【bayfm78】ビートルズから始まる。2【小林克也】
□ポールの目から見たビートルズ史?
・「サージャント〜」と「マジカル〜」を発表した1967年
ビートルズの人間関係は、少しずつ崩れていた
ジョージは脇役であることに不満を抱き、ジョンは自信喪失のスランプに陥っていた
そんな中、ポールだけが自ら率先してバンドを引っ張っていた
── よう見えたが、そのがんばりが仇になった
他の3人にとっては、それはうざいものだったのだ
後にポールは語っている
「僕とジョンは、常に競争し合っていた
たしかにジョンは気分屋だったし、ジョンのやる気を引き出しそうと
いろんなこともやった
ジョンだって、同じことをしていたんだと思うよ
だから、ビートルズの音楽はマンネリにならなかった」
ビートルズは、実にバランスの撮れた集合体だった
ビジネス的に優れていただけでなく、芸術集団としても大きな評価を得ていた
そんな4人がいつしか、歯車が噛み合わなくなっていた
こんなのは今までのビートルズじゃない
メンバーも心の中では、中の良い4人に戻りたがっていた
そんな4人を戻す目的もあって、家族旅行という名目で、インドのマハリシの瞑想にいくことになった
1968年2月のことである
〜 The Beatles / Lady Madonna
〜 The Beatles / Blue Jay Way