68 :
山下文書1:
小林覚殴打事件の真相
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1月16日、日本棋院で棋士総会が開かれ、その席上で山下敬吾碁聖から今回の小林覚
殴打事件に関して、当日のやり取りを説明する文書が配られた。小林覚殴打事件に
関しては真実が知らされないまま小林覚九段に対して厳しい処分が発表されたこと
から、プロ棋士の間でも日本棋院理事会の対応に不満があった。山下敬吾碁聖は当
日、その場に居合わせた関係者として自らがが覚えている小林覚殴打事件の真相を
明らかにし、棋士総会に参加したプロ棋士に日本棋院理事会の下した処分の是非を
判断する材料を提供したものと思料される。
「囲碁データベース」は山下敬吾碁聖の許可を得て、配布文書を公表することにした。
文書は以下の通りである。
69 :
山下文書2:02/05/16 17:43 ID:Zvx9/15g
今回の件について、いろいろ誤解や憶測が飛び交っていると思いますので、
現場にいた自分が憶えていることを文章にしました。
ホテルのバーで日本選手団で飲み始め、最終的に覚先生、柳先生、彦坂先生
、ロブさん、自分の五人になったところから話を始めたいと思います。
最初は五人でゴルフの話をしたり、腕相撲をしたりして、楽しく過していま
した。一段落したところで、柳先生が、今悩みがあり、その事を聞いてほしい
と話し始めました。
柳先生の話によると、自分が話した記憶のないことを自分の弟弟子・妹弟子
に告げ、傷つけた奴がいる。そいつが告げた言葉で、弟弟子・妹弟子は一年間
苦しんでいた、といった内容でした。
70 :
山下文書3:02/05/16 17:44 ID:Zvx9/15g
柳先生は「弟弟子達にとって自分は絶対の存在であり、その自分の名前を使
い、弟弟子達を傷つけたそいつを絶対に許せない。ぶん殴ってやりたい。」と
言い、熱くなっている様子でした。その話を聞き、彦坂先生は「よく分かる。
俺もそんな奴は許せん。」等とおっしゃっていました。覚先生は「本当にその
人がやったの?確証もなく殴っちゃ駄目だよ。」等とおっしゃりました。
柳先生は「日本に帰ってから弟弟子達と話す機会があって、その時に分かる
。確証が出来たら、先生達はどうしますか?」
彦坂「まぁ、しかとするぐらいしかないんじゃない。」
71 :
山下文書4:02/05/16 17:45 ID:Zvx9/15g
柳「けど、弟弟子達が受けた心の傷はどうするんですか?俺はそいつを殴っ
て、思い知らせてやる。」
話をしているうちに段々と興奮していっている様子でした。
覚「いや、殴っちゃいかんよ。」
彦坂「まぁ、なんだかんだ言っても、柳は殴らないと思うけどね。柳が殴っ
たら、死んじゃうからね。」
柳先生は少し落ち着いた様子で、「まぁ、僕も結局は殴らないと思いますけ
どね。けど、僕はどうすればいいんですか?」
彦坂「まぁ、ほっとくしかしょうがないじゃない。」
72 :
山下文書5:02/05/16 17:46 ID:9LCDpjxA
柳「その程度じゃ俺は納得出来ない。弟弟子達の痛みを分からせてやりたい
。そいつを殴りたい。俺の目の前から抹消させたい。」等と言い、机を叩いた
りして、また熱くなってきた様子でした。
覚先生は「殴るのはいかんよ。」とずっと言い続けていました。
柳「殴らないでどうするんですか?許すんですか?そいつを!」
覚「許す・許さないじゃないけど、とにかく殴っちゃいかん。」
柳「どうして殴っちゃいけないんですか?理由を説明してくださいよ。」
73 :
山下文書6:02/05/16 17:47 ID:9LCDpjxA
覚先生は理由を説明していましたが、かなり酔っていて、はっきり喋れてい
なかったため、僕には聞き取れませんでした。柳先生はその話を聞き、「そん
な説明じゃ納得出来ない。俺は殴る。」と言いました。
覚「まぁ、柳、俺の言う事も聞けよ。殴っちゃいかんよ。」
柳「先生は人がいいですからね。」
覚「俺は柳よりも敵が多い。だから俺の言う事も聞けよ。」
柳「けど、先生は基本的に人がいいから、俺の気持ちは分からない。」
74 :
山下文書7:02/05/16 17:48 ID:Zvx9/15g
この間、彦坂先生は時々合いの手を入れるぐらいで、あまり発言はされてい
なかったと思います。覚先生はかなり酔っていて、うまく喋れていませんでし
たが、なんとか柳先生をなだめようとしていました。柳先生は感情を押さえ切
れず、熱くなっている様に感じました。
覚先生が「俺の話を聞けよ。」と言いましたが、柳先生は「もう聞きたくな
い。」と言い、彦坂先生に「先生、どうしたらいいんですか?」と問いかけ、
彦坂先生は「まぁ、柳はこうやって、喋って発散してるからね。」等と答えま
した。その間も覚先生は「柳、俺の話を聞けよ。」と何度か言っていました。
何度目かに、柳先生が「分かりました。ちょっと聞きましょ。」と言い、覚先
生は「柳の気持ちは分かる。こう見えても、俺は柳よりも敵が多いし、今、柳
の事を殴ることも出来る男だ。」
柳「どうぞ。やってみてください。」
75 :
山下文書8:02/05/16 17:48 ID:9LCDpjxA
次の瞬間、覚先生は話始めた時からずっと右手に持っていたブランデーグラ
スを握ったまま、手の甲で柳先生の左頬を殴りました。その時にグラスが覚先
生の手の中で割れ、両者が傷を負う結果となりました。
これは僕の感想ですが、覚先生はすごく酔っていたので、グラスを握ってい
ることに気付いていなかったと思います。僕はこんな大事になるとは思ってい
なくて、本人同士で話し合って解決すればいい事だと思いました。
以上が現場にいた僕の憶えているすべての事です。
2001年1月14日 山下 敬吾
76 :
68−75:02/05/16 17:50 ID:Zvx9/15g