【必勝不敗】能代工業 十九冠目【V58】

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130バスケ大好き名無しさん
とぼけたフリをすると、ミセリはまた俺の少し先を歩き始めた。
心なしか、今までよりも足取りは軽やかに見える。
俺達の間に流れていた重苦しい空気も、幾分か和らいだ風に思えた。

( "ゞ)(幽霊屋敷のおかげ……なのかな)

振り返って、もう一度幽霊屋敷を眺めてみる。
不思議と、最初に見た時のような怖さは感じなかった。
代わりにどこか暖かく、懐かしい気持ちで心が満たされる。

(;"ゞ)「……ったた!!」

溢れてくる感情の正体を探っていると、危うく電柱にぶつかりそうになった。
ひとまず考え事をするのはやめて、きちんと前を見て歩く事にした。

〜〜〜〜〜〜




ミセ*゚ー゚)リ「この上だよー」

(;"ゞ)「うっげえ……これ登るの?」

ミセリが指差したのは、鳥居のふもとから延びる石造りの階段。
見上げると、山の中ほどでぷっつりと途切れている。
途切れた先端に建てられていたもうひとつの鳥居が、淡いオレンジの光に照らされていた。

ミセ;゚ー゚)リ「もう少しなんだから頑張ってよ」

(;"ゞ)「俺、都会のモヤシっ子なんだからさ……」

ミセ;゚д゚)リ「あたしだって普段は街暮らしなんだから!! はい、レッツゴー!!」

(;"ゞ)「ぐうっ……」

見れば見るほど登る気が失せてきて、つい愚痴ってしまう。
しかし、ミセリにごもっともな反論をされてしまい、ただ押し黙るしかなかった。
そうこうしている内に、ミセリはどんどんと石段を登っていく。

(;"ゞ)「……はいはい、モヤシっ子だけど登ってやりますよおおおお!!!」

小さくなっていく背中を追いかけて、一段飛ばしで石段を駆け上がっていった。




ミセ*゚ー゚)リ「おおー、やれば出来るモヤシっ子じゃなーい♪」

(;"ゞ)「お、かあ、さんか、っての!!」

息を切らして登ってきた俺に、数段上からミセリが語りかける。
何故だかその口調は得意気というか、調子に乗っているという感じだ。

ミセ*゚ー゚)リ「なんだかさー」

(;"ゞ)「えー?」
131バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:54:29.62 ID:???
ミセ*^ー^)リ「普段見上げてる人を見下ろすって……いい気分だね♪」

(;"ゞ)「……あ、そう」

どうやら、ミセリは身長にかなりコンプレックスを抱いているようだ。
平均より少し低いくらいで、そんなに気にするほどじゃないと思うのだけど。

( "ゞ)「なあ、俺が少し高いだけでミセリはそんなnミセ#゚д゚)リ「平均より3cm小さいだけだからっ!」

(;"ゞ)「……」

これ以上触れるべき話題じゃないのは分かった。




(;"ゞ)「あ、ほら、もうすぐ登り切る!」

幸い、石段の頂上はすぐそこに迫っていて、自然と話題をそっちに移す事が出来た。
ミセリはむくれ顔のまま振り向くと、ぴたりと立ち止まる。

( "ゞ)「ん?」

ミセ*゚д゚)リ「おおおー!!!」

そして、再び俺の方に振り返った。
その瞳は、さっき見た夜空の星よりも輝いているように思えた。

ミセ*゚д゚)リ「おお、お祭りだよ!!」

(;"ゞ)「うん、知ってる知ってる」

ミセ*゚д゚)リ「テンション低いよ!!!」

人が変わったようなミセリのテンションに、正直戸惑いが隠しきれない。

ミセ*゚д゚)リ「早く行こ!! ねっ!?」

(;"ゞ)「ちょっ、転ぶ転ぶ!!」




うろたえている間に手を握られて、引っ張られながら石段の頂上へ走っていく。
日中に雨の降った後の夜風のせいか、伝わる体温はだいぶ低かった。
それ以上に、俺よりかなり小さい手の柔らかな感触が気になって仕方ない。

ミセ*゚д゚)リ「わああああ……」

石段の頂上で立ち止まったミセリの口から、感嘆の声とため息が同時に漏れる。
立ち並んだ出店の温かな光が、神社の境内に溢れていた。
少し痛いと感じるほど、握られた手に力が込められる。

(;"ゞ)「いつつ……」

ミセ;゚д゚)リ「あっ、ご、ごめんっ」

つい出てしまった声を聞いて、ミセリが慌てて手を離した。
互いに手持ち無沙汰になってしまい、向かい合ったまま立ち尽くす。
132バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:55:00.36 ID:???
(;"ゞ)「ああ……大丈夫だから」

