J「いやしかし笑わしてもらったよ、おまえの結婚式には」
P「なんで笑うんだよ」
J「2002年6月11日っておまえ。誕生日の一週間前じゃねえか」
P「あれ、覚えててくれたんだ」
J「ん? あ、まあ、一応な…って和むとこじゃねえんだよ! なんだよ、60の誕生日の一週間前って」
P「いいじゃんか」
J「『大台に乗る前にどうしても式挙げたかったの〜』ってOLじゃねえんだから」
P「…いいじゃんか」
J「また分不相応に若いカミさんもらうから、家んなかも大変だって? あれだろ、パフィーのガラ悪いほうに似てるおまえんとこの娘と、カミさんが折り合い悪いって聞いたぞ」
P「ステラに失礼なこと言うなよ。まあマスコミは例によって好き勝手書くからね、真実は知る者の胸のみで光る、さ」
J「けっ、大人っぽくまとめやがって」
P「大人ですから」
J「そりゃまあ大台だしな。しかも二倍の」
P「…あんた二つ年上のくせに」
J「俺はおまえ、あれだ。永遠の40歳だから」
P「それって歳的に微妙だね」
J「うるせえな!」
J「しかし見るからに気が強そうだよな、新しいカミさん」
P「ほっといてよ」
J「アメリカツアーのビデオ見たけどさ。彼女にどつかれて、おまえ本気で怯えてなかった?」
P「…いやだなあ、そんなことあるわけないじゃないか。あはははは」
J「棒読みで笑うなよ。いくら俺でも気の毒でツッコめなくなるだろ」
P「いや、悪意でやるわけじゃないんだよ、彼女は」
J「ほう」
P「ただちょっと、力の加減を知らないっていうか」
J「ヒグマの子供みたいなもんか。それはそれで危険だな」
P「その例えはどうかと」
J「だけど間違いなく気も強いだろ」
P「まあ、そのくらいでないと僕らの配偶者は務まらないでしょう」
J「たしかに今おまえと結婚するって、小姑が一億人いる家に乗り込むようなもんだよな。その度胸は評価する」
P「ねえ」
J「くだらん言葉も山ほど聞かされるだろうしな」
P「ほんとに可哀想だったりするよ。時間が経てば楽になってくるだろうとは思うんだけどね」
J「そうだな。これもいろいろ受け流す訓練だと思って」
P「うん」
J「おまえのギャグを」
P「…それ以上なの?」
105 :
ホワイトアルバムさん:03/03/01 04:22 ID:uILBlpab
J「で結局、いくつ離れてんだっけ」
P「26歳…だったかな」
J「無茶苦茶だよなあ。犯罪って言われなかったか?」
P「あのさ、離れてるったって、ヘザーも30代の立派な大人なんだから。犯罪はないだろ」
J「いや向こうがさ。老人虐待とかって」
P「老人って言うなー!」
J「じゃあ、ワシントン条約違反とか」
P「俺は珍獣かよ」
J「ぶっちゃけ、でも、歳の差は事実だろ。よく結婚まで踏み切ったと思うけどねえ」
P「まあ、いろいろ考えはしたんだけど…」
J「うん?」
P「今度は死なない人がいいな、と思って(力無い笑い)」
J「……(不覚にも胸を衝かれた)」
P「いや、えーと、死なない人っていないけどさ。まあ、僕より先には」
J「……(胸を衝かれながらも、あの姉ちゃんは普通に死ななそうだと思う)」
P「こないだ、ジョージ・マーティンに会ったときにもね」
J「うん」
P「『頼むから、僕より先に死んじゃだめだよ』って言ったんだけど」
J「…無茶言うな」
P「マーにもそう言われたよ」
J「抱きしめたいのかはったおしたいのかわかんねえキャラだよね、おまえって」
106 :
ホワイトアルバムさん:03/03/01 06:53 ID:Kjm+B2iV
>>103〜105
もしジョンが生きてて、こんなこと2人でしゃべってたら嬉しいな。
なんか和むよ。
でも実際はお互いもっときどって本音をしゃべらなそう。
なんか渋松対談思い出したw
J「見たよ、ライブDVDのパッケージ。曲のクレジットがマッカートニー=レノンになってたな」
P「まあね。一応、差し支えない曲ばっかりだと思うんだけど」
J「でも、なあ。レノン=マッカートニーのほうが語呂が良くないか」
P「そう? あんまり変わらないんじゃない?」
J「歴史的な重みだってあるわけだし」
