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ホワイトアルバムさん:
<<242- 243 【そのA】さて…あなたは様々なジャンルの曲に挑戦し続け、エンターテインメントに撤して創られたポールの楽曲群が非凡だと言っているが、
私も(というか誰でも)ポールが作曲家として音楽家として非凡な才能の持ち主である事は十分に分かっている。
しかしながら、ソロになってからの楽曲群が非凡か?と聞かれれば何とも苦しく、ビートルズでさんざんやった曲の再三の焼き直しであるとも言えるし、その頃には他のミュージシャン達もそれぞれ非凡な曲を次々に発表してきているので、ポールの曲だけが特に個性的で非凡だとは言いにくい。
穿った見方をすれば、ポールは才能の表現(誇示)に節操がなく、アルバムを通して聴いた時にアルバムのカラーやコンセプト、トータルイメージといった物がいつも曖昧な印象を受けざるを得ない。
だいたいにおいて、いつもアルバムのオープニングナンバーはいい感じなのだが、途中で必ずと言っていいほど落胆させられる。
アルバムを聴き終わった時には、何と言うか…消化不良を起こしてしまう感じなのだ。
具体的に例を挙げると、たとえばフレイミングパイだが、オープニングのザ ソング ウィー ワー シンギングは、期待を胸に聴き耳を立ててポールの新作を聴き始めるのに値する秀作なのだが、徐々に雲行きが怪しくなってきて、ヤングボーイで完全に期待を裏切られる。
いくらなんでもあの曲はひどい。(エンディングは何か悪い冗談なのだろうか?)とても、あの「非凡な」ポールマッカートニーが書いた曲とは思えない。
それと、ビューティフルナイト。どうにもポールはあの手の曲を何度もやりたがるが、それはいいとしても、あの曲もエンディングが全てをぶち壊している。
(あなたはジョンのアレンジ能力が枯渇した、と書いているが、ジョンならば少なくともあの様なチープなアレンジをする事はあり得なかった)
あの二曲がなければフレイミングパイはだいぶ違った印象のアルバムになったのではないだろうか。実に惜しい。
もう一度言うが、私はポールファンでもあり、逆に、各アルバムに何曲か必ず好きな曲がある。たとえばロンドンタウンのウィズ・ア・リトル・ラック…いい曲だ。
そんな、ごった煮の様なポールのアルバムの中にあって、例外として、個人的にはケイオス…は素晴らしいアルバムだと思う。まるでアルバム全体が一つの曲みたいだ。
(ジョンの心の壁 愛の橋に似た感じがあると思うのだが…個人的なイメージなので無視してくれてOK)
ジョンも生きていればきっと気に入ったのではないだろうか。