ミセ;゚ー゚)リ「そう……?」




とりあえず話してみても間が持たず、話題を探して横目で境内を見渡す。
広い土地の中央に建てられたやぐらでは、盆踊りの曲に合わせて太鼓が叩かれている。
この辺りの住民みんなが集まっているのか、境内は人で溢れかえっていた。

( "ゞ)「……」

さっきまで俺の右手を握っていたミセリの左手に視線が移る。
だらりと垂れ下がった様が、何故だか寂しく思えた。
それは、自分の右手も同じだった。

( "ゞ)「ミセリ」

だから、名前を呼んで右手を差し伸べた。

ミセ;゚ー゚)リ「……え?」

ミセリは戸惑いの表情を浮かべて、俺の手と顔を交互に見つめる。
このままだと俺が何をしたいのか理解するまで、少し時間がかかるだろう。

( "ゞ)「人が多いからさ、はぐれないように」

ミセ;゚ー゚)リ「あ……ああ、うん」




半分は本当にそう思ったんだけど、もう半分は嘘だ。
なんとなく、もう一回手を繋ぎたくなった。それだけだ。

ミセ*゚ー゚)リ「……はぐれたら、困るもんね。うん」

何度も小さく頷きながらミセリが左手を伸ばして、俺の右手がきゅっと握りしめられた。
握る力はさっきよりもずっと弱く、迷子防止には頼りないように思える。

( "ゞ)「……よし、離すなよ」

さっきと決定的に違うのは、俺もミセリの手を離すまいと握りしめている事だ。

ミセ*^ー^)リ「……はーい」

元気のいい返事を聞いて、ゆっくりと手を引いて人ごみへと歩き出す。
そして、いよいよ人の波に飲まれようか、という時にミセリの様子が気になって振り返ってみた。

ミセ*゚ー゚)リ「?」

屋台の明かりに照らされて、いつもより大人っぽく見える顔が目の前にあった。
そのまま見ていると、顔を赤くして見惚れてしまいそうで、反射的に正面に振り向いていた。

(* ゝ)「……」

きっと、俺はもう振り返れないだろう、と。
振り返れても、ミセリの顔は見れないだろう、と。
顔ごと火照った頭で、そう思った。
133バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:55:35.16 ID:???
横目で出店を眺めながら、人ごみをかき分けるように歩いていく。
お年寄りや家族連れがほとんどで、俺達と同年代らしき人はまばらにしかいなかった。
そんな中で手を繋いで歩く俺達は、きっと周りからすれば浮いて見えるんだろうと思った。

ミセ*゚ー゚)リ「あっ、金魚すくいだって!」

ミセリが手をくいくいと引っ張って、俺を呼び止める。
素早く一回、深呼吸をして振り返ると、ミセリは出店のひとつを指差していた。

「お、兄ちゃんやってくかい?」

その指先の延長線へ視線を移す。
麦わら帽子にタンクトップとジーンズという、いかにもな感じの屋台のおっちゃんと目が合った。
しかも、興味を持ったのはミセリなのに、俺がやりたがってると勘違いされている。

ミセ;゚д゚)リ「あ、い、いーじゃん! あたし、後ろから見てるからやってきなよ!」

相談する前に背中をぽん、と叩かれてしまった。
その拍子に一歩、金魚すくいへ踏み出してしまい、再びおっちゃんと目が合う。
嬉々としてポイの袋に手を突っ込んだのを見て、逃げられないと悟った。





(;"ゞ)「とりあえず……ひとつ」

「あいよ、ひとつね! 200円だ!」

200円と引き換えにポイを受け取り、しゃがみ込んで器に水をすくうと水槽を見渡した。
大きなやつ、赤白二色のやつ、黒い出目金。見た目の派手な金魚にどうしても目が行く。

ミセ*゚ぺ)リ「……」

(;"ゞ)「……」

ミセリは俺の肩に両手を置いて、後ろから覗きこむように水槽を眺めている。
固く唇を結んで、俺と同じように目立つ金魚を目で追っていた。
ただ、俺にはちらちら見える横顔や漂ってくる髪の匂いの方が、金魚よりも気になってしまう。

(;"ゞ)(集中出来ねえ……)

水槽とにらめっこし始めて、少し経った頃。
一匹の黒い出目金が俺の目の前に泳いできた。

ミセ*゚д゚)リ「でめきん……でめきんちゃーん……」

ミセリは出目金に向かってもっとこっちに来いと手招きする。
理解してるのかは分からないけど、同じところをぐるぐると泳ぎ始めた。

(;"ゞ)「ちょっとこれは……取れる自信がないな」



ミセ;゚ー゚)リ「えー……」

(;"ゞ)「普通の金魚が限界だ……」

ミセ;´д`)リ「えええー……」
134バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:56:05.95 ID:???
不満気な表情で、ミセリはため息混じりの残念そうな声を漏らす。
俺だって取れるものなら取ってやりたいけど、そこまでの技術はない。

