1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
【目的】面白い話を書く。その一点に尽くす事。
【内容】創作。現実にあったら怖いです。
【形式】ショートショート(だと思う)
【(大まかに)登場人物】俺(倉田 嚢)、後輩ちゃん、社長
【備考】ツマラナイ場合kskせず暖かい目で終わりを迎えさせてあげる。
でっかいハートに期待します。
とりあえず書いてみます。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 09:30:48 ID:rKGkAXiI BE:1006713465-2BP(0)
「…………」
最近買った安物の時計を見る。時刻は午前九時。そして前回の時計は三日で壊れた。
さすが百円均一と言うべきだろうか? それともこの暑さのせいだろうか? 今回も均一化された時を刻み壊れるのだろう。
そしてこの冒頭はまったく本編とは関係ないことを予め言っておこう。
――そう、単なる雰囲気作りだ。
ああ、自己紹介が遅れた。前文にかかれた「俺」というのは本編に出てくるぞ。というか主人公だ。よろしくPCの前の諸君。
俺の名前は「倉田 嚢」 名前はググってくれ。もちろんYahooでな!
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 09:41:55 ID:rKGkAXiI BE:1812083696-2BP(0)
「…………」
昨日買った安物の時計を見る。時刻は午前十時。そして今回の時計は午前九時を指し止まっている。
さすが百円均一と言うべきだろう。時計はやはりブランドに限る。詰まるところ時計なぞ俺がいるこの空間にすでにあるのだからいらないのも通りである。
「先輩……時計の冒頭やめましょうよ」
熱気でつつまれた社内で彼女は机に屈服しながらそう言った。
「いや、時計の冒頭は大切だ。時間描写がやりやすい!」
「状況描写怠りすぎて意味わかりませんよ。先輩」
「……そんなわけ……あるな! じゃあ頼んだ」
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 09:45:52 ID:rKGkAXiI BE:1208056649-2BP(0)
えーっ と言いながらも彼女は状況描写してくれるそうだ。ちなみに彼女はなかなかの美少女系だ。ロリ容姿だけど需要はバッチリだ。
「先輩……今えっちなことを描写しましたね!」
地味に鋭いところが面倒だがぷんぷんと怒る彼女もまた魅力的。和む。暑いけど。
「えっと、今は午前十時十分。場所は会社。従業員三人。社長は自室でまだ寝てます。今私は今先輩にえっちなことされそうです」
以上、状況描写です。といって机にバタリと屈服する後輩。
「豊かな描写はできんのかね後輩ちゃん。豊かなのは胸だけだな」
「えっちなことされました」
「シモネタ発言だけでえっちぃ扱いですか」
「とかいいながらジッパーに手をかけないでください。警察呼びますよ先輩」
ポケットから携帯電話を取り出しギロリとこちらにらんできた。
――トルルルル トルルルルル。
「ちょ、まっ」
――そうして俺は後輩ちゃんを強姦および監禁および恐喝および昨日のおやつを盗み食いした罪で死罪となった。
−−−−−−−−−− えんど −−−−−−−−−−−
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 09:51:41 ID:rKGkAXiI BE:402685643-2BP(0)
「とかなってくれると嬉しいですね」
サラリとそんなことを言ってのける後輩ちゃん。可愛い顔して言うこと怖すぎる。てか最後以外全部冤罪じゃねえか!
まぁ盗み食いは良くなかったと思う。しかしアイスの一つや二つ盗み食いしたところで……。
大有りである。何しろこの会社倒産寸前。石油高はうなぎのぼりでも俺たち(と言っても二人だけど)の給料は下落の一途であり、
会社には泊まれる設備になっており、後輩ちゃんと一つ屋根の下(は〜と)なのは良いが、
電気水道のライフラインは絶望的で今月中にも止められそうな勢いだ。
しかも、社長は「HI★KI★KO★MO★RI」だとか「Not in Employment,Education or Training 」と呼ばれそうな人である。
実際社長という肩書きがなければ後者必死である。
社長は毎日毎日PCの前にしがみ付き(貴重な電力を消費しつつも)会社を立て直そうなどということでしがみ付いているのではなく、
ネトゲ。エロサイト巡り。2chに小まめに返信をして。ブログを三つ所持(どれも多数訪問者あり)。
ニコ動ランキングでは、投稿する動画がどれも殿堂入りを果たす、いわば神とか言われる存在。
果ては。エロゲ、ギャルゲを我々の給料を差っ引いて買う。etc,etc...。
とんでもない社長である。というかこの人のおかげで倒産寸前なんだろう。社長には後輩ちゃんも俺も頭があがらないから
仕方がないが。あがればこんな社長首である。というか俺社長。まぁこんな会社……社長になっても嬉しくねぇ!
というのもわが社は一言で言ってやれば「町の何でも屋さん♪」である。どうでもいいことから、どうでもよくないことまで。
幅広く扱う町の何でも屋さんで俺は肉体派で後輩ちゃんは頭脳派という大雑把な役割分担かつこれしかない。
という。このスタイルで通している。
普段はFBIの捜査のお手伝いとか国際連合のお偉いさんの護衛とかが俺の任務だ。
後輩ちゃんは俺の移動時の手配。詳しくは知らないが裏取引とかちょっとダークな情報売りだ。クレジットのナンバーとからしい。
犯罪なんじゃないかな? と俺は思うのだが、会社の都合上そんな生ぬるいことは言えない。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 10:14:03 ID:rKGkAXiI BE:2416111698-2BP(0)
「あ〜あぢぃ〜。後輩ちゃん。脱いで」
「仕事してください。そしたら、脱ぎますから」
「!」
……十分後。
「終わった! 現在国内で最大規模といわれるヤクザの組織の壊滅。覚せい剤を売り買いする大規模化しつつある組織の鎮圧。
静岡県産の御茶っ葉搬送中の事故処理足りない100キロの搬送。猫のしぃーちゃんの捜索! すべて今日の仕事は終了した! だから脱いで!」
「あ、思ったより早かったですね。良いですよ。脱ぎます」
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 10:25:40 ID:rKGkAXiI BE:604028636-2BP(0)
「脱ぎました。暑いですからね」
「…………」
「なんですか先輩ガッカリして。脱いだじゃないですか靴下」
倉田 嚢 もとい、えろい描写を期待していたPC前諸君涙目になりながら机に拳を振り下ろす まる
「いいじゃないですか。仕事は終わって午後からゆっくり出来るじゃないですか」
「猫探し以外後輩ちゃんの起こした仕事(犯罪)じゃん」
「そうでもしないとこの会社つぶれますよ?」
というのも。今日俺のまともな仕事は一つ。猫のしぃーちゃん捜索だけだ。そう後輩ちゃんのマッチポンプである。
マッチポンプって何? という君はぜひこのスレで訊いて見よう! きっと皆やさしく「ググれ^^」と言ってくれるはず!
