【必勝不敗】能代工業 十九冠目【V58】

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195バスケ大好き名無しさん
(´・ω・`)「心配はいらないよ」

('A`)「…失礼いたしました」

バタン



( ^ω^)「おいすー」

(´・ω・`)「やぁ」

( ^ω^)「どうだお?自分の半生を改めて見た気分は」

(´・ω・`)「古傷をぱっくり抉られた気分だよ」

( ^ω^)「そりゃ痛そうだおね」

(´・ω・`)「ああ、痛かった…でも」

(´・ω・`)「このまま傷口が腐っていくよりはマシだったんじゃないかな」

( ^ω^)「処置のおかげもあるんじゃないかお?」

(´・ω・`)「はは…確かに、あの電話は効いたよ」

(´・ω・`)「あれもアトラクションの一環なのかい?」

( ^ω^)「ところがどっこい現実です…!これが現実…!」

(´・ω・`)「…そうか」



( ^ω^)「何苦笑してんだお」

(´・ω・`)「…正直言って、怖いんだ。楽しくやれるか、わからないし」

( ^ω^)「んなこと言ってたら何もできんお」

(´・ω・`)「そりゃそうだけど」

( ^ω^)「思い出したんなら、行動あるのみなんじゃないのかお」

(´・ω・`)「わかってるよ。せっかくまた、石ころを磨くチャンスができたんだからね」

(´・ω・`)「宝石みたいな輝きは出せないだろうけど、磨きつづけてみるよ」

(´・ω・`)「そうしたらきっと、自分が満足できるぐらいには光るだろうから」

( ^ω^)

( ^ω^)「ま、せいぜい頑張るといいお」



( ^ω^)「さて、と。そろそろ閉園時間だお」

(´・ω・`)「随分早いんだね」
196バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:52:38.29 ID:???
( ^ω^)「あんたが帰る時間が閉園時間だからしょうがないお」

(´・ω・`)「…なるほどね」

( ^ω^)「なんならもう少し居座ってみるかお」

(´・ω・`)「止めておくよ。早く帰らないと仕事に遅れそうだ」

( ^ω^)「つまらないんじゃなかったのかお?」

(´・ω・`)「下手にサボって休日出勤なんか食らってみろ。もっと辛いぞ」

( ^ω^)「なるほど」



(´・ω・`)「帰り道はこっちでいいのかな?」

( ^ω^)「まっすぐ行けば元の世界だお」

(´・ω・`)「わかった」

( ^ω^)「二度と戻ってくるんじゃないお」

(´・ω・`)「映画館の人にも言われたよ」

( ^ω^)「そんだけ戻ってきて欲しくないってことだお」

(´・ω・`)「…ああ、約束する」

( ^ω^)

( ^ω^)「それじゃ」

( ^ω^)「さようならだお」

(´・ω・`)「さようなら」

( ^ω^)ノシ


( ^ω^)

( ^ω^)「無事、帰ったようだおね」

( ^ω^)「あー…疲れた…さっさと閉めるとするかおー…」

「……」

( ^ω^)

( ^ω^)「やれやれ…またお客さんかお…」

( ^ω^)


( ^ω^)「ブンダーランドへようこそ」


( ^ω^)ブンダーランドのようです 閉園
197バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:53:21.95 ID:???
( ^ω^)ブンダーランドのようです 第2話 川 ゚ -゚)

( ^ω^)「…GWだってのに何で僕はこんな寂れた遊園地にいるんだお…」

( ^ω^)「こんな時期にこんなところに来るやつなんかいないっての」

( ^ω^)

( ^ω^)「よーし決めたお!今日は閉園!」

川 ゚ -゚)「なんだ、閉めるのか」

( ^ω^)




川 ゚ -゚)「ああ」

( ^ω^)「…帰る気は?」

川 ゚ -゚)「帰ろうにも方法がわからん」

( ^ω^)「ま、そりゃそうか」

川 ゚ -゚)「あなたが教えてくれるなら、別だが」

( ^ω^)「それがそういうわけにもいかないんだお」

川 ゚ -゚)「そうなのか」

( ^ω^)「さて…一応、決まり文句だから言っとくお」

( ^ω^) コホン

( ^ω^)「ブンダーランドへようこそ」




( ^ω^)「あったら逆にびっくりするわ」

川 ゚ -゚)「…遊園地、なのか?」

( ^ω^)「ま、そんなとこだお」

川 ゚ -゚)「ふむ」

( ^ω^)「とりあえず付いてくるお。アトラクションに案内するお」

川 ゚ -゚)「わかった」




( ^ω^)「規模だけはどこの遊園地にも負けないお」

川 ゚ -゚)「誰もいないようだが」
198バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:53:53.10 ID:???
( ^ω^)「色々とワケありなんだお」