ミセ;゚д゚)リ「……でめきーん……おーい」

諦めきれないミセリは、出目金を未だに目で追い続けていた。
ちくり、と心に針が刺さる様な痛みが走った。
ぐっとこらえて、すくえそうな金魚を探して水槽を凝視する。

「兄ちゃん、ぶつぶつ言ってても金魚は取れねえぞ? はっはっはっは!!」

おっちゃんの言う通りで、さっきからミセリと話すだけですくおうとすらしていない。
とりあえず、金魚が集まっている場所にそっとポイを入れてみる。
蜘蛛の子を散らすように逃げていく金魚達の中で、あまり動きの速くない一匹に狙いを定めた。

ミセ*゚д゚)リ「お……おおっ!?」

急にミセリがそわそわし始めて、些細な金魚の動きにすら声を上げるようになる。
出目金ではないけど、楽しんでくれているらしいのは幸いだった。




(;"ゞ)「よっ……と」

少しずつポイを水面に近付けながら、ぴったりと金魚の動きを追う。
そして、動きが止まった一瞬を狙って、そっと金魚をすくいあげた。

(;"ゞ)「ていっ!」

ミセ*゚д゚)リ「ふおおー! 取れたー!」

紙が暴れられて破れてしまう前に、慌てて器に放りこんだ。
横から器を覗きこんだミセリが歓声を上げる。
とはいえ、器に一匹だけじゃやはり寂しい。

ミセ*゚д゚)リ「もう一匹! もう一匹!」

ミセリは手拍子しながら、目を輝かせてまっすぐ俺を見つめてくる。
せっかくなので、なかなか聞く機会のなさそうなアンコールに応える事にした。

(;"ゞ)「……まだまだすくいますとも」

「言ってくれるじゃねえか!! おっちゃんが食いっぱぐれない程度で頼むぜ?」

おっちゃんの無用な心配を聞きながら、俺は再び冷たい水の中へ手を入れた。

〜〜〜〜〜〜




ミセ*゚ー゚)リ「お前、なんだか寂しそうだね」

俺が手に持っている小さな袋を覗いて、ミセリが語りかけた。
中に入れられた一匹の金魚は、特に大きな動きをする事もなく袋の中央を漂っている。

ミセ*゚ぺ)リ「無愛想なやつだなー、もー」
135バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:56:41.59 ID:???
(;"ゞ)「無茶言ってやるなって……」

ミセリは口を尖らせて顔を上げる。
結局、すくう事が出来たのは最初の一匹だけだった。
そして、何故か俺が持って帰って世話をする事になってしまった。

ミセ*゚ー゚)リ「ま、金魚だからしょうがないか」

(;"ゞ)「……それを分かってて何を期待したんだよ」

あっさり機嫌を直したミセリは背伸びして、辺りの出店をきょろきょろと見渡す。
少しして、ある一点を見つめたまま動かなくなった。




ミセ*゚д゚)リ「……」

ミセリのそばに寄って、視線の先を追ってみる。
周りよりも一際、長い列が出来ている出店があった。

( "ゞ)「ん……? ああ、かき氷ね」

確かにお祭りといえば、夏といえばかき氷だ。
買いに行くか、と聞こうとミセリの方へ振り向いた。
まだ、顔から少し目を逸らしていないとどうも恥ずかしいけど。

ミセ*゚д゚)リ「……」

大きく喉が動いて、ミセリが生唾を飲み込むのが見えた。
呟いた言葉は独り言なのか、俺に向けたものなのかは分からない。
どっちにしろ、独りで行動するという選択肢はなかった。

( "ゞ)「じゃあ食べるか?」

ミセ;゚д゚)リ「あ、いや、ほら……」

昨日やってみせたように、ミセリはその場でくるりと一回転する。
どうやら、また財布を忘れてきたらしい。




(;"ゞ)「来る時に言ってくれればよかったのに……」

ミセ;゚ー゚)リ「なんていうか、そんな空気じゃなかったし……あはは」

言われてみればその通りで、乾いた笑いが俺達の間にむなしく響く。
思えば、金魚すくいの時にどこか焦っていたのもそのせいだったのだろうか。

( "ゞ)「……いいよ、今更」

ミセ;゚ー゚)リ「えっ?」

( "ゞ)「食べたいんでしょ、かき氷くらいおごるって」

ラムネも花火も買ったんだし、そこにかき氷が加わった程度で何もないだろう。
ミセリは申し訳なさそうに俺を見つめて、何か言おうと口を開きかけては閉じたりを繰り返している。
やがて、意を決したようにキッと目を開いて、大きく息を吸った。
136バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:57:28.88 ID:???
ミセ;゚ー゚)リ「本当に……いいの?」