後輩ちゃんが自作。俺が自演という形で今日も一儲け。それでも我が社の景気は回復しないのだけれど……。
「そういえば後輩ちゃんの仕事のほうは?」
社長とは違う意味で必死にPCの画面に向かう後輩ちゃんも大いに可愛い後輩ちゃんに声をかける。
「そろそろ終わります」
「さすが、俺の後輩ちゃん仕事が早いな!」
そう言って黙々とキーボードを高速タイピング。目にも留まらぬクリック。そして一言。
「はい。次でラスボスです」
まさに褒め損\(^o^)/
「仕事しろおぉ!」
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 10:33:37 ID:rKGkAXiI BE:2147654988-2BP(0)
これで何度目だろうか。壊れた時計を見つめ、思う。時刻は十二時で止まっている。
「……? 後輩よ。今何時?」
「十二時丁度ですけど? どうかしましたか先輩」
節電のためウチワをパタパタさせながら片手を器用に動かしキーボードを叩く後輩ちゃんのディスプレイの右下には「12:00」
とたしかにある。
「この時計さっきは九時で止まってたはず何だが……。十二時で止まってる……」
「あぁ〜」
「どうした。後輩ちゃん」
突然後輩ちゃんは何かを思い出したように唸る。PCも唸る。ガーガーうるさい可愛らしさの欠片もない。
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 10:55:02 ID:rKGkAXiI BE:536914144-2BP(0)
「それはですね。( ゚Д゚)<のろいのろいのろいのろいのろいです」
「なぜ、そこだけ顔文字。そしてなぜ平仮名」
「知らないですか? 先輩」
俺は、こくり と頷く。軽く目を見開き驚く後輩ちゃん。驚く顔も可愛い。どこを取ってもPCとは大違い。お前はうるさいだけだな。
「ちょっと、待ってください。――コレです。コレ」
デスクトップを指差す後輩ちゃん。覗いてみると、
「2chじゃん。ん? ■■■本当にあったと思う怖い話「paet1」■■■?」
「はい。このスレです。まぁ見て言って下さい」
そう言って席を譲る。わけではなく、椅子ごとローラで「スゴゴォォォ」と移動。
後輩のクセに生意気な。と思いつつも、とりあえず見てみることに。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 11:09:13 ID:rKGkAXiI BE:1208055694-2BP(500)
250 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:26:34 ID:******
俺の時計すすんでるんだ……。なぜだ。
251 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:27:47 ID:******
>>250 時計進むの当たり前。ワロタwwwwwwwwww
251 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:29:24 ID:******
>>251 違うってば! 止まってた時計が進んでるんだよ! さっきまで止まってたんだ。
なのに、今13:29:24ってなってるんだよ!
252 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:33:56 ID:******
>>250 もしかして、その時計百円均一で買いました?
それだと……ちょっとまずいかもしれません。ごにょごにょ。
253 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:34:15 ID:******
クソスレkskwwwwwwwwwwwwww
254 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:34:27 ID:******
>>252 ごにょごにょ。ってなんぞwwwwwwwwww
255 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:37:48 ID:******
>>251 そうです! 百円ショップで買ったものです。
昨日買ったばかりなのですが……。
256 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:37:50 ID:******
>>250 まちがいありません! それは百円均一の「のろい」です!
