船井「なあ、カイジはん、この大会規程に抜け穴があるのん気付いてまっか?」
カイジ「...?」
船井「引き分けにしたらええんちゃう?」
カイジ「...?」
船井「鈍いでんな。王将以外の駒を全部取り合ってその後同じ局面を4回出せば千日手引き分け再勝負や。」
カイジ「それは...!!! つまり...」
船井「そうや。王将以外の駒は全部食えるんや。食い終わったらまた駒を補充してもらって再勝負。」
カイジ「実質焼肉食い放題かっ!?」
船井「まあ、運営側が何らかの対策打ってくるかも知れへんけど それまで、うまい事すれば
2局か3局は駒の総ざらえ、いけるんちゃう?」
まさに悪魔的奇手!!! 焼肉食い放題!!!(例によって肉が飛ぶ絵)
船井「ほな、ちゃっちゃとはじめましょか。」
カイジ「76歩。そ、そら、か、角道を開けたぞっ.....!!!」
船井「ククク。いきなり角交換でっか。カイジはん、がっついてまんな。ほな34歩。」
カイジ「22角成。く〜、一週間振りにものが食える!」
ジュ〜ジュ〜 肉の焼ける匂いが鼻孔をくすぐる。
カイジ「じゃ、悪いな、お先に。(はぐはぐ..)くー、うめぇ〜。 そして、(ペシッ、シュワシュワ〜)
このキンキンに冷えた缶ビールがまた...(グビグビ...)プハァ〜。」
−参加者を誘惑する為に運営側から缶ビールが各人に配付されていた。
船井「同銀で角いただき。」
カイジ「...どうした、船井。食わないのか?」
船井「ククク。カイジはん、まんまとひっかかりましたな。互いに素人同然とは言え、角落ちじゃもう勝ち目はありまへんやろ?」
カイジ「(ぐにゃ〜)貴様、それでも人間か! くそっ、くそっ...!」