▼▼衝撃 !▼イエスタデイはマーティン作だった▼▼

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7ホワイトアルバムさん



目覚めると素敵なメロディが頭に残っていた。「すごい、これは何だ?」。
ベッドから起きた僕は、窓際のアップライト・ピアノに向かって、G、Fシャープ、そしてマイナー・セブンを奏でた。
そこからB、Eマイナー、そしてまたG。ロジカルにコードが進む。
素敵なメロディだったけど、ナポリ民謡の借用だから、自分で書いたものだとは言いがたかった。
「いや、僕はこんな曲書いてない」と思ってね。でも実際、曲はここにある。無意識でやった出来事だ。
「このナポリ民謡は誰も知らないのでは?」と考えた。
でも、曲が消えてしまうと困るから、それ以上は深く考えなかったよ。
このメロディをチェックしたけど、みんな「素敵な曲だ、これは君の作品だよ」と言ってくれた。
だから、これが自分の作品だと言えるまでには時間がかかったけど、ついにこれは僕の作品だと主張することに決めた。
印をつけて「よし、これは僕のだよ」とね。歌詞はなかったから、「Scrambled Egg」と呼んでたんだ。
“Scrambled egg, oh my baby I love your legs”……ここまで歌うと爆笑で、それ以上の歌詞は必要なかった。
他人の曲をそのまま使ってもバレないように、いつも気をつけていたよ。ありがちなことだからね。
リンゴが3時間かけてすごい曲を書いたと思ったら、ボブ・ディランの曲だったという笑い話がある。
みんなで転げ落ちて爆笑したさ。そういうことはよくあるんだ。「いい曲が出来たよ」と言って聴かせたら、
「ああ、それ今ナンバー・ワンのヒット曲だよ」と指摘されて、「なるほど、それで頭の中にあったのか」とね。

(ポール・マッカートニー MANY YEARS FROM NOW)