仕方ない。本人に聞いてみるか。
急いで俺は自宅マンションに帰り、彼女の708号室のインターフォンを鳴らした。
『ピンポーン…』
・・・・・・
出てこないな。
どうやら留守みたいだ。また図書館か?
そう思っていたが…
「何?」
いつの間にか俺の後ろに立っていた。
「よ、よう…」
「何か用?」
やはり図書館に行ってたみたいで、手には図書館の本と思われる物がずっしり握られていた。
「いや、用はあるんだけどな…」
「?」
「あのな、変な事聞いて悪いんだが、お前ボートの操船とか出来ないよな?」
と俺が言うと長門はほんの少しハッとしたような顔をした。
「いや、思い当たらないんならいいぞ。じゃあn
「入って…」
そう言いながら長門は自宅の戸を開けた。
(o^-')b グッ!
( ・3・) エェー 待ってたYO!
594 :
ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :2006/10/02(月) 23:58:09
神 株主優待
( ・3・) アルェー しっかし落ちるの早いNA
保守しまーす(^O^)v
ワクテカして待ってます
596 :
ボルジョア ◆j.OxilN2y2 :2006/10/09(月) 10:31:19
神期待age
( ・3・) アルェー ようこそボルジョアだYO
アイスマソものんびりよろしKU
598 :
◆TUCiQpnde2 :2006/10/13(金) 00:16:21
「あなたが言うように私は船舶免許を所持している」
なんだって!?
一体何の為に?
つか貴女みたいなか弱い女の子でも船舶免許取れるのか?
「質問は一つずつ言って。私は聖徳太子じゃない」
「す、すまん…で、何で船舶免許持ってるんだ?」
「その質問には答えられない」
ええ?まじかよ。
「ごめんなさい。これはおt…っ」
「?」
「何でもない。聞かなかった事にして」
…わかった。
「それで、船舶免許についてだがな…」
俺は今度の釣大会について長門に話した。
「理解した」
「どうだ?引き受けてくれるか?」
「いい」
多分この『いい』は『引き受けてくれる』という事だろうな。
「ありがとう」
「いい」
「ん?そういえば肝心のボートはどうするんだ?」
「私が用意する」
いや、用意するって言われても…
というより長門にボートまで用意させたりしたら駄目だろ…
「アルミをレンタルすればいい。エンジンとエレキはある」
そうなのか?随分と用意が良いな。
「ありがとう!本当に助かるよ」
「・・・」
長門は黙って頷いた。
…なんか不思議な感じだ。
普通の(ちょっとズレてるが)女の子が船舶免許、しかもエンジン、エレキを所持してる…
釣りをする女の子でも流石にここまで凝ってる人はそうそういない。
長門は釣りしないし唯一の趣味が読書の筈。
なのに何で長門はそれらを全て揃えている?
おかしい。明らかにおかしいだろ?
聞きたい事は色々あるが、聞いてはいけない気がしてとても聞けないし…
まあいずれ話してくれるだろう。長門の口から。
「じゃあそろそろ俺帰るわ。いきなり押しかけて迷惑掛けたな」
「いい」
玄関で靴を履く俺。
「じゃ…
ぎゅっ
長門が俺のシャツの裾を掴んだ。
まるで蟻んこでも摘むように優しい力で。
「…どうしたんだ?」
「・・・」
長門は黙っていた。
いきなりどうしたんだろうか。
「…お茶」
「お茶?」
「飲んでいって」
さっき何杯も飲んだ気がする。
つか思いっきり飲んだ。
でもなんか断れないような空気だ…
もしかしてあれか?俺ともっと一緒にいたいのか?
まさかね…有り得ねーよな。
きっと寂しいんだな、この娘は。
長い事一人暮らしで引っ込み思案で他人とまともに話す機会なんてそうそう無いだろうし。
「わかった」
と返事をすると長門はほんの少し嬉しそうな顔をした、ように見えた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
長い沈黙が続く…
現在の状況を簡単に説明しよう。
今俺はソファーに座り、長門が渡してくれた一冊のラノベを流し読みしている。
一方長門はというと、こちらも同様に一冊の分厚い本を読んでいる。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
再び長い沈黙が続く…
いつ帰っていいんだろうか…俺。
パタン
という音がした。長門が本を閉じた音だ。
「ごはん」
とだけ言うと長門はキッチンに向かった。
ふう…やっと帰れるな。首痛ぇ…
「…帰るの?」
「ああ。長居し過ぎたし、迷惑かけたな」
「・・・」
長門が俺をじっと見つめる。
頼むからそんな可愛い顔で見つめないでくれ…恥ずかしい。
「…わかった。また明日」
「また明日な、今日は本当にありがとうな」
と言い長門宅を出た。
( ・3・) エェー アイスマソGJ!
