http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000152-mailo-l25 オニバス:「保護に協力を」 写真・資料展示し呼び掛け−−彦根 /滋賀
彦根市の彦根城中堀のオニバス生息地を守るボランティア団体「彦根城オニバスプロ
ジェクト」(渡邊輝世代表)を紹介する写真・資料展が同市役所1階ロビーで開かれてい
る。オニバスの種子も展示し、「保護に協力を」と呼び掛けている。2月1日まで。無料。
オニバスはスイレン科の1年生の水草。直径1メートル以上になる葉には鋭いトゲが
あり、藩政時代に堀を渡る侵入者を防ぐために植えられた。戦後、姿を消したが、20
年ほど前に赤紫色の花が咲くようになった。ところが、近年はハスが増え過ぎ、オニバ
スの生息地が狭められたため、「彦根自然観察の会」が「彦根オニバスプロジェクト」
(会員約60人)を結成。市の許可を得て、昨年10月にハスを刈り取った。
会場には▽刈り取り活動▽オニバス生息地▽02〜03年に撮影した赤紫色の花▽
香川や宮崎、新潟などのオニバス保護活動▽オニバスサミット――の写真など約80
点が展示され、来庁者が熱心に見入っている。
同会はオニバスの種子を水槽やバケツで育て、同会が管理する堀に戻す活動もし
ている。事務局の中川信子さんは「根気強く活動することで、夏には中堀を赤紫色の
花でいっぱいにし、観光客に楽しんでもらいたい。活動に多くの市民に参加してほし
い」と呼び掛けている。【松井圀夫】
1月30日朝刊