【長野】 長野県内の弁当、駅弁を語ろう 【信州】

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56名無しさん@お腹いっぱい。
駅弁のナカジマ会館、食品事業から撤退 譲渡先探す

駅弁、総菜など製造・販売のナカジマ会館・中島弁当店(長野市)は11日、1月末で食品事業から撤退する方針を明らかにした。
同社は長野駅開業時から約120年にわたり駅弁を製造してきたが、近年は駅弁や旅行会社向け弁当などの利幅が薄く、
総菜製造にも乗り出したが伸び悩んだため、「体力があるうちの撤退」(中島克文社長)を選択した。
1月末で長野市の工場を閉鎖し、約70人の従業員は全員雇用を打ち切る方針。同社は工場や従業員の継承先を探している。

工場閉鎖後は、JR長野駅前の自社ビルを管理する不動産事業のみに特化。賃料収入からビルの建設費用を返済していくという。
同社の人員は、中島良夫会長と中島社長のみとなる。

同社は1888年の国鉄長野駅開業に合わせて駅弁製造を開始。92年に中島弁当店を創立し、
駅前の自社ビルで、結婚式場や飲食店を営んだ時期もあった。1989年に、7階建ての自社ビルを建設。
家賃収入を得るとともに、本社と調理センターを長野市青木島に移し、弁当製造に事業を絞った。

2005年8月には、中食産業の伸びを見込み、卸業者と提携して総菜製造をスタート。
長野市川合新田の調理工場を買収して新たに本社とし、製造工場を移していた。
同社の弁当、仕出し事業の年間売上高は約5億円で、近年は横ばいという。しかし、
売上高の半分を占める旅行会社向けは販売量が多いものの利幅が薄く、利益は不動産事業に頼っていた。

中島社長は「ビルに頼らず利益を上げようと総菜事業を始め、人件費以外の経費削減にも励んだがうまくいかなかった。
長い歴史もあり苦渋の決断だが、どうにもいかなくなる前に終止符を打つ方が、従業員にも迷惑をかけないと考えた」とする。
昨年末には複数の企業に事業譲渡を打診したが、実らなかった。従業員の再雇用先をあっせんするとともに、
引き続き事業継承先を探すとしている。

http://www.shinmai.co.jp/news/20070112/KT070111BSI090010000022.htm