257 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:40:10 ID:******
>>251 どんだけ即レスww F5連打かよww
258 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:41:43 ID:******
いや、普通に連打だろ。クソだがwktkw
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 11:19:47 ID:rKGkAXiI BE:671142454-2BP(500)
990 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:50:35 ID:******
ジエン乙
991 名前:名無しさん。 :2008/07/30(水) 13:51:24 ID:******
>>255 ジエン乙 とかいうなよなぁ。IDみろよ。
……あれぇ? ****** wwwwww
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 11:22:09 ID:rKGkAXiI BE:1812083696-2BP(500)
「じ、ジエン落ちぃぃぃぃぃ!!!!」
「あ、バレちゃいましたね」
「いやいや、絶対わざとだよね!? 後輩ちゃん。わざとそこでマウス止めたでしょ! 楽しみにしてたのに!」
後輩ちゃんの唇がわずかに斜め角度にUP。
「(ニヤリ)」
「カギ括弧に出るほどバレてるから!」
「ふふ〜ん♪」
「可愛らしい鼻歌でもごまかせません!」
「まぁ、ばれちゃいましたけど」
じとぉ〜。 やはり楽しみを奪われるというのはオトコとして、いや一ユーザーとして許せん。
「……続きがあるので許してください」
「!」
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 11:46:39 ID:rKGkAXiI BE:503356853-2BP(500)
また後輩ちゃんはマウスをカチカチと動かす。これはwktk。
「■■■本当にあったと思う怖い話「paet11」■■■」
「……part2〜part10どうなった!?」
「ジエン乙で埋まってます」
「****** じゃねえか。ジエン乙をジエンしてるのか。意味ねぇ! てかスレ立てる意味からしてねぇ!」
「乗り突っ込みはそこまでです。ここらは本番ですよ」
(ごくり)
妙な後輩ちゃんの空気に飲まれ、喉の渇きに拍車がかかる。
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 11:57:33 ID:rKGkAXiI BE:1510069695-2BP(500)
1 名前:まさかの○○。 :2008/07/30(水) 14:10:35 ID:******
やぁ。後輩ちゃん。そして倉田君。ちゃんと仕事してる? 僕はいま駄スレ立てるので忙しいんだ まる
「キターーー! まさかの社長ぉぉぉぉぉ!!」
「あ、先輩。F5です」
そういって後輩ちゃんはF5をポチッと。
76 名前:まさかの○○。 :2008/07/31(木) 12:10:35 ID:******
あ、僕の駄ジエン見てくれた? うれしいなぁ。最高でしょ? IDは徹底して複数犯で苦労したんだけどね。
うん。なかなかのジエンだとおもうんだよね。
「リアルターイム! というか仕事してください!!」
77 名前:まさかの○○。 :2008/07/31(木) 12:10:38 ID:******
えっ。してるじゃん。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 11:59:26 ID:rKGkAXiI BE:906041693-2BP(500)
「早えぇ! 即すぎる。三秒って! てか、何の仕事したっていうですかっ!?」
後輩ちゃんはそれを予測していたのだろう。F5連打中である。
78 名前:まさかの○○。 :2008/07/31(木) 12:10:41 ID:******
このスレ立てた。
「くだらねぇ!!!」
まぁ、先輩。仕様ですから と後輩ちゃん。
「結局ただの社長の駄スレじゃん! マジで! 後輩ちゃんコレほんとにさっきの話と関係あるの!?」
さすがに突っ込みの連続で熱さ+暑さでオーバーヒート中の俺はいまだテンション高め。
「ありません」
「あっさりぃ!」
ですが。と後輩ちゃんは続けた。
「このスレ。本当にあったと思う怖い話。というだけあって怖いですよ?」
「? ……どこがっ!」
「先輩。どぅ、どぅ」
俺。馬じゃなんだけど。本気で「どぅ、どぅ」言ってる後輩ちゃんに免じておとなしくしてやるとしよう。
「で? どこが?」
おとなしく。と言っても、社長への怒りは消えるものではないし、暑さがまぎれる訳でもない。
「ココです。part1の最後の投稿時間。2008/07/30(水) 13:51:24 とあります」
「?」
「分からないですか? 250から900後半まで至るのにわずか30分程度ですよ!」
「(はぁ)無駄にすごい」
俺はげんなりしつつ後輩ちゃんの熱心な横顔と解説に目だけ傾ける。
「そして、すごいのはココからです!」
なんか、後輩ちゃんテンションあがってきたなぁ。そういえば後輩ちゃん2chの住民だったかなぁ。
「part1後半以降part11に至るまでにわずか20分弱!」
「あー、はいはい。すごいねぇ、……ええっ!? 早っ!!!」
PCの画面を戻し。見てみると……間違いなく20分足らずで書いている。恐るべし社長。無駄にほんと無駄にすごい。
聞き流したが最初もかなりすごいことに改めて気づく。
「これはヒヤリですよねぇ。背筋がゾクリときます。怖い話です」
「だね……。ってか、こんなことに労力費やさないで仕事してくれっ!」
(先輩には言わないでおこう。ホントはソレも怖いけど、それが怖いんじゃないんだよね……。)
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 12:09:48 ID:rKGkAXiI BE:704700037-2BP(500)
造語多々あるような気がしますが一応一気にココまで書きました。
ちょい、マジメに勉強しないと夏休みが終わります。
宿題の量が未だ40%しか完了してませんので……。orz
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 20:28:37 ID:rKGkAXiI BE:1342284285-2BP(555)
無駄にすごい社長のジエンが終わり。危うく死刑になりそうになった「盗み食い」をしてしまった時間が訪れる。
そう、「おやつタイム」である。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 20:29:44 ID:rKGkAXiI BE:704700037-2BP(555)
「先輩」
「…………」
「おやつの時間です」
「そ、そうだね。き、今日のおやつは?」
「たこ焼き機で作った一品です」
ちなみに、昨日は予告どおりアイスだった。といってもコンビニやどこぞのばあさんがやってそうな駄菓子屋から盗って来たアイスではない。
そう、後輩ちゃんお手製。つまりは「手作り」のアイスである。後輩ちゃんは我が社の補給艦としての役割も十二分に備えており。
なおかつ、その作る物すべては神の領域とまで言われ。ミシュランとかミシュランとかミシュランとかで五つ星じゃ足りないぐらい美味しいのである。
昨日は暑かったせいもあり+後輩ちゃんが「冷凍庫にアイスおいておきますね」と言って買い出しに出て行ってしまったのが原因だ。
抑止力の効かなくなった暑さへの逃避。そしてミシュラン星5(↑狂)のアイスが複数個。この期を持って食さず何時食すというのだ。
誘惑に負け。暑さに負け。結局すべて食べてしまった結果が冒頭部の後輩ちゃんの怒り部分に触れる。
後輩ちゃん自身暑い中、買い出しに行って帰ってきたアイスを楽しみにしていたに違いない。今頃になって凄まじい罪悪感。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 20:48:24 ID:rKGkAXiI BE:1342284285-2BP(555)
しかし! 後輩ちゃんは優しかった。恐れ恐れ訊いた「今日のおやつは?」に笑顔で返答してくれた。無いよりマシでは済まない幸福。
「私のは、たこ焼き機で作ったア○スの実とゼリー、そして別途に作ったプリンに昨日買ってきた生クリームでプリンアラモードです!」
「おお!!」
冷蔵庫からひょっこり顔を出すアラモード。かわいらしく生クリームの横にさくらんぼ。た、食べたい。
「で、先輩のは……」
「待ってましたっ!」
「たこ焼き機で作った。たこ焼き……あ、今ただのたこ焼きだと思いましたね? あなどっては逝けません」
「あなどらなかったら逝くんだ……」
俺の突っ込みをスルーして後輩ちゃんは続ける。
俺はそれが後輩ちゃんの「仕返し」だとも気づかずに……。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 21:18:27 ID:rKGkAXiI BE:1409398676-2BP(555)
「まぁ、食べてみてください」
「えっ? たこ焼きが+αでプリンアラモードなんじゃ……」
「いいから。いいから(ニコニコ)」
そう言ってたこ焼きを一つ楊枝で刺し、「あ〜ん(は〜と)」と言いながら後輩ちゃん。
これを食わない? 馬鹿いうな。新婚さんみたいじゃん。食わないとオトコじゃねぇ! というか、後輩ちゃん可愛い……。
「あ〜ん。パクッ、はふっ。あひゅい(あつい)。けふぉ、おいひぃ(けど、おいしい)」
「(フッ)」
「今、後輩ちゃん。「(フッ)」とか鼻で笑わなかった?」
「いいえ、それより先輩美味しいですか?」
「暑い時に熱い物も悪くないね! 美味しいよっ!」
そうですか(ニッコリ)と後輩ちゃん。そして、プリンアラモードをパクつきながらニコニコ。悪くないのは新婚さんムード! いや、マジで、マジいいぞ!
