつぐ手は、n-x=1/3n-1/3m
黒が劫を取る手は、y-x=1/3m-1/3n
さらに黒が劫をつぐ手は、m-y=1/3m-1/3n
黒地-n目は白地n目なので、単純な本劫ならば、黒が勝ったときの黒地m目、白が勝ったとき白地n目とすると、その劫を取ったりついだりする手の大きさは、1/3m+1/3n目である。

長くなったけど、言いたいことは、他の状況が十分複雑なとき、劫における一手の価値は、白地と黒地の出入りを足して三分の一したものということ。
405名無し名人:04/12/23 06:27:13 ID:57wsMBzb
>>400
 おお、本買ったね。
 そうだよね、確かに。
 しかし、『中の白に対して攻めが利くと勘違いしてしまったのでしょう』だけでは、どんな状態か浮かばないが。
406名無し名人:04/12/23 06:40:20 ID:Odx4yvYO
>>405
黒の人は、後手十目を打つときに、中の白に対して攻めが利くと勘違いしたのか、後手10目以上の価値のある手と思った。
局後に、黒の人は、攻めが利かないことを悟って、価値が後手十目しかないことがわかった(かどうかは不明だが)。それでぼやいた。

だから、後手十目を打ったことを理由に、後手十目が最大の手と考えるのはおかしいと思う。
407名無し名人:04/12/23 11:13:40 ID:TwUK2PuF
面白いスレだ
定石や布石でこういうのほしいな、でも解析が難しいからな
408名無し名人:04/12/25 19:25:10 ID:KVZ5NTja
>>404 うむ。そういうことだな。
409名無し名人:04/12/25 19:39:57 ID:KVZ5NTja
>>406

 うーむ、この話は、>>350から始まっているんだが。もう一度整理してみよう。

19┏○英●●A┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●壱●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

「ヨセ・絶対計算―あなたは「一目」を理解していますか? 」王 銘エン【著】P12で、
この図で、本来黒はAと打つべきところを、壱と打ってしまったという。そして、「10目損した」というアマに対し、「5目損だよ」という。
黒壱と白Aの部分以外の地で確定した部分を目算して(黒地、白地)=(b1、w1)としよう。以下単に(b1、w1)と書く。

19┏○英●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●●●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 黒壱と打って白Aと打たれた図がこれだ。そして黒手番。手番の利をa目としよう。
 そうすると、地合いは(b1+a、w1+17)となる。
410名無し名人:04/12/25 20:00:50 ID:KVZ5NTja
>>409 一方、正しく打った場合は、黒がAを打ち白が手番だから(>>364の再録だが)
 地合いは、(b1+3、w1+a)となる。
 だから、いま基準とすべきは、正しく打ったこの図であり、(b1+3、w1+a)だ。

19●○●●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●☆●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 従って、いくら損をしたかは、(b1+a、w1+17)−(b1+3、w1+a)=(a−3、17−a)となる。
 つまり、黒はa−3増え、白17−aが増えたということになる。
 ところで、損得を考える上では、白と黒との増え方の差が問題になるから、
 白と黒との増え方の差=(17−a)−(a−3)=20−2*a 

 ここで、>>341-344に書いたように、『後手n目=「手番の利」=n/2目』を思い出そう。
 つまり、手番の利をa目→後手2a目のヨセが残っている ということ。
 後手10目のヨセが残っていれば、a=5目。白と黒との増え方の差=20−2*a=10 だから10目損。
 後手15目のヨセが残っていれば、a=7.5目。白と黒との増え方の差=20−2*a=5 だから5目損。

 なお、話を単純にするために、他に先手ヨセ、逆ヨセは無いものとし、a≧5とした。
 a<5の場合は、>>353あたりの説明でいいんだろう。
411名無し名人:04/12/25 20:22:42 ID:KVZ5NTja
>>409-410 では、

