この衝突は深刻なものであるが、そのうちまた林葉さんがお金を貸してくれと連絡し、
またその機会に中原さんが激しい性交を求め、林葉さんが応じてしまうことも
あったらしい。
腐れ縁とでも言うしかない状況でもあった。
その時また、無意識では林葉さんに自分が性交用の動物、
あるいは金でつながる愛人になったような自己嫌悪の怒りが生じる。
中原さんのほうは林葉さんの一対一の期待を裏切ったという
基礎的な自分の裏切りに気づかず,林葉さんの、金だけ借りるのを
功利的で不当だと感じるのである。
そしてついに週刊文春で使われることになる電話を誘われることになるのである。
「将棋界に復帰したいが、何とかならないか。
ニューヨークに行くお金を出してくれないか。
」という林葉さんからの留守電で、今後は姉の携帯電話を通じて連
絡してくれと言われ、それを録音されるのである。
この頃、林葉さんから中原さんに送られた、中原さんが
「脅迫状」と呼ぶファックスは次のようなものであったらしい