【火の玉流】有吉道夫九段を応援するスレ

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161関西メルマガ
  先日、棋士室をのぞくと有吉九段が将棋盤を前に一人で座って
 いました。この日は竜王戦4組の残留決定戦で堀口一史座七段
 と対局。昼食を済ませて、誰かが並べかけている将棋の局面を
 考えているのかな、と思っていたらその空いていた席に奨励会の
 村田顕弘三段が座り、その二人で将棋を再開しました。時計は
 午後1時を回り、対局は再開している時間です。
  この日の対局は前述の1局のみ。局面が映っているはずのモ
 ニターはすでに消えていました。もしや、と思い、棋譜の綴じてあ
 るファイルをめくると、そこには「66手にて有吉九段の勝ち」とあ
 り、終局時間は「11時52分」と記されていました。
  矢倉模様の出だしから後手番の有吉九段は陽動振り飛車!
 に変化。読み違いがあったのか、中央での折衝の後に有吉九
 段が一方的に駒得が約束される強烈な一撃が決まって、堀口
 七段はあっさりと駒を投じていました。これで有吉九段は4組
 残留を決めました。
  前期の順位戦でも降級の目がありながら淡白な投了で話題
 を呼んだ堀口七段。今期はその順位戦でも2番手に立ってい
 ますが、有吉九段の好手を見落としていた自らの不甲斐なさを
 恥じてなのか、降級の一番をお昼前に終わらせてしまいました。
  有吉九段と村田三段の練習将棋は夕方近くまで続き、やが
 てその対戦相手は井上八段になっていました。
  順位戦ではまだ初日が出ない有吉九段ですが、この不屈の
 闘志と将棋を楽しむ気持ち。来週(20日)の順位戦の島本亮四
 段との対局はお互いに初日が出ていない者同士の対戦という
 事もあり、注目です。

               〔メールマガジンスタッフ 出原〕