【bayfm78】ビートルズから始まる。2【小林克也】
・ビートルズを世界一のスーパースターにしたブライアン・エプスタインは、二日後、ユダヤ人墓地に埋葬されることになった
ブライアンが最も信頼したスタッフのピーター・ブラウン、そして、同じ所属の歌手シーラ・ブラックが参列したが
ビートルズのメンバーは、誰も参加しなかった
ショックで人前に出るどころではなかったのである
それに、自分たちが参列したら、どんな騒ぎになるか、遠くから見送った方が懸命と判断したのだ
この日は、交通渋滞で、ブライアンの遺体の到着が遅れてしまった
ピーターは、そんな悲劇に、哀れみを通り越して、茶化してしまいたい気分になっていた
「我らがブライアン先生は、きょうも遅刻らしいぞ」
そんな非常識な冗談に、シーラも思わずクスクスとやってしまった
ブライアンの遺族たちは、そんな彼女らの様子に当惑するばかりだった
そして、ショックに沈んでいたポールが立ち直るのは、仕事に没頭することだった
ポールは、自宅にスタッフを集め、仕事の再開を宣言した
仕事を始めなければならない、それはブライアンのためでもある
手がけていた仕事は、5ヶ月前に着手していらい、遅れに遅れていた
〜 The Beatles / Day Tripper
〜 The Beatles / You've Got To Hide Your Love Away
(小林)ディランっぽい、ジョンがディランに影響を受けた曲です