P「だけどクレジットで区別しとけば、ジョンだって追悼番組で『レットイットビー』とか流されないで済むよ」
J「……」
P「便利な手じゃないかなあ」
J「…いやそれは期待できねえぞ。ジョージのときにも『イエスタデイ』使われたんだから」
P「うーん、それを言われると」
J「まあ『イエスタデイ』なんて、マッカートニー単独名義でもいいようなもんだけどな」
P「でもヨーコは面白くなかったみたいだよ、今回の件」
J「あー、まー、ねー」
P「なんかブラフだか知らないけど、訴訟するとかまで言われて…(ぶつぶつ)」
J「ま、うちの奥方の言うことは気にすんなや。あれもあの人なりに、俺を思っての発言なのよ」
P「俺だって30年前に逆戻りしたかないし、大きく構えてるつもりだけど…(ぶつぶつ)」
J「うんうん。そうしてくれると俺も助かるなあ」
P「せいぜい、まだやってないビートルズナンバーを次のツアーでは増やそうと思ったくらいで」
J「それが大きく構えた人間のすることかよ」
J「あ! でも一つ思い出したぞ!」
P「なに、いきなり」
J「おまえ『インマイライフ』は自分が書いたとかぬかしただろ! ふざけんじゃねえぞ!」
P「だって…そうじゃん」
J「あれは俺が書いたんだよ!」
P「俺だよ」
J「おまえの記憶なんかアテになるかよ。『パーティーはそのままに』をリンゴが歌ってるだとか言っといて」
P「…ジョンこそ、あの頃は日がな一日おつむが昏睡してたじゃないか」
J「なんだと」
P「寝ぼけてたから覚えてないんだよ。あれは俺がメロディを出したんだよ」
J「そのぐらい覚えてるっつの。確かにミドルエイトはもらったけどな、あとは俺様が書きました」
P「違うって、ウェイブリッジの家で俺が作ったでしょう」
J「老いた脳細胞かきわけて都合のいい風景ひっぱり出してきてんじゃねえぞ」
P「老いてないってば! 都合じゃなくて事実なんだから」
J「おまえの脳内事実だってんだよ、顔面ゴキブリ二匹!」
P「が…な、なんだよ、顔面はんぺん男」
J「黙れ実写ポンキッキ」
P「きん、超高校級ド近眼!」
J「ケルティック子泣きじじい!」
P「…ううう」
J「やめようぜ、あまりにも不毛だ」
P「勝ち逃げ…なんかずるい…」
J「でもな、真剣におまえの記憶には問題がある」
P「…いいよもう」
J「なんだっけ、俺が『リボルバー』のデモテープ聴きながら、おまえの曲のほうが好きだって言ったって? 『ヘルプ』のロケ中に、アルプスの山ん中で」
P「…そんな話もしたね」
J「どうやったら『ヘルプ』の撮影中に『リボルバー』のテープが聴けんだよ! 2枚も後のアルバムじゃねえか」
P「でも」
J「なんかもう悲しくなるよな。昔、ラジオの収録中に『全14曲でカバーが7曲だから、オリジナルが9曲?』って言われたときも目の前が真っ暗になったけどさ」
P「数学は苦手なんだよ」
J「それは数学じゃねえ! 『さんすう』だ」
P「…ジョンだって、ピート・ショットンに『1足す1が2になる理屈がどうしても理解できない奴』とか言われてたぞ」
J「俺はいいんだよ。見るからに数字に弱そうだろ」
P「開き直んなよ」
J「まあ正確な情報を知りたい奴は、おまえの自伝だけは読まないほうが幸せってこったね」
P「…だけど、さあ…」
J「あ?」
P「時期と場所は間違ったかもしれないけど…言ったことには間違いないよねえ?」
J「…なにを」
P「俺の曲のほうが好きかもって、言ったよねえ?」
J「…う…」
P「(にやにや)」
J「『かも』だ『かも』! 高山病で気が弱くなってたんだよ!」
111 :
103-105で108-110:03/03/03 22:45 ID:1GIFRxlF
空いてるスレで遊ばせてもらっています(・∀・)
「『パーティーはそのままに』をリンゴが…」は、Many Years From Nowの
英国版に拠りました。邦訳ではもしかしたら直っているのかも。
>>106 和んでくれてどうもです。10代からの友人なら、このくらいグダグダも
ありかも?と思って書いてみたり。
>>107 渋松対談は常に脳裏をよぎっていました(w