第14期将棋竜王戦第4局

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229くまんばち
この場面で羽生が封じた狙いは・・・・

 藤井は必死に考えた。このままシステムが決まるはずはない。
 何か羽生は手を用意しているはずだ。
 結局、藤井は徹夜して何十局分も読みふけった。
 しかし、羽生の対策は分からない。不安はつのるばかり。
 封じ手は意外にも当たり前の△8六歩。
 何かある、、、何かある、、、

 2日目の午後、すでに藤井は消耗しきっていた。
 もはや思考能力は限界に。
 そこへ羽生の誘いの甘い手が、、、
 一気に局面は斬り合いに。
 しかし、藤井にはもはやぎりぎりまで読みきる力は残っていなかった。
 投了の瞬間に藤井は気づいた。
 羽生には、何の対策も用意されていなかったことを、、、(完)