バス釣り禁止区域設定へ 琵琶湖適正利用懇話会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020124-00000005-kyt-kin 琵琶湖のレジャー利用に関するルールについて考える滋賀県の「琵琶湖適
正利用懇話会」の二つの部会が二十三日、大津市内で開かれ、希少生物の
生息域や集落の周辺水域に、動力船の規制区域を設けることなどを提言と
してまとめた。さらに、環境負荷が大きいとして二サイクルエンジン搭載
の船舶の規制、バス釣りの禁止区域の設定などを提言することも決めた。
二月十四日に開かれる同懇話会で各部会長が報告する。
湖面対策部会では、水上バイクやバス釣りのあり方を論議。水上バイクや
バス釣りボートなど小型船舶に搭載されている二サイクルエンジンについて、
他のエンジンと比べ環境負荷が大きいとして、規制する方向で一致。またバス
釣りの禁止区域の設定や、民間の釣り団体などが釣り人に講習を受けさせるなど
してマナー向上を図る任意のライセンス制度を設けることでまとまった。
湖岸・沿岸集落対策部会では、県が琵琶湖の制限区域について計十項目を素案として提示。
うち、騒音の面から湖岸の住民の生活環境に配慮して、集落域から沖合四百メートルをめど
に動力船の規制区域を設けることで合意した。また▽砂浜やヨシ原への車両乗り入れ全面禁止
▽定置網「えり」での釣り行為と周囲五十メートル内のプレジャーボートの航行禁止−を提言
することでまとまった。
琵琶湖適正利用懇話会は、水上バイクなど琵琶湖のレジャー利用が、周辺住民の生活や漁業へ
の悪影響を与えたり、車両の乗り入れで水辺の生態系が破壊されているとして、できるだけ負
荷をかけないルールづくりを目指し、昨秋設置された。企画、湖面対策、湖岸・沿岸集落対策の
三部会に分かれ、条例による規制も視野に議論してきた。
(京都新聞)