川 ゚ -゚)「そうか」

( ^ω^)

川 ゚ -゚)

( ^ω^)

川 ゚ -゚)




川 ゚ -゚)「そう言われてもな。初見の相手に話すほどの愚痴も悩みも持ち合わせていない」

( ^ω^)

( ^ω^)「何でお前ここ来たんだよ」

川 ゚ -゚)「知らん」

( ^ω^)「やれやれ…ま、いいお」

( ^ω^)「ここに来たって時点で、あんたに何かしらの悩みがあるのはわかってんだお」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「さぁな」




川 ゚ -゚)「…お化け屋敷か」

( ^ω^)「どうだお?外見だけでちびっちゃいそうだお?」

川 ゚ -゚)「凝ってるのは認めるがそれはない」

( ^ω^)

( ^ω^)「つまんね」

川 ゚ -゚)「悪かったな」

( ^ω^)「お前生まれつきそんななのかお」

川 ゚ -゚)「…そうだ」

( ^ω^)「ふーん」




( ^ω^)「ここまで来て入らなかったらどうかしてるだろ」

川 ゚ -゚)「それもそうか」

( ^ω^)「ほんっと喋りがいのない女だお…」
199バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:54:50.47 ID:???
川 ゚ -゚)「ほっとけ」

ガチャ

川 ゚ -゚)「じゃあな」

( ^ω^)「はいはいいってらっしゃいいってらっしゃい」

バタン




川 ゚ -゚)「暗いな…」

ヒュ~ドロドロドロドロ~

川fд川f「うらめしや〜」

川 ゚ -゚)「どうも」

川fд川f

川д川「驚いてくれないとこっちも商売上がったりなんだけど」

川 ゚ -゚)「胸に『STAFF』って縫ってありますが」

川д川

川д川「呪詛です」

川 ゚ -゚)「はぁ」

川д川「いや…つっこんでよ…」



川 ゚ -゚)「私はクーです」

川д川「じゃ、早速だけどクーちゃん。あなたにはここを歩いて行ってもらいます」

川 ゚ -゚)「言われなくてもそのつもりです」

川д川「おっと、ちょい待ち。行くって言っても、一人じゃないの」

川 ゚ -゚)「…?他に誰かいるんですか?」

川д川「この先で待機してるから、一緒に行ってね」

川 ゚ -゚)「わかりました」



川 ゚ -゚)「はぁ…」

川д川「おっと、あんまり待たせたら可哀想ね。ごゆっくりどうぞ」

フワァ…

川 ゚ -゚)「…行くか」
200バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:55:20.76 ID:???
川 ゚ -゚)「む…あの人か?」

川 ゚ -゚)「すいません」
  _
( ゚∀゚)

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)

川 ゚ -゚)「…な」

川 ゚ -゚)「…なんで…お前が…」



  _
( ゚∀゚) スタスタスタ

川;゚ -゚)「…や…やめろ!来るな…!」
  _
( ゚∀゚) ブンッ

川; - )「ひっ…!」

川; - )

川; - )「…?」

川;゚ -゚)「…いない…?」

川;゚ -゚)「…幻覚…だったのか…」

川 ゚ -゚)「…さっさと行こう…貞子さんの言っていた人を探さないと」




川 ゚ -゚)「…お化け屋敷の割に何も出てこないな…」

川 ゚ -゚)「貞子さんの言っていた人も見つからないし…」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「…う」
  _
( ゚∀゚)

川;゚ -゚)「…また…」
  _
(# ゚∀゚) ボゴォ!

川;゚ -゚)「…殴っている…のか…人を…」



(# ゚∀゚) ガスゥ!

川 ; -;)
201バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:55:51.25 ID:???
川; - )「……」
  _
(# ゚∀゚) ドスッ!

川 ; -;)『や…めろ…ぉ…』
  _
(# ゚∀゚)『あ?やめろ、だ?誰に向かって口聞いてんだ、テメー』

川  - )「……」

川 ; -;)『やめて…やめてよ…』

川  - )「…う…」

川; - )「うわあああぁぁぁ!!」




スゥ…

川д川「止めないわ」

川;゚ -゚)「…貞子…さん…」

川д川「言ったでしょう?二人一組って」

川;゚ -゚)「あの男と…一緒に行けって言うんですか…」

川д川「ええ」

川; - )「…嫌…だ…」

川д川「拒否しても無駄よ。彼が消えることはないんだから」

川д川「彼と生きるか、ここで永遠にうずくまるか」

川д川「どちらかしかあなたの選択肢はないの」




川д川「記憶は消えても、傷は消えないわ」

川д川「あなたの左腕の傷も、心の傷も」

川  - )「……」

川д川「誤魔化すのだって、限界がある。そうでしょ?」

川  - )「…ああ」

川 ゚ -゚)「友達に言われたんだ」

川 ゚ -゚)「この、傷のことを」

川 ゚ -゚)「『気持ち悪い』って」
202バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 15:56:31.50 ID:???
川 ゚ -゚)「でも私にとっては…そうではなかった」
  _
( ゚∀゚)『…っち。その傷、治らねぇのかよ』
  _
( ゚∀゚)『気持ち悪い』