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 21:19:06 ID:rKGkAXiI BE:906042839-2BP(555)
「先輩。もう一つどうですか? あ〜ん」
「あ〜ん」
し、幸せだぁ〜。やべぇ、もう一生の幸せ一度に来たかも。死んでもいい……。
そして、最後の一個……。暑さのせいもあり発汗量は尋常ではない。だらだらの流れる汗。
しかし、それよりこの空気が、この一個で終わってしまうと言うことのほうが大問題である! しかし、「にっこりあ〜ん」を拒む分けにはいかない!
「あ〜ん。パクッ」
「これで最後です……」
後輩ちゃんは残念そうにそう呟く。くっ、か、可愛いっ!!
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 21:19:39 ID:rKGkAXiI BE:402685362-2BP(555)
「ああ、これだけの数だと致死量には至らないので。本当に残念です」
……。
「ええっ!!?」
ちょ、いま「致死量」って言葉まざってなかった!? PCの前の皆。混ざってたよね? 俺の耳致死してないよね!?
「はぁ……」
後輩ちゃんため息ひとつつき。食べ終えたプリンアラモードの空き皿とたこ焼き機を回収。何事もなかったようにお流しスタート。
「ね、ねぇ」
おそる。おそる。後輩ちゃんの(オ、オーラが見えるっ)背中に言葉をぶつける。
「さ、さっきのたこ焼き美味しかったヨ?」
「ありがとうです。先輩。そういえば救急車って何番でしたっけ?」
「……後輩さん。いえ、後輩様。あの、先ほどのたこ焼きには何が入ってたのでしょうか。教えていただけませんでしょうか?」
お手拭で手を拭い。先ほど座っていた席に向かう後輩様。そのあとを手もみしながら進むボク。
「タコ」
「左様で御座いますか……。ではなくてですね。致死量に至る物が。という点で御座います。はい」
「ああ、薬ね」
「なんの薬でしょうか?」
「1グラムで象死ぬぐらいの軽い奴です。先輩」
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 21:40:40 ID:rKGkAXiI BE:671142454-2BP(555)
「……」
ああ、死ぬ。死んだ。「死んでもいい」とか軽々しく言ってごめんなさい。死にたくないです。いや、マジで。神様仏様後輩様……どうか私をお助けあれ。
「冗談ですよ。先輩。ただの時間差で効いて来る自家菜園のハバネロEXです」
「後輩様にも情けがっ! あ、ありがたやぁ、えっ!? ――ああ、っ。ひ、ひゃぁ! み、み。ず……」
「先輩。ミミズはそっちじゃないです、そっちは水道じゃないですか。自家菜園のほうですよ」
ガシッと手首を捕まれ。何処からか拘束器具その名も「手錠」を取り出し両手にカシャン。
「ひゃ、から、いっ! あ、あーー!」
身動きがとり難いまま玄関。最後には蹴られ、お外へGO。そしてカシャン。
こんにちわ、セミさん。こんにちわ、お日様。こんにちわ、ハバネロEX……。
「ぎゃあああああああああ!!!!」
やぁねぇ。手錠されながら奇声よぉ。しかも何? 唇、たらこじゃない。何、変人? 通報したほうがいいのかしら?
やぁねぇ。奥さん知らないのォ? 有名な何でも屋さんの人じゃない。まだあそこに人居たのね! もう潰れたと思ってたのに!
あらやだぁ。有名って聞こえよすぎじゃありません? 「潰れそうで」有名といわなきゃ。おほほほ!!
『あははははは!!! うまいわねぇ! あははははは!!――。』
「先輩。現実の痛みと舌の痛みに耐えてください。アーメン」
玄関の扉越し。わずか数センチという壁に阻まれ。そして自由が取れないまま俺は二つの痛みと戦い続けた……。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:01:53 ID:rKGkAXiI BE:1342284285-2BP(555)
「あ、先輩。他者からのコメントが1つもなさそうです」
「むむ、それは……それこそジエンなんじゃ……社長が裏で手を回してるとか」
悲しそうに俯く後輩ちゃん。
「えっ……。マジ?」
「先輩、マジです」
――カタカタ。
「先輩、ジエンは見苦しいです」
「くそっ! これだから2ch民はっ!」
「あ、先輩。それは私に対する。いえ、2chを愛する者への冒とくですか?」
「……ごめんなさい。全世界の2chの皆々さま」
「そんな。頭下げなくていいですよ。大したことです」
「大したことなんだ! そこでそう切り返すんだ! ……そういえば。後輩ちゃん」
「(話変えましね……)なんですか? 先輩?」
「後輩ちゃん結局最後まで後輩ちゃんで自己紹介してなくない? ロリ巨乳の美少女程度しか……」
「そうですねぇ……「謎の美少女☆彡」ってことで」
「うん、って。キャラ違げぇ!! いまさら謎とかいらないし!」
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 20:28:03 ID:niiYMiAS BE:1073827384-2BP(555)
何かするたびに許可取るぞ109 スレで
オールオリジナル 決定!
