ミュージシャンによる、他のミュージシャンについての発言

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690ホワイトアルバムさん
ジョージ・ハリスン

セックス・ピストルズの連中がテレビに出ているのを観た時、凄く哀れだなと思った。メンバーの一人が
「俺達が学校に行ったのは、ベルトコンベアーの廻る工場で働く為さ」みたいな事を言ってたんだけど、
確かにそれが彼らの将来なんだ。ぞっとするよね。
でももっと恐ろしいのは、それがイギリス人の口から出たって事だ。イギリスは今、慢性的な不況下にあって、
国中が物凄く悲観的になっている。欲しがるだけ欲しがっておきながら、その為に何かをやろうとする者は
一人も居ない。
話はとても簡単なんだ。お金が全く無い状態で、人々に行き渡らせる事なんて出来っこない。お金を増やしたかったら
一生懸命働くしかない。
もっとも、今の僕がそんな事を言っても、あまり説得力が無いかも知れないね。工場で働かなくていい人間だから。
でも真実である事は間違いないよ。
パンクのようなものが生まれた背景には、そういう社会的な問題があった。それは理解できる。でも、「否定」を
やっつけるのに「否定」を武器にしちゃいけない。憎しみに打ち勝つのは「愛」じゃなければならない。更なる
憎しみじゃなくて。