( ^ω^)「んじゃ、行くとするかおー」
スタスタスタスタ
( ^ω^)「んで」
( ^ω^)「あんたの悩みってのは、何なんだお?」
( ^ω^)「まさか方向音痴とか言わないおね」
(;><)「悩むほど方向音痴じゃないんです…」
( ^ω^)「これは失敬」
( ^ω^)「へぇ…」
( ><)「会社で仕事をしてたはずなのに、いつの間にか家にいたり」
( ><)「買った覚えのない本が家にあったり」
( ><)「丸一日記憶がなかったこともあったんです」
( ^ω^)「なんか心当たりはないのかお?」
( ><)「病院にも行ってみたんですけど、『至って健康です』と」
( ^ω^)「脳とかも問題なかったのかお?」
( ><)「はい。CTスキャン…でしたっけ?あれとかも撮ってもらったんですけど」
( ><)「健康すぎて帰りに献血までしちゃいました」
( ^ω^)「それ脳関係ないけどね」
( ><)「…ただ」
( ^ω^)「ん?」
( ^ω^)「というと?」
( ><)「『いつもはおろおろしてるのに、自信満々になってた』とか」
( ><)「『グサっと刺さる皮肉を言われた』とか」
( ><)「『目がでかくなってた』とか」
( ^ω^)「なるほどねぇ」
( ><)「僕、どうしちゃったんですかね…」
( ^ω^)「さて…それはちょっと、わかりかねるお」
( ^ω^)「ただ」
( ^ω^)「ここに来たからには、しっかりその悩みを解消してみせるお」
( ><)「是非そうしてほしいんです!」
( ^ω^)「ま、大船に乗ったつもりでいるといいお」
( ^ω^)「…っと、ここだお」
( ^ω^)「おーい、お客さん連れて来たおー」
……
( ><)「…誰もいないんですかね?」
( ^ω^)「いや、いるお」
( ^ω^)「僕がいるから出てこないだけだお」
( ><)「はぁ…」
( ^ω^)「そんじゃ、あとはここの管理人に任せるから」
(;><)「え、ちょっと」
スタスタスタスタ
( ><)「…それにしても、本当に大きな観覧車なんです!」
( ><)「これはちょっとテンション上がってきたんです!」
(#゚;;-゚)「…どうも」
( ><)「あ。もしかして、ここの係員さんですか?」
(#゚;;-゚)「…係員じゃなくて管理人。でぃ」
( ><)「でぃさんですか。僕はビロードなんです」
(#゚;;-゚)「ん」
(#゚;;-゚)「ええ」
( ><)「ありがとうなんです!」
(#゚;;-゚)「…でも、ひとつだけ条件」
( ><)「なんなんです?あ、お金なら」
(#゚;;-゚)「そんなの、いらない」
チャッ
( ><)「へ?」
(#゚;;-゚)つ=|三三ラ
( ><)
( ><)
( ><)そ
(;><)「えええええ!?」
(#゚;;-゚)つ=|三三ラ「…うるさい」
(;><)「いやいやいやいや!意味わかんないんです!なんで急にナイフなんか!」
(;><)「あ、あれですか!でぃさんお得意のジョークみたいな!ですよね!」
(#゚;;-゚)つ=|三三ラ「ううん」
( ><)
(#゚;;-゚)つ=|三三ラ
ザクッ!
(;><)「痛い痛い!!血!!血とか出ちゃうんです!!」
(#゚;;-゚)「…大丈夫、怪我はないから」
( ><)「え」
( ><)「…ほんとだ」
(;><)「さ…先に言ってほしかったんです…」
(#゚;;-゚)「これ、人の心を切り分けるナイフなの」
( ><)「すいません、わかりやすく」
(#゚;;-゚)「…あっち、見て」
( ><)「…?」
( ><)「…どちら様…ですか?」
(#゚;;-゚)「あなた、変わってるわ」