是が非でも許可にしてほしかった。他人に意見をもらう。・゚・(ノ∀`)・゚・。
あと1975ぐらいですね。がんばります。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 20:31:17 ID:niiYMiAS BE:671142645-2BP(555)
>>15 〜余談〜
「あ、そうそう。先輩」
「ん〜?」
「社長の素晴らしいスレの怖いところが実はもうひとつあるんですよー」
「ああ。もう、あんな駄スレには付き合わん」
「神スレと呼んでください」
「紙ッキレねOK。後輩ちゃん」
「苦しいです。先輩。あのネタのほうの意味で」
「……はいはい。わーってますよ。どうせオヤジですよー」
「拗ねないで訊いてください(なでなで)」
「仕方ない。大人の俺が訊いてやる」
「あのスレ実はよくよく考えると変じゃないですか?」
「どこもー。社長が変だね」
「あのスレ。先輩の時計が止まる前にpart1描かれてません?」
「……たしかに」
「ですから、社長は未来を予測してたことになるんです」
「よ、予告スレ!?」
「その命名だと一発秋葉で暴れるようなイメージになるのでやめてください。ですから予報スレです」
「えー。それだと天気みたいじゃん。後輩ちゃん」
「まぁ、命名はどうでもいいです。とにかく、社長には未来がみえてるんです」
「ほぉ」
「そう。この会社が確実に潰れるだろうという未来が!」
「それ俺でもみえる。というか誰にでもみえるよ後輩ちゃん!!!」
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 21:02:04 ID:niiYMiAS BE:704700037-2BP(555)
「そういえばさぁ……」
気温三十五度。湿度知りたくない。後輩ちゃんのPCはガーガー鳴いてる。
とりあえず今日も暑い。七月最後の日。
「なんです、かぁ……」
「……あのさぁ。この会社に振り込んでる。金って、俺の、働いた……報酬じゃん?」
後輩ちゃんはタイピングの手ピタリととめ片手のウチワを加速化させる。
「ですね。それがどうか?」
「口座って後輩ちゃんのところ? 俺の所じゃないよね?」
「……私、口座じゃないですよ」
面倒くさそうに後輩ちゃん。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 21:03:43 ID:niiYMiAS BE:1510069695-2BP(555)
>>27 「……私の口座じゃないですよ」
面倒くさそうに後輩ちゃん。
「へっ? じゃぁ、どこに振り込んで……」
「あらての詐欺に遭いましたね。ドンマイです」
悲しそうに目を伏せる後輩ちゃん。マジかよ……。
「えーっ!? あっさり俺の稼ぎがっ!」
「冗談です。社長の口座ですよ」
「えーっ!? もっと危ないじゃん!」
ナンテコッタイ\(^o^)/
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 21:18:43 ID:niiYMiAS BE:1812084269-2BP(555)
「で、あと口座にいくらぐらい。ねぇ! いくら残ってるの!?」
「……社長がそんな無駄遣い屋だと思うんですか?」
「後輩ちゃんは後輩だからそんなことが言ってられるんだ!」
まぁ、そうかもしれませんけど……。そういって通帳をペラリ。
「ああ、おおよそ180超円ですね」
「……は?」
「ですから、おおよそ180超円です」
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 21:19:38 ID:niiYMiAS BE:1644298477-2BP(555)
「ひ、ひゃく、は、はちじゅ、ち、兆円!? 国家予算3年分!?」
まさかの社長。まじめに貯蓄……。見直したかも。
「いえ、180超円です。ですから正確には189円です。180円台後半ぎりぎりで超です」
「……おれの稼ぎ180円? 缶ジュースにう○い棒数本?」
「いえ、社長が使われただけかと」
「なんで、華麗にスルーなんだよ。大問題でしょ。後輩ちゃん!」
「ええ、まぁ。問題ですけど、「為になること」に使ってるんだと思います」
「後輩ちゃん。どれだけ人いいのっ!」
「私の金じゃないですから」
私の口座はこっちです……。にっこりと通帳を見せてくれる。
「完全に他人事ぉ!! しかも、後輩ちゃんリアルに0多いじゃん!」
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 21:28:52 ID:niiYMiAS BE:906042839-2BP(555)
「それはおいて置いて、社長にお金の使い道訊いて見るのが一番だと思いますよ?」
そう言って社長の自室に目を向ける。そこだけ影が落ちたように重い空気が流れ近づきがたい空気が扉越しに伝わってくるのわかる。
その怪しげな扉をくぐり社長と会うのは怖い……。
そしてココ十日ほど社長は自室に引きこもりっぱなしである。
「……後輩ちゃん訊いて来て」
「ええ、いいですよ」
「!」
そう言ってPCに向かう後輩ちゃん。
「後輩ちゃん。PCじゃなくって社長の部屋はあっち」
「別に社長の自室に向かわなくてもいいんです。訊けばいいです」
「? ……! そうか2ch! すごい! 世界中のネットワークを巡回して、隣の部屋に!」
「その通りです。部屋に近づかないでいい上に、より快適に話を訊き出す事が可能です」
えっへん。と胸を張る後輩ちゃん。縦揺れする胸を見つめながら。一言
「ナイス。後輩ちゃん(いろんな意味で)」
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 18:51:07 ID:rjrN7gb5 BE:906042839-2BP(1055)
午前8時半ぐらいから午後5時ごろまで木炭デッサンして、
帰宅午後6時。家に帰りさっそくPC画面を開くと、
メール一通。
BP500と頑張っての1文に励まされ、いろんなメンタルゲージがMAXです。
感謝。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 18:52:24 ID:rjrN7gb5 BE:1073827384-2BP(1055)
【社長お金の使い道をおしえてください。】
1 名前:名無しさん 2008/07/31(木) 18:28:47 ID:******
社長。お金の使い道おしえてください。通帳180円なんですけど、なににつかったんですか?
