加藤一二三その7

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おじゃまします。
六・五・四段戦の棋譜は見つかりませんでした。
どうも京都新聞には掲載されていないようです。

その代わりといっては何ですが…

二上達也著「棋士」の加藤先生について書かれた章で、

 初対局は、昭和三十一年の京都新聞社の特別対局。
加藤さんは十六歳、私は二十四歳だった。私は東京、
加藤さんは関西と分かれていたので、面識はなかった
が、評判は耳に入ってくる。将棋は私の苦戦で、終盤
ようやくひっくりかえし、「なかなかやるな」と認識
を新たにした。

とあり、その棋譜を写してきました。
掲載は京都新聞夕刊1957年1月4日〜16日
場所は京都・吉田山荘

54132:05/02/13 22:45:39 ID:ymrphh45
開始日時:1956/11/25(日)
先手:加藤一二三
後手:二上達也
棋戦: 二上・加藤新春決戦譜
戦型:
手合割:平手

▲2六歩  △8四歩  ▲2五歩  △8五歩  ▲7六歩  △3二金  ▲7七角  △3四歩  ▲8八銀  △7七角成 ▲同 銀  △2二銀  
▲3八銀  △6二銀  ▲7八金  △4一玉  ▲4六歩  △3三銀  ▲4七銀  △6四歩  ▲5八金  △6三銀  ▲6八玉  △5二金  
▲3六歩  △7四歩  ▲3七桂  △5四銀  ▲5六銀  △3一玉  ▲7九玉  △1四歩  ▲1六歩  △4四歩  ▲6六歩  △2二玉  
▲9六歩  △9四歩  ▲8八玉  △7三桂  ▲4五歩  △同 歩  ▲3五歩  △4四銀  ▲7五歩  △同 歩  ▲2四歩  △同 歩  
▲同 飛  △2三歩  ▲2八飛  △6三金  ▲1五歩  △同 歩  ▲7四歩  △同 金  ▲4一角  △8四金  ▲4五銀  △同銀右  
▲同 桂  △5四角  ▲3四歩  △4五銀  ▲5五銀  △8一角  ▲4四歩  △3一桂  ▲7二歩  △同 角  ▲6四銀  △5四角  
▲5三銀成 △7六歩  ▲6八銀  △8六歩  ▲同 歩  △8七歩  ▲同 金  △8五歩  ▲5四成銀 △同 銀  ▲2四歩  △同 歩  
▲5一角  △8六歩  ▲同 金  △7五金  ▲8七歩  △8六金  ▲同 歩  △6九銀  ▲2三歩  △同 桂  ▲2四角成 △8七歩  
▲9八玉  △1四銀  ▲7二歩  △4二金打 ▲7四角成 △5八銀成 ▲同 飛  △8六飛  ▲7九銀  △7七歩成 ▲同 桂  △7六飛  
▲7三馬  △7七飛成 ▲6四馬  △8六桂  ▲同 馬  △同 竜  ▲9七銀  △7五竜  ▲7八飛  △8八金   まで、118手で後手勝ち

観戦記より
10時開始 18時15分終局
持ち時間3時間、そのことを加藤は対局直前に知った。
加藤は紺の久留米ガスリにハカマ、二上は背広姿。
69手目72歩で加藤勝勢
99手目72歩が痛恨の一手。43金打なら勝ち