('(゚∀゚∩「…そうだよ!」
( ^ω^)「おめでとう」
('(゚∀゚∩「うん!」
( ^ω^)「これで君も晴れて転生ってわけだお」
( ^ω^)「次の人生も思いっきり生きてやるんだお!未練なんて残すんじゃあないお!」
('(゚∀゚∩「わかったよ!」
( ^ω^)「元気でやれお」
('(゚∀゚∩「さようなら!」
( ^ω^)「達者でおー」
( ^ω^)ノシ
( ^ω^)ノシ
( ^ω^)
( ^ω^)「…さて…」
( ^ω^)「えーっと、今ので何人目だったかな」
( ^ω^)「…あ」
( ^ω^)「もうすぐ僕の出番も終わりか」
( ^ω^)「長かったような、短かったような…」
「……」
( ^ω^)「っとと、感傷に浸っている場合じゃないおね」
( ^ω^)
( ^ω^)「ブンダーランドへようこそ」
( ^ω^)ブンダーランドのようです 閉園
( ^ω^)ブンダーランドのようです 最終話 ξ゚听)ξ
しかしそれも今日で終わりだ。
ξ゚听)ξ「…何なのよ、ここ」
これまた毎日眺めてきた門の前に、女が立っていた。
スカートの埃を払う程度の仕草にもどこか育ちの良さを感じる。
恐らく両家のお嬢様なのだろう。
まぁ、そんなことはここでは何の意味もないことだが。
着ぐるみの中で精一杯の笑顔を作りながら、俺は彼女に話し掛けた。
( ^ω^)「こんにちは、お嬢さん」
着ぐるみに話し掛けられたのだから無理もない話だ。
ξ゚听)ξ「あなたは誰?」
( ^ω^)「僕はここのマスコットだお」
ξ゚听)ξ「マスコットが話していいの?」
( ^ω^)「そういうところ、うちは緩いんだお」
そう、と言って女は周りを見渡した。
どんなに見ても見覚えなどあるはずのない景色を。
ξ゚听)ξ「変なところね」
ξ゚听)ξ「どこなの、ここ」
( ^ω^)「やっと聞いたおね」
咳払いを一つし、いつもの答えを返す。
( ^ω^)「ブンダーランドへようこそ」
ξ゚听)ξ「ふぅん…」
自分から聞いた割に随分そっけない返事だ。
ここがどこかについてはそう興味もなかったらしい。
ξ゚听)ξ「帰りたいのだけど」
( ^ω^)「それはできないお」
…帰してやりたい気持ちはあるけども。
帰る気もさほどないようだ。
どうも無気力な女だ。はっきり言って、得意なタイプではない。
とはいえ、マスコットが客を選ぶわけにはいかない。