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名無し名人:
中原さんは林葉さんがイギリスから送ってきた手紙を紹介している。
まず、94年6月1日付の手紙。
「愛するあなたへお元気ですか?風邪なんかひいてませんか?(略)山ほど辛いことがあったんだけど、そ
れが一瞬でも忘れることができたのはあなたに会えたおかげです。
幸せや愛をたくさん有難う。
心の支えになってたんです。
あなたに会える日を楽しみにしてる自分がすごく幸せで、会えるともっと幸せでした。
(略)私のポケットの中にあなたがくれたお守りがあります。
ずっと…いつでも側にいてくれる気分にさせてくれます。
(略)居所がちやんとしたら、また手紙書きます。
」全くアイ・ラブ・ユーの手紙である。
次に94年7月10日前後の手紙。
「ホントにすっごい迷惑かけてごめんなさい。
私ってバカですよネ……(略)逢えなくても心の中で
あなたを愛し続けるつもりだった。
そしてネ、何十年後かにあなたが死んだら、私も同じ日に死んで天国で
『あなただけをずっと愛してたんですよ』って…言うつもりだったの…。
発想が小説的かもしれないけど……うん、でも……私は……見かけよりも
けっこう一途なタイプなんですよネ、これが。
(略)誰よりも誰よりもあなたのことを愛してます。
また……手紙書きますネ」更にアイ・ラブ・ユーが強烈になった手紙である。
これを引用した後、中原さんは「私が林葉にもっと
深く魅かれていくようになったのは、この頃からである。
」と告白している。
少年少女のラブレターではない。
「あなたが死んだら、私も同じ日に死んで」なんて阿部定にも勝てそうである。
したがって、中原さんと林葉さんのSM混じりのセックスの
激しさはたぶん想像を絶するようなものであったのだろうと思う。
だからこそ,その情欲は中原さんの情動のたぶん90%以上を支配していた。
決して忘れられないものだったのだろう。