 >>357の『銘エン先生が、「5目」と説く』理由を再度考えてみよう。

 まず、>>370で書いたが、見合い計算では、下の図は、すでに黒1目ある状態と見ることは分かるね?
(分からない人は、銘エン先生の本を読んでくれ。)

05┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
04┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼●●●○┼┨
03┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●○┼○┼┨
02┠┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼●●●○┼┨
01┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┛

 さて、この図で、美も師も打たれていない状態で、見合いの考え(つまり確率1/2で美と師とが打たれた)を入れると
 (黒地、白地)=(b1+1.5、w1+8.5+5)
(注:1.5は、黒美のときの隅の地の1/2。 8.5は、白美のときの隅の地の1/2。 5は、白師のときの白地の1/2。)

19┏○┯●●美┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●師●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨
412名無し名人:04/12/25 20:35:26 ID:KVZ5NTja
>>411
 そこで、>>411の見合い計算の地合いと、>>409の正しくないヨセの地合い計算とを比較してみよう。
 >>411の状態で、手番は黒だから、手番の利aを加えると、
 (黒地、白地)=(b1+1.5+a、w1+13.5)

 >>409では、地合いは(b1+a、w1+17)だった。
 だから、その差を取ると、
 (b1+a、w1+17)−(b1+1.5+a、w1+13.5)=(−1.5、3.5)
 黒地−1.5、白地+3.5だから、その差=5目となる。

 多分、これが『銘エン先生が、「5目」と説く』理由だろう。

 ある意味、山の高さを測るのに、海抜を基準にするのか、自分の立っている位置を基準にするのかの違いともいえる。
 しかし、「結果は、白6目半勝ちだった」>>350という敗因分析のためには、>>410の「正しく打った図」を基準にする方が分かり易いとも思う。
413名無し名人:04/12/25 20:48:37 ID:KVZ5NTja
>>407
 うーむ、2・3日留守にしていたら、評価をする人が出てきたか。Thanx!

 ところで、厳密な解析は難しいが、石田芳夫先生の
 「囲碁 この手何目」(日本文芸社 H16.4.20)が、大胆にも序盤の手の大きさの評価をしている。
 これは、全て出入り計算でやっているが、序盤のあき隅は20目などと書かれています。
414名無し名人:04/12/25 21:09:10 ID:KVZ5NTja
>>410
 一応、a<5の場合を、やっておこうか?
 a<5の場合は、☆に打つ手が後手10目で手番の利5目に相当するので、白☆と打つことになる。
 そして、手番は黒にわたることになる。
 つまり、(b1+3+a、w1+5)だ。

19●○●●●○┯○┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┓
18●●┼●○○┼○┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┨
17┠●●○○●●○○○○┼○┼┼┼┼┼┨
16○○○○●●☆●●●┼┼┼┼┼╋┼┼┨
15┠●●●○○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┨
14┠┼┼┼○┼┼┼●┼●┼┼┼┼┼┼┼┨
13┠┼●●┼○┼○┼●┼●┼┼┼┼┼┼┨
12┠┼┼┼●○┼┼○●┼┼┼┼┼┼┼┼┨
11┠┼┼┼●┼○┼○┼┼●┼┼┼┼┼┼┨
10┠┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼╋┼┼┨

 これと、>>409の地合い (b1+a、w1+17)との差は、
 (b1+a、w1+17)−(b1+3+a、w1+10)=(−3、7)
 つまり、黒−3目、白+7目。その差10目となる。
 結局、a<5の場合は、白☆と打つことになるので、10目損。
415名無し名人:04/12/25 22:13:04 ID:FbHvQ8gg
>>410

>後手15目のヨセが残っていれば、a=7.5目。白と黒との増え方の差=20−2*a=5 
>だから5目損。

たとえば、後手20目1個、後手15目2個、後手10目1個
があったとき、正しく黒20目、白15目、黒15目、白10目
と打ったときと、間違えて黒10目、白20目、黒15目、白15目と
したときの差は10目になるような気がする。