「ええ!? 私的に2ch!? いいの!?」
「まぁ、私は権力者ですからいいんです」
「突っ込む所ありすぎるんだけど、まぁいいだね。良かった」
「あんまり良いことじゃないです」
だめじゃん、と俺。まぁ、これも地獄の自室に入らないための策ですよ。と後輩ちゃん。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 18:53:30 ID:rjrN7gb5 BE:671142454-2BP(1055)
2 名前:まさに○○ 2008/07/31(木) 18:28:50 ID:******
あ、話訊いたよ。お金の使い道?
全部寄付した。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 19:46:42 ID:rjrN7gb5 BE:939599074-2BP(1055)
「嘘だぁ!」
「ひぐ○しネタにそんなようなのありましたが、人を疑うのは良くないと思います。先輩」
「だ、だって。あの人がそんな善人とは思えん」
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 19:51:05 ID:rjrN7gb5 BE:1644298477-2BP(1055)
3 名前:名無しさん 2008/07/31(木) 18:30:12 ID:******
とりあえず、どこに寄付したか話してもらおうか!
「先輩。なんで警察の「なんで刺したんだ! 話してもらおうか!」的な、事情徴収風なんですか?」
「俺の金を使ったから」
「先輩が振り込んだからでしょ?」
「……詐欺だっ!」
「社長……可哀想です」
「えっ! そっち!?」
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 19:53:12 ID:rjrN7gb5 BE:2416111889-2BP(1055)
4 名前:まさに○○ 2008/07/31(木) 18:30:15 ID:******
ん〜っと。「オー○スト」とか「SO○Y」とか「しゃん○りら」とか「日○レ」とか。
とりあえずお世話になってるところかな。
「やっぱりな展開じゃん。一番お世話になってるのは俺の金だろ!? もとい俺たちだろ!?」
「まぁまぁ、日テ○に寄付するとか社長BIGな人です。見直しました」
満足げにうなずく後輩ちゃん。しかし、
「基準わかんねぇ!」
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 19:54:56 ID:rjrN7gb5 BE:2416111889-2BP(1055)
5 名前:まさに○○ 2008/07/31(木) 18:32:36 ID:******
いいじゃん。倉田くん。たった一兆円ほどしか寄付してないんだし。まだ他にも別の使い道したしねぇ♪
「ちょ、一兆円って……会社立ち直らせるじゃん! そっちに使おうよ!」
! それは盲点でした。と後輩ちゃん。いやいや、普通に気づこうよ!
「てか、俺一兆も稼いでたんだな……普通に暮らそうかな……」
「それではお話が終わってしまいます。マジメに社長に尽くしてください」
「損な役回りだね!」
仕様です。と後輩ちゃん、残酷に現実を告げ画面に視点を戻す。
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 20:00:11 ID:rjrN7gb5 BE:402685362-2BP(1055)
6 名前:まさに○○ 2008/07/31(木) 18:32:39 ID:******
それにしても、残り百八十円とは驚いた。
マジメに働いてくれないと有料会員の引き落としできなくて困っちゃうじゃないか。
ほんとマジメに働いてね。倉田くん。ほか今日、月末だし。うん。今月の分今日までだし。
まぁ最悪。金貸しに頼めばいいんだけどね。百万ほど借りれば有料会員全部クリアできると思う。
「どれだけ有料会員してるんですか! しかも、お前が働けよ! あと、百万借りたら後怖いだろうが!」
「もう。駄目じゃないですか」
あきれたようにそう呟く後輩ちゃん。
「だよね。後輩ちゃん!」
「いえ、先輩の働きが浅はかで社長が困っている点が駄目ということです」
「もう、いい」
俺は(沢山のナニカを)あきらめ自室へGO。今日はもう寝る。後輩ちゃんの夕飯ができるまで寝る。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 20:01:07 ID:rjrN7gb5 BE:1342284858-2BP(1055)
7 名前:まさに○○ 2008/07/31(木) 18:32:41 ID:******
ああ、すまそ。なんか、色々迷惑かけて……。更生しようと努力してるんだけど、
セミがうるさくって、でれないんだよぉ。春はのんびりオンラインしたいし。秋は眠いし。冬になれば寒くて出れないし。
ほんと、努力はしてるんだけど……ね? 色々問題や山積みで、ホントごめんよ。
倉田くんの「金」にはほんとおせわになってます。マジです。感謝してます。
これからも応援してますがんばってください。
「……先輩には見せないで置こうかな。会社出て行きそう……。社長が先輩のこと「財布」としか見てないなんて……」
PCの電源を落とし夕飯の支度に取り掛かる。先輩、私も応援してますよ。がんばって食費確保もろもろお願いしますね!
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 18:03:33 ID:2aTvDU5f BE:469799472-2BP(1555)
……明日から現役美大生のOBが変わるそうで。
盗耳を立てていれば、どうやら「手厳すぃ!!」人らしく。
色々とオワリました。
恐ろしい現実を知った後、昨日どおり家に帰りPCを開くと
がんばれの一言と500P 精神ダメージがリカバリーされました。
感謝。
なのですが! さすがに毎回送られて着ており、なおかつ自分がお返しの仕方がわからない&できない(ポイントの関係?)
