【bayfm78】ビートルズから始まる。2【小林克也】
□ポールの目から見たビートルズ史?
・1968年5月、ビートルズは自分たちが自らを取り仕切る会社「アップル」を立ち上げた
果たして、ロックミュージシャンがビジネス管理まできちんとやり遂げることが出来るか
世間が注目する中、ポールはいやがるジョンを説得してアメリカに飛んだ
目的は、アップルをキャピトルレコードを始めとする業界関係者にアピールし、その存在と意味を理解してもらうことである
NYタイムズなどの取材を受け、ホテルでは記者会見を開いたが、この時、取材陣の一番前
特等席にカメラを構えていたのは、他ならぬリンダ・イーストマンであった
そう、この時はまだポールの浮気相手である
一通りの取材や記者会見を済ませた後、ポールは一人でTV番組に出演した
NBCの全米ネットとなる番組のタイトルは「ザ・トゥナイト・ショー」司会者は、当時有名なジョニー・カーソン
番組の中でポールはアップルをスタートさせたことについて、こう語っている
「僕たちは人助けをしたいんです、でも慈善事業というわけではなしです
普通なら僕らアーチストは力のある人のところに出向いて、跪いて頭を下げて
"どうか我々に何かをやらせてもらえないでしょうか"と頼まなければなりません
しかし、今僕らはこれ以上お金を必要としないぐらい恵まれた環境にあります
したがって最初から上の階級の皆さんが利益を追求して、それに従って仕事をしなければならないということはないわけです
これは、ビートルズの活動に限った話ではありません 我々の会社アップルは皆さんにチャンスを与えようと考えています
僕のところに来てくれて、こういう夢があるということをきちんと話していただければ
"OK、じゃ早速やってみようか"ということにもなり得るということなんです」
〜 The Beatles / Paperback Writer
〜 The Beatles / You've Got To Hide Your Love Away