ヒカルの碁@囲碁板その第8局

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853はったゆみ
もう嫌なんです。
思えば、スヨンを出したのが運の尽きでした。

ヒカルのもう一人のライバルのつもりで、むしろ破竹の勢いの
韓国の棋界に敬意を表す意味で登場させたんです。敵愾心の強い
「ちょっとヤナ奴」にスヨンを描いたのは確かです。でも、それは
個性を際立たせたつもりで、自分自身はお気に入りのキャラクターでした。
勝敗については、物語の流れ的にヒカルが僅差で勝つのが自然で、
それは特に気にしてませんでした。

でも、編集部を通して抗議が来たんです。スヨンをヤナ奴に描いた点は
ちょっと「来るかな?」と覚悟していたのですが、全然違って
「韓国人が勝たないのはおかしい」という首を捻りたくなる様な内容でした。

編集部の意見で、しばらくは韓国には触れないようにということで話を進め、
しばらくは何事も無く進んでいたのですが、中国の話を出した際に、
「何故、韓国の話をしないのか、中国を出して韓国を出さないのはおかしい」
「スヨンの敗北が未だ単行本で修正されていないのは何故か」という抗議が
来るようになりました。どうも、前の抗議が来た時に、編集部の方で
勝手に、修正する様な回答をしてたみたいなんですね。

それについては編集長に謝ってもらったんですが、やはり韓国に対しては、
慎重に対応して欲しいということで、その頃から担当者のチェックも
詳細なものとなってきました。特に私よりも、健さんに厳しいチェックが
行ったみたいで、ヨンハの顔はああなりました(笑)。あれ自体は私も
別に嫌いじゃないけれど(爆)。
854はったゆみ:03/04/28 02:09 ID:AZxjmKHN

北斗杯が始まると、編集部も相当気を遣ってるみたいで、指示が細かくなり、
スヨンもいい子になりました。さて、問題は勝敗なんですが、ヨンハ戦は
僅差でヒカルが勝つか、引分けを想定していました(迷ってました)。
奇妙な言い方ですが、故にヒカルは中国戦で負けておく必要がありましたし、
中国は韓国に全敗させる必要があったのです。バランスと云っては
それまでですが、ヨンハ戦で負けさせる展開なら、中国戦でヒカルを勝たせ、
増長させるところです。

でも、北斗杯戦が掲載される頃から、また抗議のメールが増えてきた様で、
しだいに編集部の態度も落ち着かなくなってきました。結局、アキラを
勝たせる代わりに(副将で負けてはあまりにも不自然)、ヒカルと社は
負けさせるということで折り合いを付けざるを得ませんでした。

そして、一部の変な人の意見に左右される漫画を続ける自分が嫌で、
こんなことが続くなら原作者としてはもう続けられないと思い、
健さんも理解してくれたので、悩みましたがあそこで終わりにしました。
ファンの皆さん(そしてヒカル達)には大変申し訳ないと思ってます。