( "ゞ)「いいですともいいですとも」

そう言って何度も首を縦に振ると、ミセリは安堵の表情を浮かべて、深く頭を下げた。
そして、頭を上げると俺を導くように先を歩いて、出店へ向かっていく。
人ごみを誰ともぶつかる事なくすり抜けていく様は、見事の一言に尽きる。




ミセ;゚д゚)リ「ふんっ! ……ふんっ!」

( "ゞ)「……何してんの?」

一足先に列の最後尾に並んだミセリは、せわしなく動き回っていた。
ぴょんぴょんと飛び跳ねたり、列の横から屋台の方を覗きこんだり。

ミセ;゚д゚)リ「何味があるか見たいんだけど……」

( "ゞ)「えーと……」

背伸びをして列の向こう側を覗くと、シロップの種類が書かれた小さな看板が見えた。
段ボールを切り取ったものにマジックで書かれた看板は、いささか見づらい。

( "ゞ)「いちご、レモン、メロン、ブルーハワイ……かな」

ミセ*゚д゚)リ「おおー、さっすがー!」

なんとか見えたシロップの種類を一通り読み上げると、ミセリは拍手して手柄を称えてくれた。
そして、すぐに顎に手を添えて真剣な顔つきに変わる。
かすかに唇が動くごとにメロン、とかいちご、とか聞こえてきては、首を横に振っている。




ミセ*゚ぺ)リ「んー……」

( "ゞ)「俺はブルーハワイにしよっかな……」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、じゃあレモンにする!」

俺が呟いたのを聞いて、ミセリも何味にするか決まったらしい。
好きに選ばせてやれなかったみたいで、なんだか申し訳なかった。

( "ゞ)「いいの?」

ミセ*゚ー゚)リ「違う味だったら食べ比べ出来るじゃん?」

ミセリはそれが当たり前のように、俺に同意を求めてくる。
誰かとそんな事をした経験がなくて、頷いていいのかためらってしまった。

ミセ*^ー^)リ「迷ってたから後押ししてくれて助かったよー」

笑顔を見るに、俺が思っているより深刻な事じゃなかったらしい。
列の先に視線を移して、強く鼓動を打ち始めた胸を撫で下ろした。
137バスケ大好き名無しさん:2012/12/30(日) 12:58:01.69 ID:???
話しているうちに列はだいぶ進んでいて、前にはあと数人しか残っていなかった。
どうやら家族連れのようで、今作られている分が終わったら、次は俺達の番らしい。

ミセ*´д`)リ「ああ〜、ほら見てふわっふわ〜」

幸せそうな顔でミセリが指差している先では、器に氷が盛られていっていた。
出店の灯りを乱反射して輝く様は、見るだけで美味しいと分かる。
目から冷たさが体に入り込んできて、全身に広がっていく気がした。

( "ゞ)「お、いなくなったいなくなった」

注文したかき氷を全部受け取った家族連れがいなくなって、俺達の番が来た。
思いのほか金魚の入った袋が邪魔になるので、手首からぶら下げておく事にした。
財布をジーパンのきついポケットから引っ張り出し、小銭入れを開きつつ注文をする。

( "ゞ)「ブルーハワイと……えっと、レモン」

「はいはーい!」

威勢のいい返事が返ってきて、あっという間に器に氷が盛られていく。
ミセリはいつの間にか機械の前に陣取っていて、間近でその様子に見入っていた。

「はいブルーハワイとレモンお待ちー! 400円でーす!」

( "ゞ)「……はい」

「ちょうどいただきまーす!」



代金と引き換えに、かき氷を両手に受け取る。
そのまま列の横へ外れようとした時、後ろから声をかけられた。

「お兄ちゃん、お腹壊さないようにねー!」

( "ゞ)「……はあ」

振り向いて会釈はしたけど、何故そんな事を言われたのか分からなかった。
あの人は俺がふたつとも食べるとか思っているんじゃないか。
そんな考えがよぎって、自分でも思わず吹きだしてしまった。

ミセ*゚ー゚)リ「急に笑ってどうしたの?」

(*"ゞ)「ははっ……なんでもない」

あまりにくだらなさすぎて、ミセリに話しても一文の価値もないと思った。
適当にはぐらかし、人の流れから少し離れた場所で立ち止まる。

(;"ゞ)「うーん……ここで立ち食いってのもなんかなー」

ミセ*゚ー゚)リ「どっか座れる場所探す?」

( "ゞ)「そうだな、そうしようか」

とはいえ、ゆっくり座れる場所はそう多くはないだろう。
あったとしても、人の流れが無いという事は暗くて危ない場所とも言える。
なるべく明るい場所を探そうと決めて、人ごみの中に戻っていった。

〜〜〜〜〜〜