( ><)「……」
( <●><●>)「本当はね、外に出てくるつもりもなかったんです」
( <●><●>)「私はただ…成長する貴方を眺めているだけで満足だった」
( <●><●>)「流石に育ちすぎた、ということなんでしょう」
( <●><●>)「貴方の好きなバンドも言っています」
( <●><●>)「『一つ分の陽だまりに 二つはちょっと入らない』」
( <●><●>)「…私は、貴方の陽だまりを奪いたくなかった」
( <●><●>)「だから消えたかったと、そういう訳です」
( ><)「僕がお人好しだからですか?」
( <●><●>)「ええ。貴方のことですから、消えないように説得されると思いました」
( <●><●>)「これでも二十年近く貴方を内側から見ていますからね。絶対の自信がありました」
( ><)「それであんな言い方を…」
( <●><●>)「ま、完全に裏目だったわけですが」
( <●><●>)「まだまだ私も甘いですね」
( <●><●>)「私を貴方の中から消してください」
( ><)「……」
( ><)「嫌なんです!」
( <●><●>)
( <●><●>)「…貴方…」
( <●><●>)「本物の馬鹿ですか」
( ><)「馬鹿で結構コケコッコーなんです!」
( ><)「僕だってさっき言ったんです!君に体を渡してもいいって!」
( <●><●>)「だから、それは私の本意ではないと」
( ><)「嘘なのはわかってます!」
( <●><●>)「…私が出ていた間ということですね」
( ><)「そうなんです。皆、色々言っていたけど…最後はこう言ってたんです」
( ><)「『楽しそうだった』って」
( <●><●>)
( ><)「本気で消えたいと思ってる人間が楽しそうに見える訳ないんです」
( ><)「逆に言えば」
( ><)「君は生きたいと思ってるってことなんです!」
( <●><●>)
( <●><●>)「…貴方は…貴方ってやつは…」
( ><)「この期に及んで嘘なんて吐かないでください」
( <●><●>)「……」
( <●><●>)「…本当に、甘いですね。私は」
( <●><●>)「貴方を諭すはずが逆に諭されて」
( ><)「甘くなんてないんです」
( ><)「君は僕のこと、真剣に考えてくれてたんです」
( ><)「それに気付けなかった僕の方が甘々なんです!」
( <●><●>)「…では、お互い様ですね」
( <●><●>)「…いえ。やはり、私は消えます」
( <●><●>)「私は…貴方の中に居るべきではない」
( ><)「そんなことないんです!」
( <●><●>)「あります」
( <●><●>)「嘘を吐くな、と言いましたね。なら、もう一つ…本当のことを言わせてください」
( <●><●>)「私は…貴方ではないんです」
( ><)
( ><)「すいません、こんがらがってきたんですけど」
( <●><●>)「説明しますよ」