【bayfm78】ビートルズから始まる。3【小林克也】
■石井食品Presents「ビートルズから始まる。」bayfm 78.0MHz
2008年7月13日(日)18:00〜19:00放送内容 DJ:小林克也
□ビートルズカレンダー(7月13日)
・1964年 (44年前)
アメリカで「ハード・ディズ・ナイト」が発売になりました もうビートルズが有名になって
ちょっとたって この「ハード・ディズ・ナイト」ビートルズの最初の映画のテーマ曲
もちろんNo.1ヒットですが、タイトルがなかなか決まらなかった
映画の方は、撮影編集が終わっていた(んですが)、そんなハードスケジュールの日の夜
リンゴ・スターが ── リンゴという人は小学校もろくに行っていないから、ちぐはぐな英語を
言うので有名な人なんですけど ── リンゴ・スターはこう言いました
「ああ、きょうは忙しい日の夜だったね」「忙しい日の夜? それ面白いな、"忙しい日の夜"に決定!」
っていうことで、ジョン・レノンが決めてしまいました
それが、ハード・ディズ・ナイト=忙しい日の夜だったわけです
これと同じような間違いは、「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」これも英語的におかしいんだって
英語(の試験)だと×もしくは△の表現、これがタイトルになっています
ところで、この「ハード・ディズ・ナイト」ポールとジョンが3日ぐらいで書き上げたっていうから
パワーもすごいですけど、曲のイントロがものすごくいいよね 改めて聞いて欲しいんですが
まだ誰も使っていなかったエレクトリックの12弦ギターをジョージが使っているけど
コードが分からない これは5和音であるとか、いや2本のギターで違うコードでやってるとか
真相はビートルズとジョージ・マーティンにしか分からないということであります
〜 The Beatles / A Hard Day's Night
□ポールの目から見たビートルズ史?
・妻のシンシアがギリシャ旅行に出かけている間、ジョンはヨーコと深い関係に陥った
不倫関係を通り越して、ジョンはヨーコとの新しい生活を考えていた それどころか
根っからの空想家のジョンは既に離婚の手続きを終えて、オノ・ヨーコとの結婚を済
ませ、郊外の立派な家に落ち着いたつもりになっていた ここが問題である 一人よ
がりの傾向の激しいジョンは、現在の状況を妻のシンシアに伝えるという作業をは
しょってしまった そのため、シンシアは旅行から帰ると、まるでホラー映画のよう
な現実に出くわすのである 「不気味なぐらい静かでした」と、その時のことを思い
出して、シンシアは語っている 一緒にギリシャ旅行に出かけた友人二人と自宅の近
くに戻ってきた時のこと 家の周りに誰も見えない 息子のジュリアンも家政婦も庭
師もいない 最初はきっと前の晩に夜通しのパーティーでも開いていたのでは? そ
してまだ、みんな眠りこけているんだろうと、彼女は考えた 女性のお尻をかたち
どったドアのノック細工をつかむと、コンコンとドアをたたいた 返事はなかった
仕方なく、スーツケースを開け、鍵代わりの磁気カードを取り出した 60年代として
は最大限の設備だったのである そこで初めて気がついたのであるが、ドアには最初
から鍵がかかっていなかった シンシアは恐る恐る中に入った 二人の友人も一緒に
中に着いてきた 次に彼女は板張りの暗い玄関から二階に向かって、大声を上げた
「ジョン! ジュリアン! 誰かいないの?」あたりはシーンと静まり返っていた
ラウンジのカーテンから漏れる明かりが妙に薄気味悪かった 右手の食堂に入り、
キッチンを抜けて、サンルームまで抜けてシンシアはその場に釘付けになった そこ
には、ボザボサ頭のジョンがティーカップを片手に座っていたのである
〜 The Beatles / I'm So Tired
〜 The Beatles / I've Got a Felling