なので、とっても肩身狭いです……。
しかし、誰かが見てくれてると言うのは嬉しいことですね。
まぁ、掲示板なのであたりまえなんですけどw
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 18:29:16 ID:2aTvDU5f BE:805370483-2BP(1555)
「後輩ちゃん……」
「なんですか?」
おやつタイムと打って変わり夕飯は一言で言うと――シンプルだ。
水とご飯一膳と冷や奴。とりあえずこれが三十一日ほど続いている。社長は十日前に水3リットルほどを取りに下界から光臨して以降
姿は見てない。水3リットルだけで十日間暮らすという快挙を更新中だ。
後輩ちゃんは冷や奴とたいじしながら俺の話に耳を傾けている。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 18:30:55 ID:2aTvDU5f BE:1073828148-2BP(1555)
「そろそろ限界だと思うんだ」
「何がです?」
「今夜、俺のベッドにおいで!」
「ヤです。もうバレバレでヤです」
夕食の話だと思いました……。やっぱり先輩はえっちな事しか頭にないですね。と後輩ちゃん。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 18:31:37 ID:2aTvDU5f BE:1409398676-2BP(1555)
「じゃぁ、そうだ! ゲームをしよう!」
「次はなんですか……」
「お題は全部そっちで決めていい。もし俺がそちらの出すお題をクリアできれば俺は後輩ちゃんを……(チョメチョメ)す!」
「そのゲーム。私に何の得があるというのです? 先輩」
「ゲームの形式を聞けばわかるさ。お題は2人で取り組む。どちらがより良い物ができるか。良い事ができるかで勝負」
「つまり、私がGMであり参加者。クリア報酬もGETできる存在ということですね?」
「クリア報酬は俺が頂くけどな。そういうことだよ後輩ちゃん」
「あ、ちなみに報酬内容は一日限定物で頼むよ。死ぬまでとかなしね」
万が一。ということがある負けた時の代償を天秤にかけるんだ。そうすれば一日というのは有意義な時間である。
「えっ、一生奴隷にするって決めてたのに……残念です」
「怖えええええ!!!」
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 18:32:51 ID:2aTvDU5f BE:1510070459-2BP(1555)
そのあとしばしの無言……。後輩ちゃんはマジメにお題を考えているのだろう。
しかし、後輩ちゃんの思考など冷や奴よりぬるい! どうせ、後輩ちゃんのことだ。ゲームに違いない。
そして、ゲームの形式のなかに「ズルをしてはいけない」という設定はない! とりあえずゲームにさせ、
「ごめんよ。せめて格ゲー三本勝負に」とでも言って。後輩ちゃんのお情けを頂戴。
あとは後輩ちゃんの身柄を拘束してプレイすればサンドバック。一瞬にして2本を取り、一日俺は覇者となるっ!
そして後輩ちゃんがふと顔をあげる。よしっ、ドンと来い!
「そうですねぇ。じゃぁ、先輩にも優しく。『官能小説どっちがエロいでショー』で勝負です」
「う、うん。い、いいよ。(ええっ!? まさかの優しさ空周りっ!)」
「ゲームの内容ですが、オリジナルの官能小説を投稿。webの皆さんにどちらがエロいかで競うとします
審査基準はアップ系が+点数。ダウン系が−点です。最初持ち点は0として
相手よりより多い持ち点を持っていたほうが勝利です。審査機関は一週間。創作の時間も含めます」
「OK。わかったよ(アップ系。ダウン系という表現が危ないよ。後輩ちゃん)」
焦るな。どうせ、相手も小説初心者で経験なさそうだ。これなら勝てるに違いない。
平静を装い順調に事を進めるんだ……。そう俺の未来のために!
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 18:21:48 ID:G/ujPhGV BE:1006713656-2BP(1555)
一日ぶりです。
ここからネタ切れ必死で創作中です……。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 18:26:25 ID:G/ujPhGV BE:402685362-2BP(1555)
ゲームスタート【一日目】
後輩ちゃんは自分専用PCがあるので困らないが、やはりコノご時世PCなしでの執筆と言うのは大変なものだ。
なので、俺はPC調達のため已む無く社長の自室もとい社長室に行くこととした。
そう、俳人(誤字仕様)と呼ばれるあのお方のお部屋だ。
そのパンドラの部屋のドアノブに手をかけ、回す。――が、
「開かない?」
「あ、先輩」
パンドラの部屋と格闘予定だった俺を後ろから後輩ちゃんの声。後輩ちゃんはすでに只ならぬ速さで執筆中のご様子。
「どうした。後輩ちゃん……いや、違ったな。俺の彼女だな。どうした? 彼女」
「……。色々突っ込むところ満載ですが、社長はいま居ませんよ?」
「! あの、しゃ、社長が……が、外出!?」
「ええ、今日は八月十五日ですからね。私も行きたかったんですけど、勝負がありますし」
「……コミケか……こういう時だけ前向きに動くんだなあの人」
「です」
そう言って再び自分の世界に戻る俺の彼女。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 19:19:02 ID:zcYFvR8C BE:385585834-BRZ(10685)
てs
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 21:27:21 ID:K7qVQ9J5 BE:604028063-2BP(1555)
しかし、困ったことになった。PCが使えない。つまりリアルに執筆ということになる。
しかも、だ。後輩ちゃんが追加情報を在ろう事か加えたのだ。
最低1行20文字。20行で500レス分の投稿というものである。頭の弱い俺はコノ程度の問題ちょちょいと解けないが、
お分かりだと思う。とりあえず、そこそこ、それなりに長編らしいものができる長さである。
「仕方ない。パクってくるか」
そして俺は電化街そうアキヴァハラとかに出かけることとなった。
手元の通帳を見る。残高……180円だと思うなよ? 0円だ。
