▲▽▲NHK杯将棋トーナメント Part 11▽▲▽

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866名無し名人
開始日時:2002/03/10(日) 10:24:38
終了日時:2002/03/10(日) 11:31:31
棋戦:NHK杯 準決勝第2局
戦型:四間飛車
場所:NHK放送センター
先手:佐藤康光
後手:藤井 猛

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲5六歩
*通常より早い▲5六歩。
△9四歩 ▲9六歩
*端歩を受けた。
△3二銀 ▲2五歩 △3三角 ▲6八玉 △4二飛 ▲7八玉
△4三銀 ▲4八銀
*佐藤九段によると、銀上がりを遅らせるのには、いきなり2筋衝突となったときに飛車にひもが付いている意味があるとのこと。ただ、いずれにせよいつかは銀が上がるのでたいした意味はないとも述べた。
△7二銀 ▲5八金右 △6四歩 ▲7七角 △7四歩 ▲6六歩
△7三桂
*△6四歩△7四歩△7三桂と穴熊をけん制。
▲6八角 △2二飛
*居玉なので、2筋で衝突してからの飛車回りでは間に合わない。
*(受けずに▲2四歩△同歩▲同角となっては、△2二飛としても、▲3三角成が王手になってしまうし、いったん▲6二玉に逃げてあっても、かまわず▲3三角成△2八飛成▲4三馬となってかなり危険になる。)
▲6七金 △4五歩 ▲7七桂 △5四銀 ▲5七銀 △6二飛
*6筋集中砲火へ。
▲8九玉 △6五歩
*感想戦では、この仕掛けの前に△9五歩や△4六歩を入れておいた方がいいかどうかがいろいろと検討された。本譜の順を見るとそれらの手の意味がわかる。
▲2四歩
*これ以前に突き捨てると持久戦になる可能性が大とのこと。
*これ以後ではこの突き捨てを入れる余裕はなくなるのでこのタイミングで突くしかない。△同歩となれば、後に飛車の走りや角出の王手を見て、突き捨てが入った分先手が得なのは明らか。
△6六歩 ▲同 銀 △同 飛
*角と飛車と両方あるが、角を残した方が攻めが続くようだ。
▲同 金 △同 角 ▲2三歩成 △6五桂
*結果的には銀が6五に上がってしまいよくなかった。
*遅いようでも△7五歩から桂頭を攻めていく順で十分間に合うようだというのが感想戦での結論。
▲同 桂 △同 銀 ▲3二と
*藤井「うっかりした」。
*▲3二とに対し、△同金▲2一飛成△3一金打で飛車をはじいて先手が取れると考えていたが、銀が6五に上がってしまっているため、▲4三桂が取れずに困る。
△9七桂
*△6二玉などと逃げても▲6四飛で銀を抜かれて終わりなので攻め合うしかない。
*なお、目につく△7七桂は▲同角△同角成くらいでもたいした効き目がない。
*また、本譜の△9七桂は、7八金型なら、▲同香は△9一金で詰み、▲9二玉は△8九銀▲9三玉△9一角成で寄りなのだが、本譜では先手が金を上がっていない。(上がるいとまがなかったのが幸いしたようにも見える。)
▲同 香 △9八銀 ▲7八玉 △7六銀
*△8七銀引以下の詰めろ。
▲4一と △5二玉
*先手は詰めろをいったん解消する必要があるにせよ、△同玉は王手で飛車を成り込まれる筋が、△6二玉は▲6四飛で角を抜かれる筋がある。
▲5八金 △2七歩
*▲同飛は飛車の横利きがなくなるので、△6七金▲6九玉△5八金▲同玉△4八金で寄り筋。
▲6四飛
*ということで2七歩は手抜きとなる。結果的にはもう少し早い段階(△9七桂の前あたり?)で△2七歩を利かすべきだった。
△4一玉
*△6三歩の方が安全そうだが、結論としてはそれでも先手勝ちのようだ。
▲6六飛 △8七銀引不成▲6九玉 △2八歩成
*取るしかないが、詰めろにならないのが悲しいところ。
▲4四桂
*▲3二金以下の詰めろ。
△6五歩 ▲2四角打
*もちろん詰めろ。
△4二金 ▲4三桂
*受けなし。
まで63手で先手の勝ち