┃━┏┃*'・。.:☆ 山下敬吾 〜第四夜〜 ☆。.:*:・'
棋聖日記
【7:12】碁盤によりかかった体勢で起床。まだ眠い。顔を洗う。
昨日は棋譜並べをしているうちに眠ったようだ。ダルい。
【7:35】日本棋院に出発。
【7:43】「キャー、子供の頃からファンなのよ〜!」
駅のホームで厚化粧オバハンの集団に取り囲まれて激しく憂鬱になる。
【7:50】日本棋院到着。棋院の前にはヒカ碁ファンの同人女がたむろしていて鬱になる。
現実に伊角や和谷みたいな棋士がいてたまるか、ボケが。
【8:03】棋院の一階では女流棋士が談笑していた。話しかけられたので一緒に談笑する。
実力が劣るくせに賞金を稼いでいる女流棋士にムカつく。
【8:16】武宮九段が万波タンを見てニヤニヤしている。ロリコンか?
【9:30】今日の対戦相手は依田名人だ。囲碁以外のことに無頓着なのは何かをキメているからだという噂にビビる。
【10:00】対局開始時刻になるが、一向に依田名人は来ない。イラつく。
【10:30】30分も遅刻してようやく依田名人が現れる。
「スマン、でも今後絶対遅刻しない自信はないよ。」の言葉に殴ってやろうと思った。
しかし腕まくりをした依田のガタイの良さにこらえる。
【10:40】依田名人によくよく話を聞くと昨日は奥さんに閉め出されて玄関先で寝たらしい。同情する。
【10:42】1手目に5の五を打つ。いい加減こんな損な打ち方はやめたい。
しかし囲碁マスコミが大騒ぎするのでやめられない。誰かの陰謀じゃないのか?
【14:30】5の五の手を見て鼻で笑った依田名人にムカついたので序盤で大石を撲殺してやった。気分爽快。
【14:40】検討室に行くと石田九段が得意げに俺の対局を論評していてムカつく。うだつの上がらない奴だ。
【14:52】柳九段が鼻をすすりながらしゃべるので、何を言っているのかさっぱり分からない。鼻炎薬でも買え。