来たれ診断士 復活!あなたの将棋を診断します3

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522名無し名人
>>518
まず序盤の受け方。

筋違い角の狙いは、本譜のような向い飛車からの飛車先逆襲と、角を左側に引いて棒銀で2筋を狙う、あるいは四間飛車にして3、4筋の位取り、というのがよくあるパターン。
なので、早く先手の態度を聞かなければいけない。
具体的には、10手目△8四歩のところで、△3三銀▲5六歩△5四歩とする。
▲4六歩か▲6六歩で角の引き場所を作らなければいけないので、それで先手の狙いが分かる。

▲6六歩と突いて左に引く場合は、5筋の位を取り、右銀を5四まで進めて、4五で角筋を止められるようにする。
▲4六歩と突いて右に引く場合は、銀で角をいじめる。
ここで重要なのは、△4四銀〜△5五銀と左銀でいくこと。右銀では一手遅れてしまい、本譜のように間に合わなくなる。

というのが、一般論なんだけど、この将棋では角交換の時点で互いに飛車先を突いていないのだから、△8四歩と突かなければ向い飛車は考えなくてよかったはずだけどね。


中終盤は、
25手目▲4八銀なら後手は何もできず、先手の完封勝ちだった。
35手目は▲7一銀から飛車を取ってしまうのが分かりやすそう。
51手目▲4七馬が意味不明の緩手で、だいぶ差が縮まった。▲3五金と飛車筋を通すのが本筋だと思う。いきなり▲5三銀が成立しているかもしれない。
54手目△4七銀は攻めになっていない。△3七銀かな。
59手目▲8二歩からの攻めがぬるく、後手の飛車が働き出してからは逆転模様。
82手目△4六馬が悪手。△5八龍から△8八飛で勝ち。本譜はあっさり上に逃げられて、捉まえにくくなった。
86手目△8六歩もお手伝いの悪手。単に△2七龍と逃げ、▲1六馬なら龍を切って△6九角で、まだチャンスがある。
105手目▲7五と、と駒を節約してるのだけど、持ち駒は足りてるのだから▲7五銀と打ってしまう方が分かりやすい。