山岡士郎、将棋を語る

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>>16-18の続き

開始日時:2004/08/13(金)
棋戦:竜王戦
戦型:横歩取り
先手:森下 卓
後手:羽生善治

▲76歩 △34歩 ▲26歩 △84歩 ▲25歩 △85歩 ▲78金 △32金 ▲24歩 △同歩 ▲同飛
△86歩 ▲同歩 △同飛 ▲34飛 △33角 ▲36飛 △22銀 ▲87歩 △85飛 ▲26飛 △41玉
▲58玉 △62銀 ▲38金 △51金 ▲48銀 △74歩 ▲36歩 △73桂 ▲37桂 △14歩 ▲46歩
△75歩 ▲45歩 △25歩 ▲同飛 △76歩 ▲29飛 △75飛 ▲47銀 △85桂 ▲33角成△同桂
▲66角 △65飛 ▲68銀 △23歩 ▲44歩 △同歩 ▲86歩 △77歩成▲同桂 △同桂成▲同銀
△35歩 ▲42歩 △52玉 ▲73歩 △同銀 ▲74歩 △62銀 ▲56桂 △42玉 ▲35歩 △36歩
▲44桂 △43金 ▲25桂 △同桂 ▲同飛 △33桂 ▲29飛 △35飛 ▲46銀 △34飛 ▲35歩
△44飛 ▲同角 △同金 ▲34桂 △52玉 ▲32飛 △42歩 ▲22飛成△54桂 ▲55銀 △34金
▲同歩 △46桂打▲68玉 △38桂成▲72銀
まで93手で先手の勝ち

船頭「勝った、羽生に勝った棋譜だよ!!森下が羽生に勝つなんて大事件だよ!!」

栗田「すっごぉい!!!」

山岡「欲しいのはこれじゃない(→削除)」

船頭「わああ、何すんだよォ!!!!」

栗田.。oO(羽生に勝った棋譜でさえ、幻の棋譜に比べればクマーの棋譜同然というわけなのね…
     一体どんな棋譜なの?)
155:04/11/01 17:09:57 ID:SeZaR+6y
四方「ちょっと対戦相手を贅沢にして検索してみますかな」

栗田「この挙動不審な人は?」

四方「森内俊之です、これを対戦相手に指定してみましょう」

山岡「なるほど、モリモリコンビの対決ですか、面白そうだ」

四方「山岡さん、それですよ。面白いと思う心が大事なんだ、棋譜並べは遊び心を
   忘れてはいけませんよ」

山岡「そうか…おれは雄山に対する敵がい心にこり固まって、対羽生戦、対中原戦等にこだわり
   遊びの心を忘れていた・・・有難うございます、四方さん」

栗田「きゃあ、この棋譜!!」

四方「戦場が右に左に移り変わってますな、将棋の醍醐味というやつだ!」

山岡「これはすごい!」

栗田「長手数の棋譜!250手超えてるわよ!」

山岡「やりましたねとうとう!」

四方「しかもこれほどの棋譜とは・・・!お嬢ちゃん、君は棋譜並べの天才だ!」

栗田「あたしが見つけたのね!!!幻の森下を!!!!」
156名無し名人:04/11/01 17:11:26 ID:SeZaR+6y
〜〜〜〜〜〜
板前「対森内の順位戦97年ものです」

開始日時:1997/09/17(水)
棋戦:順位戦
戦型:矢倉
先手:森下 卓
後手:森内俊之

 < (略) >

まで253手で先手の勝ち

大原「これが森下か!」

谷村「確かに対局者名は森下だが・・・」

山杉「こんな大将棋は見たことがないっ!」

板前「へい解説付、お待ちどお。」
157名無し名人:04/11/01 17:13:20 ID:SeZaR+6y
開始日時:1997/09/17(水) 00:00:00
棋戦:順位戦
戦型:矢倉
先手:森下 卓
後手:森内俊之