603 :
名無しバサー:2006/10/17(火) 14:00:38
age
「…あんた何やってんの?」
うるさい、話しかけるな。
お前では到底分かるまい。
ボキッ
「いいから何やってんのかって聞いてるの」
「こ、これはな、今度の釣大会の為にと作戦を練ってメモしてんだよ」
しまった!ついかなめに大会の事喋ってしまった!
こいつなら絶対大会なんて聞いたら『えーッ大会!?あたしも出る!!』って言いかねん…
「はぁ?釣大会?あんたよくそんなのに出る気になったわね」
あれ?おかしいぞ。どういうわけだ?
こいつは勝負事が好きそうなのだが…
いつものかなめじゃないのか?
「お前…出たくないのか?」
「当たり前じゃない」
「お前勝負事とか好きじゃないのか?」
「好きよ」
言ってる事矛盾してないか?
「好きだけど負けるのは大嫌い。だから出ない」
そうだろうな。こいつが出た所で良いトコ無く終わるだろうし。
「なに?あたしに出て欲しかったの?」
「なわけないだろ」
しまっt『バキッ』
「あんたホントに学習能力無いわね…なんかかわいそうに見えてきたわ」
それもこれもお前のせいだろうが。
「何?文句あr
「ありません」
あ〜あ…なんで俺こんな奴の事好きになっちゃったんだろうな……
可愛い部分もあるから許すけど…
「で、いつなのその大会」
「今週の日曜」
「はぁ!?あんた今週の日曜はあたしと出掛ける約束でしょ!」
「何だって!?そんな話し聞いてないぞ?」
「言ったわよ!絶対言っ…」
いきなり黙った。
どういうわけか目を点にして俺の後ろを見ている。
「…?どうした?」
「あんた、その娘だれ?」
といいかなめが指差した先には長門がいた。
長門は俺のすぐ後ろで俺を見上げてる。
「お前、いきなりどうしたんだ?」
「日曜日の件で話がある」
ば、ばか!こいつの前でその事を話したらどういう事が起きるか分かってんのか!?
「…小野崎く〜ん?これはどういう事かしら〜??」
おい、よせ馬鹿…目が笑ってないぞ。とりあえず落ち着け!その禍々しいオーラを消せ!!
「こいつはな、長門有希って言ってこの前図書館で知り合った奴でその…」
「へぇ〜有希ちゃんって言うんだぁ〜あたし菊池かなめ〜よろしくね〜」ズズズズ
チョンチョンと俺をつつく長門。
「この人だれ?恋人?」
「いや、恋人ってわけではないんだがな、話せば長くなるっつか何ていうか…」
これってもしかして修羅場?
言うまでも無いな。
あの後俺はかなめにボッコボコに殴られて全部吐かされた。
まあ卑しい事は何も無かったわけだから、今回はパンチ6発とライダーキック1発で許してくれた。
「なんかすまんな、お前が悪い訳でもないのに付き合ってもらって…」
「いい」
本当に良い奴だなお前は。
「それより彼女はあなたの恋人かどうかの真意が知りたい」
へぇあ?!
「どう?」
いや、どうって言われても…どうなんだろ?
「聞きたい」
っああもう…分かった分かった。
・・・・・・・・・
「というわけだ」
「理解できない」
「え?」
「貴方が菊池かなめのような自己中心的でわがままで口が悪くすぐ暴力を振るう女性を好む事が理解出来ない。大体…
という具合で長門から駄目出しを受けた。
「…以上の理由から、貴方はもっと大人しく優しい女性を選んだほうが良い。例えばわt…なんでもない。聞かなかった事にして」
「?」
「帰る」
と、長門はとことこ帰ってしまった。
(# ・3・)=3 ウボァー モテ過ぎる拓海に嫉妬
ところで長門が俺に話したかった件ってのは何だったんだ?
まあ帰ってから長門の家にでも行ってみるか。うん、それがいいな。
今日も寄り道せずに家へ帰る。俺って良い子だな。
それに比べて最近の高校生はなんだ!
買いもしないのに本屋で立ち読みしたり、コンビニの前や道端で座り込んだり…
それを注意しない大人も悪いんだがな。
というわけで帰ってきましたよ〜沙織さ〜…
ん?余分な靴が一足…まさか!
ドタドタ…バン!
「・・・ん?」
「あ、おかえり〜」
「・・・」
なんだ、夏狂先生じゃないのか。
っつーか長門さん?どうしてここに?
「キミの帰りを待ってたんだよ〜。可愛い娘だね、この娘がかなめちゃん?」
「違いますよ;こいつはなんつーか…それより長門、何の用だ?」
「日曜日の件(ry
「ああわかったわかった。とりあえず俺の部屋に行こう」
「・・・」コクッ
「プリプラは無し。俗に言うぶっつけ本番の勝負に出る」
プリプラ?