川 ゚ -゚)「その場で昔のことを全部思い出して、吐いた」

川 ゚ -゚)「以来、誰も傷のことには触れない。自分でも、考えないようにしてる」

川 ゚ -゚)「だけど」

川 ゚ -゚)「ふとした時に、出てくるんだ」




川 ゚ -゚)「私を蹴りに来る」

川 ゚ -゚)「私を…殺しに来る」

川 ゚ -゚)「…もう、嫌なんだ…」

川д川「そう言われてもね…さっきも言ったでしょ。彼は消えないって」

川д川「あなたが生きている限り、何度でも出てくるわ」

川д川「あなた、その度に吐くつもり?」

川 ゚ -゚)「…なら、どうしろって言うんだ」

川д川「勝てばいいじゃない」




川д川「勝つのよ」

川д川「あの程度の壁も乗り越えられないなら、この先生きていけないわ」

川 ゚ -゚)「……」

川д川「さ、どうする?私もそろそろ、虐待されるあなたを見飽きてきたんだけど」

川 ゚ -゚)「……」

スック
  _
( ゚∀゚)『…なんだ?殴られたりねーのかよ』



( ゚∀゚)『おら!』

ガスッ

川# - )「…これで、殴られ納めだ」
203バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 17:19:26.02 ID:???
川#゚ -゚)「クソ親父!!」

ブンッ
  _
( ゚∀゚)『え?』

キーーーーーン!!!
  _
(  ∀ )『     』

川д川「うわぁ…」

川#゚ -゚)「はぁ…はぁ…っ」

川д川「自分で煽っといてなんだけど今のは引くわ…」

川#゚ -゚)「勝手に引いててください」




川д川「一応最後まで連れて行ってね、その人」

川 ゚ -゚)「そのルールは残ってるんですか…」

川 ゚ -゚)「…引きずってもいいですよね」

川д川「お好きなように」

川 ゚ -゚)「じゃあ、そうします」

ズリズリズリズリ

川д川「…トラウマ克服しすぎてない…?」




川д川「出口ね。毎度ありがとうございました」

川 ゚ -゚)「…はい。こちらこそ」

川д川「こちらからの入場はできませんのでご容赦くださいませ」

川 ゚ -゚)「もう入る必要もないですよ」

川д川「それもそうね」

川 ゚ -゚)「お世話になりました」

川д川「ん。もう二度と来ないようにね」

川 ゚ -゚)「…はい」

ガチャ

川д川「さよなら」

バタン
204バスケ大好き名無しさん:2013/01/04(金) 17:20:02.53 ID:???
( ^ω^)「お、終わったのかお」
  _
(  ∀ )

( ^ω^)

( ^ω^)「何そのボロ雑巾」

川 ゚ -゚)「ただのボロ雑巾だ」

( ^ω^)「いやどう見ても違うだろ」

川 ゚ -゚)「違わないさ」

( ^ω^)「ふーん…じゃ捨てれば?」

川 ゚ -゚)「それはできない」




川 ゚ -゚)「墓場まで忘れずに持っていく」

( ^ω^)「よくわかんねー嗜好をお持ちのようですおね」

川 ゚ -゚)「私は物持ちがいいんでな」

( ^ω^)「ただのステラレネーゼな気もするけどお」

川 ゚ -゚)「ステラレネーゼじゃない、ステネーゼだ」

( ^ω^)「…屁理屈っぽいけど」

( ^ω^)「なんか晴れ晴れしてるから許すお」




川 ゚ -゚)「そうなのか?」

( ^ω^)「お客様が満足した時がここの閉園時間なんだお」

川 ゚ -゚)「なるほど。異存はない」

( ^ω^)「あっても受け付けねーから安心するお」

( ^ω^)「…ここを真っ直ぐ。それが、現実世界への帰り道だお」

川 ゚ -゚)「把握した」




( ^ω^)「僕は何もしてないお」

川 ゚ -゚)「いいんだ。言わせてくれ」

( ^ω^)「変な奴だおね…」