▲76歩 △84歩 ▲68銀 △34歩 ▲66歩 △62銀 ▲56歩 △54歩 ▲48銀 △42銀 ▲58金右
△32金 ▲78金 △41玉 ▲69玉 △74歩 ▲67金右△52金 ▲77銀 △33銀 ▲79角 △31角
▲36歩 △44歩 ▲37銀 △64角 ▲68角 △43金右▲79玉 △31玉 ▲88玉 △22玉 ▲46銀
△53銀 ▲37桂 △73角 ▲26歩 △24銀 ▲16歩 △14歩 ▲38飛 △94歩 ▲18香 △95歩
▲25桂 △45歩 ▲同銀 △19角成▲46角 △同馬 ▲同歩 △59角 ▲37角 △同角成▲同飛
△19角 ▲38飛 △46角成▲44歩 △45馬 ▲43歩成△同金 ▲48飛 △46歩 ▲19角 △64歩
▲46飛 △同馬 ▲同角 △48飛 ▲57角 △18飛成▲63角 △35歩 ▲68金引△93桂 ▲35歩
△48銀 ▲44歩 △同金 ▲45歩 △同金 ▲48角 △同龍 ▲74角成△35金 ▲63馬 △43龍
▲55歩 △61香 ▲73馬 △92飛 ▲51馬 △85桂 ▲61馬 △49龍 ▲58銀 △39龍 ▲49歩
△96歩 ▲同歩 △98歩 ▲同香 △97歩 ▲同香 △26金 ▲43馬 △25銀 ▲53馬 △95歩
▲同歩 △24角 ▲35歩 △同角 ▲44銀 △46角 ▲24歩 △同角 ▲35歩 △46桂 ▲69銀
△97桂成▲同桂 △96歩 ▲94香 △97歩成▲同玉 △93歩 ▲34桂 △同銀 ▲同歩 △85桂
▲86玉 △77桂成▲同玉 △37龍 ▲67金直△85桂 ▲86玉 △94歩 ▲35桂 △73香
*先手受けにくく、後手に詰みもないため後手勝ちに見えるが
▲33銀打△同桂 ▲同歩成△同角 ▲89桂
*これで受かってる
△74銀 ▲33銀成△同玉 ▲51角 △34玉 ▲73角成△72香 ▲64馬左△25玉 ▲75香 △63銀打
▲同馬上△同銀 ▲同馬 △74歩 ▲83銀 △77銀 ▲同金寄△同桂成▲同桂 △95歩 ▲97歩
△93飛 ▲72馬 △96歩 ▲74香 △53角 ▲75歩 △64金 ▲94香 △83飛 ▲同馬 △94香
▲同馬 △91香 ▲93桂 △74金 ▲95玉 △92香打▲61馬 △34歩 ▲74歩 △75角 ▲85桂
△82銀 ▲94香 △93香 ▲同桂成△同銀 ▲同香不成△同香▲94香 △91香 ▲93香不成△同香
158名無し名人:04/11/01 17:14:33 ID:SeZaR+6y
▲94銀 △91香 ▲93銀成△同香 ▲94香 △85銀 ▲93香成△97歩成
*玉は9五から動けず、受けが無さそうに見えるが
▲99香
*△9六との詰みを防いで▲9九香
△87と ▲76金 △94歩 ▲同馬 △86銀 ▲同金 △同と ▲61馬 △82桂
*縛られてピンチに見えるが
▲34馬
*非常手段で切り抜ける
△同玉 ▲32飛 △25玉 ▲82飛成△76角
*非常手段のため角を渡し、今度こそ助からないように
*見えるが
▲85歩
*焦点に打つ手があった
△同角
*上へ抜けられてはダメなので同角の一手
▲84龍
*そこでこの手がまた上手い
△83桂 ▲同龍 △98歩 ▲同香 △94歩 ▲同成香△96金
*もう100手ほども一分将棋の森内はとっさの金打ち
▲同香 △97龍
*やはりこれで先手玉は寄っている、ように見える
▲87金打
*止めの一着。この凌ぎで後手の包囲網が崩れた。
△同と ▲85龍 △86龍 ▲同龍 △同と ▲34銀
*豊富な持ち駒にモノを言わせて即詰みに討ち取る
△16玉 ▲19香 △17金打▲同香 △同金 ▲26金 △同玉 ▲25飛
まで253手で先手の勝ち
159名無し名人:04/11/01 17:16:14 ID:SeZaR+6y
山杉「こ、これは何というあきらめの悪い!!!」

大原「助からないと思った玉が、何度も助かっている!!!」

谷村「これに比べると、谷川の終盤は淡白に思えてしまう!!」

山杉「全てがギリギリの線なのですよ。これ以上、入玉色の強い将棋だったら下品になる。
   これ以上、下段で踏ん張ろうとしたら寄せきられてしまう!!」

山岡「大抵の棋士は結婚を控えると将棋に集中できなくなり、
   腰の浮わついた将棋を指してしまう。
   ところが97年10月10日に結婚式を控えた森下は、心がウキウキ躍っていたのを
   盤上に表現しきったのです」
160名無し名人:04/11/01 17:17:54 ID:SeZaR+6y
栗田「森下がウキウキ?」

山岡「面食いでなかなか女性を好きにならないが、いったん好きになったら一途。
   その森下が美人と結婚を控えたこの時期は、我々が知ってる森下将棋とは
   全く別物と言っていい出来となった。」

大原「結婚間近のウキウキ森下の終盤か…これはフリクラどころかどんなA級棋士もかなわない…」

谷村「これに匹敵する内容の終盤は・・・」

海原「士郎!何だこの盤駒はっ!!!よくもこんな盤駒をこの海原雄山の前に出したなっ!!!
   こんなもので棋譜を並べられるかっ!!!不愉快だ!!!!」

栗田.。oO(この将棋の終盤の素晴らしさを素直に認めようとしないなんて…)

大原「ふっふっ・・・森下の愛の力の勝利というところか、こんな終盤の棋譜を残したんだからな」

栗田「探したあたしの苦労も忘れないでね。」

一同「はっはっはっ!」