「プリプラクティスの略称。日本語に訳すと準備練習。しない理由はプリプラによる魚のストレスを控える為」
そういえばBasserかなんかの雑誌に書いてあったなそんな事。
「でもそのプリプラってのをした方がバスの居場所とかも分かって良いんじゃないのか?」
「プリプラは一週間ほど前に行うべき。もう時間がない。そうでなければ魚が口を使わない状態になる。」
なるほど。
「それにあなたならプリプラをしなくて魚の居場所は大体分かる筈」
「ん?ちょっと待て。俺バスの居場所なんて分からないぞ?」
「大丈夫。あなたなら分かる筈」
ほんとかよ。
「本当。信じて」
とりあえず信じてみるか。長門が嘘付くとも思えん。
「そう…」
しかしぶっつけ本番ってのもなぁ…
「去年のあなたのパターンを思い出せば自然と答えは出てくる」
「去年の?俺去年の霞は全然駄目だったぞ…」
「ならそれとは別の場所を選べば良い」
そうか!なるほど!
本当に長門って釣りしたことないんだろうか…?
あまりにも詳しすぎる…
「話はこれで終わり。質問はある?」
質問か…
「なんでお前はそこまで釣りに詳しいんだ?」
しばしの沈黙。
「…以前話したように私のお父さんは魚釣りをする。お父さんの影響」
それにしちゃ詳しすぎないか?
「これ以上は話せない。ごめんなさい…」
なんだそりゃ。
「いや、別にいいんだけどさ」
「そう…」
いつの間にか長門の視線は俺ではなく本棚に向けられていた。
「…これはなに?」
と指差したのは漫画本。
「それか?それは釣人の中では有名な『Mr.釣りどれん』だ」
「そう…」じーっ
それ…読みたいのか?
「・・・」コクッ
でもこれ妙にエロいシーンとかあるんだよな…
やっぱ女の子にこういう漫画は…駄目だ。
「これはあんまりお勧めできない。読むんならコッチだ」
「こっち…」
「そうこっち。釣り吉三平平成版!これ凄いんだぞ。でっかい岩魚とかをボコボコに釣ったりしてさ」
「ならこれが読みたい…」
ああ持ってけ。くれぐれもミス釣りには興味を示さんでくれ…
( ・3・) エェー アイスマソ乙&age
612 :
ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :2006/10/21(土) 21:36:28
神 BE:277821465-BRZ(2000)
(; ・3・) アルェー 上がってないYO
613 :
名無しバサー:2006/10/22(日) 17:02:10
国が勝手に作った法律なんか知るか!
国民の意見なんか全く聞き耳もたねぇじゃねーか!
何がリリース禁止だよ!
一部の人間にコントロールされて生きてくなんてゴメンだねっ!
おめーらも早く目を覚ませよっ!立ち上がろうぜっ!
革命を起こそうぜ!自由を勝ち取ろうぜ!フリーダムッッ!
URYYYYYyyyyyy!!!!!
という漫画があったようなないようなぁぁぁっぁッぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッぁぁlっぁっぁぁッぁッぁぁぁぁぁぁッぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいっくううううううう!!!!!!!!!
614 :
名無しバサー:2006/10/24(火) 18:53:52
あげ
615 :
ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :2006/10/30(月) 16:40:48
神 株主優待
( ・3・) アルェー age
616 :
名無しバサー:2006/11/05(日) 14:33:17
( ・∀・)っ旦~
617 :
名無しバサー:2006/11/09(木) 15:33:36
(^0^)/
618 :
ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :2006/11/14(火) 22:42:44
神 株主優待
( ・3・) エェー dat落ち阻止age
619 :
名無しバサー:2006/11/23(木) 10:42:50
age
一ヵ月以上来てねえな
最近どーよ?
( ・3・) エェー 飽きちゃったのかNA?
また気が向いたら他スレでも書いてNE
のんびり待ってるYO
623 :
◆TUCiQpnde2 :2006/12/20(水) 22:41:05
生きてるゾー!
最近色々とちょいやばいんだけど年末は少し大丈夫そう…
心配かけてスマンカッタ
年があけたな
625 :
名無しバサー:2007/01/12(金) 17:55:55
あげ
保守(`・ω・´)
627 :
名無しバサー:2007/01/25(木) 21:39:06
がんばってくださいあげ
保守
629 :
名無しバサー:2007/02/12(月) 17:30:23
あげあげ
630 :
名無しバサー:2007/02/12(月) 22:10:42
何も考えずキャストじゃ!!
631 :
名無しバサー:2007/03/01(木) 15:34:32
三月
そうとう長い間放置されてるな
ロングキャスト アゲ豆腐
634 :
名無しバサー:2007/03/29(木) 14:53:38
ウフフ
保守
636 :
名無しバサー:2007/05/18(金) 09:57:56
遊撃手
637 :
名無しバサー:2007/06/12(火) 13:47:18
保守
639 :
名無しバサー:2007/07/14(土) 18:39:23
死守するんだから