とりあえず、資金調達からのPC調達だ。なんて理不尽な、そして緻密なゲーム設定なんだ。ここまでよんでいたとはさすが、
後輩ちゃん……いや、俺の彼女なだけあるぜ。
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 21:28:59 ID:K7qVQ9J5 BE:1610741568-2BP(1555)
セーブポイント【一日目】
電化街を巡回し、PCの「お値段据え置き」というのを見る。
「180万だと……買えるかっ!」
どうやら、この電化街にはスーパーコンピューター(昭和頃のデカーイ奴)しか置いていないようだった。
「これでも安いっスよ! このレトロで場所を取るけど迫力感なんとも言えない素晴らしさっス」
店員がそう暑さに拍車をかけ説明してくれてるのだが、どうやったらうちの会社と同じぐらいのスペースをとるPCを導入できるんだろうか。
そして店員いわく、「起動しない」そうで、送料も200万ほどするらしい。この店、我が社といい勝負だと思い店員に熱い握手を交わし去ることとした。
しばらくの間、その某電化街をうろついて見たもののどのPCも高く。俺に帰る代物ではない。と判断。よって、
「手書きだぞ。こんちくしょう!」
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 21:30:29 ID:K7qVQ9J5 BE:671142454-2BP(1555)
ゲーム進行中 【二日目】
俺はコンビニへ行ってとりあえず店員さんに計算してもらい。必要最低限の原稿用紙と店員が薦めてきた。
Gペン、イカ墨、Gペンのホルダー もろもろ含めPCより遥かにコストダウンに成功。なんと1万2000円ほどで足りた。
店員には感謝しきれないほどの感謝の気持ちを込め、お釣りを日○レに募金した。
ゲーム進行二日目にしてやっと俺の執筆はスタート。よし、この書ききれないほどの「熱意」をこのペンに込めれば
字が勝手に書けると店員さん言ってたな。
とりあえず、Gペンを利き手にもち「熱意」を込める。
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 21:31:31 ID:K7qVQ9J5 BE:2147654988-2BP(1555)
――10分後。
「よぉし! 書けたぞ!」
「先輩、早いですね。見せてもらっていいですか?」
とおやつを持った俺の彼女登場。にじむ汗と原稿用紙の前にメロンソーダーカラーのゼリーが置かれる。
「いいとも! この傑作。誰もがあっと驚き、たちまち世界で「この作品もともと掲示板出なんだよな?
けど、作者不明なんだってよぉ。 えー!? マジー!? けどさ、話によると何でも屋らしいぜ。 とかに絶対なる!」
彼女が黙々と原稿用紙をめくり、そしてページが進むほどに小刻みに手が震えている。
これは、間違いない。相当キてるな! そして、俺が彼女のお手製ゼリーを食べ終わるのと同時に彼女も読み終えたようだ。
53 :
子孫たち:2008/08/06(水) 22:03:25 ID:Bv3ZKyZ8 BE:404186843-2BP(0)
「やっと読み終えたか、随分待ったぞ。」
と、私が本を閉じて一息ついているであろう彼女の元へと振り向いた。
すると、なんということであろうか。
彼女がまた、本の表紙と自分の顔を向き合わせ、おもむろに表紙を開いた。
――また初めから読む気なのだっ!――
「ちょ、ちょっと待ったぁー!!!!」
「……?」
彼女のあどけない仕草が私の瞳を見つめる。
彼女の眼差しはどこか寂しくありながらも、自信に満ちていた。
私は言い知れぬ不安と恐怖に目を逸らした。
いや、逸らすしかなかったと言った方がいいであろうか…。
54 :
子孫たち:2008/08/06(水) 22:04:55 ID:Bv3ZKyZ8 BE:336822252-2BP(0)
――そして25年後
私たちは、離れ離れに暮らした。終
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/09(土) 10:27:37 ID:kBegQx67 BE:1812084269-2BP(1555)
ここまできてやっと書き込みがっ。・゚・(ノ∀`)・゚・。
とりあえず、続き書きます。
子孫たちさんのENDでもバリバリOKですが、続きます。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/09(土) 10:29:31 ID:kBegQx67 BE:1812083696-2BP(1555)
>>52 「感想ですが……」
「世界の超大作間違いなしだろ!」
「いえ、あの。私とえっちな事のプレイ内容しかかかれてなかったんですけど……おおよそ原稿用紙数百枚分全部」
「いけるだろ! したいだろ!」
「ヤです。というか、自分の希望を述べた文であって小説とは言えません。あと箇条書きすぎます」
思わず笑いそうでしたよ先輩。と最後に一言。
「なに!? 濡れ濡れで震えてたんじゃないのか!?」
「? 何を言ってるんですか、こんな箇条書きのえろプレイ表なんて笑うほかありませんよ」
あ、すみません。先輩の夢を笑ってるんじゃないです。とか最後に哀れんだ目で言わんでよし。
「くそっ! 書き直しか!」
その後俺はGペンに更なる磨きをかけた「熱意」を送り続けた。
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/09(土) 10:31:06 ID:kBegQx67 BE:939599074-2BP(1555)
セーブポイント 【二日目】
「そういえば、俺の彼女〜。どんなの書いてる?」
「官能小説です」
「いや、それはわかってる。どんな風なの?」
「先輩と私は出てきます」
「!」
これは、何? 妙に嬉しいのは何!?
「で、でさ。どんな内容!?」
「先輩。敵対してる相手の内容が気になってるようじゃ勝てませんよ?」
執筆を続けたまま彼女はつぶやく。
「そりゃ、そうだけど、気になるじゃん」
「私は気になりません。自分の執筆続けてください」
という風に断固拒否され聞き出せなかったが……。あれは照れてた。間違いなく照れてた。
これは期待できるぞ。小説は思ってること書いたりするもんだ(と俺は思う)つまりは、そう。濡れ場は期待できる!
ある程度彼女も望んでいることだろう! 間違いない。うん、今後の発展に乾杯。
58 :
名無しさん@ログイン中:
hage